2018年も早いものでもう12月。
私のメインフィールドになっている阪神間ではそろそろ水温も15~16度を下回ろうかといった所で、秋シーズンの釣りモノは慎重にやらないと簡単にホゲっちゃうぐらい釣れにくