本業のエビ撒き釣りではシーズンも終盤~末期で、朝イチにはセイゴがいちいち混ったその後は特にパターンもなくハネがポツポツと拾えるだけの全く面白みのない状況。
そんなこともありちょっと足が遠のいてしまっている今日この頃。
全く贅沢な話ではあるが、エビ撒きハネ釣りにおいては「ただ釣った」だけでは満足出来ない身体になってしまった。
ということで今回はシーズン突入直前の大阪湾オフショアジギングの回。
シーズン突入間近。オフショア近海ジギング
つい1~2ヶ月ほど前まではハマチがキャスティングゲームで爆釣だったが梅雨入り前ぐらいにパターンも終息し、数週間ほど厳しい状況が続いていたオフショアの大阪湾青物ゲーム。
しかしここ1~2週間ぐらいで復調の兆しが見えるようで日によってはブリ~メジロ混じりに二桁にも手が届くジギング釣果が出始めている様子。
例年だと7月中旬~8月下旬頃までは全く釣りをしない私にとって2018年前半シーズン残された時間は少ない。
梅雨の晴れ間の日を狙って釣行することに。
予約時には私一人だったが貴重な梅雨の晴れ間ということもあってか前日に数人の予約が入りなんとか4人での出船となった。
一人だと休憩する暇もないし手も抜けないので非常にツライが複数人ならそれなりに手も抜ける。ありがたい。
今回はオフショアジギングでは初のスピニングタックル導入
オフショアジギングはもう5~6回目ぐらいになるだろうか。
最初にタックルを揃えたときは特に深い考えもなくベイトタックルで揃えたが、色々と勘案した結果スピニングタックルも試してみたいなと思って導入。
キャスティングゲーム時にもジギング用スピニングタックルは持ち込んでいたものの使う機会がなかったので今回デビューとなった。
色々と大阪湾のオフショアジギングの情報を調べていると当たり前にベイトタックルばかり紹介されているのでなんの疑問も無しにベイトタックルで挑んでいたけど、船から離れた所にジグを容易に打てるキャスタビリティ、ラインの放出性やドラグのスムーズさ、ボートキャスティングでも使えるし、ショアジギングでも使えるなどの汎用性の高さは見逃せないのでは?と思ってのスピニングタックル導入。
10数年前まではベイトに比べ堅牢性で劣っていたために殆ど使用されることはなかったそうだが近年のスピニングリール、特にソルト用のものについては耐久性も飛躍的に向上しジギングでも使用できるレベルにあるようだ。
この日もお立ち台にご指名いただきました
この日も分不相応ながらお立ち台で釣りさせていただくことになりました。
逆に私みたいな素人はこっちのほうが他の人に迷惑かけなくて済みそうな気はする。笑
でもやっぱ他の船とか近づいた時に「どんな人乗ってんのかな?」って一番最初に見るのは船首(ミヨシ)の人だし、一番目立つ場所なので恥ずかしい釣りをしないように心がけたい。
基本的にこの場所は一番期待値の高い人間が立つべき場所なのだ。
ポイントは水潮感が満載
この日のポイントまで出船場所から1時間程度。
予想はしていたが梅雨の晴れ間ということで雨水もずいぶんと侵入しており水潮がえぐい。
はっきりとした潮目では水潮とそうでない潮の境目がくっきりと見える状況。
もちろんこれが良いときもあるだろうし、悪いときもあるだろう。はたして今回は・・・?
溜め込んでいたジグを次々に投入
エビ撒き釣りだの海上釣り堀だのキャスティングゲームだのをやっていた間にも釣具屋に行ったときにはチラっとチェックして気になったジグをちょこちょこと買い足していたので期待値の高そうなジグを次々にローテーション。
ジグのせいというよりは久々だったし、そもそも私はまだ大して上手くないはずなのでジグは悪くないだろうなという印象。
写真に無いものも含めいくつもローテーションしてみるも・・・。
久々のジギングということもあってかなんとなく上手くいかない。噛み合わない。
同船の方々を含めて午前中は船中1匹のみという状況に。
また、前日までの天候不良か?朝の潮加減なのか?微妙に波も高いし午前中ということもあり船の往来も多く引き波も立つ。
さらにこの時にジグを次々とローテした代償として下を向いて作業することが多くなってしまったためか、うっかりと船酔いをしてしまい小一時間ダウン。午前中は終戦。
酔い止めはタックルボックスに入れていたのでそれ飲んで午前中は全くいい所ナシで終了。
全くアジャストできなかった午前中。後半巻き返しなるか・・・?
船酔いで30分ほど休憩のつもりが、がっつりと仮眠してしまい気がつくと正午過ぎ。
午前中よりもポイントは移動しており、水潮はさらに侵入してきているようだ。
ただ、曳き波を見る限りでは濁っているのは上層だけで、中層以下はさほど水潮が馴染んでいなさそうなイメージ。これは波止からの釣りで経験値があるのでほぼ間違ってない認識かと思われた。
午後からは気を取り直して一番期待値の高かったジグを投入。
何度もジグを付け替えてるとまた船酔いするといけないので、ある程度心中できそうなやつに賭けることに。
事前の船長情報では「ショートタイプのジグで」との指示だったがセミロングタイプのジグを使用。
経験の浅さ故、まともに扱えるジグの幅が狭いのでどうして良いのかわからないジグよりもある程度「こうやって動かしてほしいんでしょ?」がわかりやすいジグのほうが戦えると考えた。
色々試すのも良いんだろうけど、経験上、試す腕のないうちはこういう一辺倒な戦い方のほうが結果が出やすい。
その開き直りが功を奏したか?船中2匹目となるハマチをゲット。
12時51分 ボウズ回避
うむ。予想通り素晴らしいジグだ。
ちなみに裏側はホロになっている。
この時、多少飛びが過ぎるジグだと感じたので、リアアシストを長めのものからショートタイプのシングルフックに変更。
13時22分。他のことに気を取られてたら乗ってた。笑
初導入のスピニングタックルも扱いやすさからくるリズムの良さでテンポ良く打ち直せる。
14時20分 底から巻き上げで初のホウボウ。
詳しいことは知らないが、ホウボウは夏前後の魚らしくジギングをやっていると定番の外道魚種らしい。めちゃくちゃかわいい。
ジグを替えたからアタリが増えたのか?と一応確認したかったのでまだ使っていなかった他の新しいジグなども投入。
投入するも、、、こちらは不発。やはり私の腕ではまだまだわかりやすいジグに軍配があがるようだ。
14時34分 ジグを戻して、50cm超えるでかめのマダイ
普通にセミロングジグでもマダイとか釣れるのかと驚かされたが、無いことは無いらしい。
もちろん鯛ラバなんかで狙ったほうが釣れる確率は上がるとのこと。
今日の私はやはりこのジグなのか・・・。
14時49分。追加。
梅雨の晴れ間。舐めたらいかんぜよ
反応のあったエリアを何度も何度も丁寧に流し直す 本当に日差しが強い・・・。
午前中の船酔いの原因の一端はこの暑さにもある。午前中はほぼ風がなく暑さを直に感じたが午後からは風があったのでさほど問題なく過ごすことが出来た。
ちなみにこの日は30度を超す真夏日となった。
30度を超える真夏日となると、熱中症の可能性も出てくるのでとにかく水分と塩分だけは多めに用意しておくべき。
個人的な目安としては1時間あたり350-500mlの水分を用意しておきたい水準。
15時7分 暑さにもめげず6匹目。
15時28分 7匹目。活性がピークになってきた。
15時34分 8匹目。この時船中は大忙し。誰かがヒットすればまた誰かがヒットする状況。
とにかく手返しが大事。
15時37分 9匹目。
15時55分 他の船も増えてきてプレッシャーが高まってきたか?少しアタリが遠のき始めた10匹目。ツ抜け達成。
あ。これはあれか。やり方が違うだけで
途中で急にテンポがよくなったのは時合ということもあったしジグが扱いやすかったということもあるが、個人的に感じる一番大きな要因としては
「あ、これボートキャスティングゲームで何十匹とか爆釣させてたときと結局一緒か」と気づいた点。
具体的には、キャスティングゲームのような「横の釣り」を縦にして釣るだけであり、やり方狙い方は違うものの、「やってることは結局一緒なのか」と気づけたことにある。
釣り方は変わったが、狙っている魚種は同じなので同じようなきっかけで口を使ってくれる。早めに気づくことが出来たのは大きい。
初心者にも扱えるカミシモジグ。
釣果はすべてこのジグ。「カミシモジグ」というジグ。
2018年春に発売されたジグのようだ。まだ一桁匹しか釣っていないのに塗装はハゲハゲという情けない状況ではあるが結果は出ている。
青物ボートキャスティングではお馴染みの水面チョップなどを販売している大阪の「D-CLAW」というメーカーから発売された新製品で、名前の通り上側のアイから付けても下側のアイから付けても使えますよという上下(カミシモ)2WAY利用がコンセプトのようだ。
2WAYなことが気に入って購入したわけではないので普通に上側しか使用しなかったが私のように経験の浅いアングラーでも船中の時合で遅れを取ること無く戦える貴重なジグであると言える。ちなみに私は回し者ではない。笑 普通に購入しました。
納竿は17時まで。終盤を丁寧に釣る。これ基本。
この日の納竿は17時。
アタリが遠のいたからといって気を緩めるのが素人。
一通り時合が終わったあとにこそ大物のチャンスは潜んでいるものだし、時合の残りカスまで丁寧に釣り切るのが結果を出すコツ。
これは結果を出すためのコンセンサス。
16時12分。時合の残りカスを丁寧に。11匹目。
16時39分 最後の一流しでガシラ系の何か。自分の身体ほどもある大きさのジグですらバイトしちゃう獰猛さには脱帽。
と同時にマダイやホウボウ、根魚にも幅広く効果を表したカミシモジグの汎用性にも称賛を惜しまない。
久々の大阪湾オフショア近海ジギング。最終釣果
最終釣果は船中4人で33匹、私個人では12匹という結果に。外道の差でギリギリ竿頭となった。午前中は船酔いで戦えなかったが午後から巻き返すことが出来た。
キャスティングゲームのシーズンであれば二桁なんか渋い日でも当然出せる釣果だがジギングとなると精一杯やってこれ。まだまだ実力不足は否めない。
この日はスピニングタックルのおかげで?
途中で釣り方のヒントやジグの扱いやすさに助けられた部分も大きいがタックルがスピニングタックルだったことも大きな要因。
やはり想定した通り、ラインの放出性やドラグの繊細さ、キャスタビリティの高さはベイトリールでは成し得ない。
もちろん構造上、ベイトに比べると巻き重りはするし、巻取り力もドラグも弱い。しかしながらそれを補って余りある恩恵がもたらされた結果となった。
また、よく言われる「フォール中のアタリが取りにくい」も当然ながらあるが今回はフォールのアタリも問題なく取ることが出来たので私にとってはスピニングリールのほうでメリットが上回ったなという印象。
状況に応じて使うかもしれないと一応ジギングのベイトタックルも1セットだけ持ち込んだものの結局一度も握ることはなかった。(※写真のもう1タックルのベイトは鯛ラバ)
ジギング船の多くは帰港後、水道水でタックルを丸洗い出来るようになってるのでタックルを丸洗い。使わなくても潮かぶりまくるのでありがたい~
釣り道具だけでなく身体ごと浴びたかったレベルだった。
今回の使用タックル
スピニング
ロッド:DAIWA ソルティガ J66MS・J
リール:SHIMANO 15ツインパワーSW6000HG
道糸:YGK G-soul スーパージグマンX8 PE2号
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 30lb
スピニング2
ロッド:DAIWA ソルティガ J61MHS・J
リール:DAIWA 15ソルティガ 3500H
道糸:YGK G-soul スーパージグマンX8 PE1.5号
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 30lb
ベイト(※使用せず)
ロッド:DAIWA ソルティガBJ 60XXHB・V
リール:SHIMANO グラップラー 301HG
道糸:YGK G-soul スーパージグマンX8 PE2号
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 30lb
鯛ラバ、キャスティングタックルは割愛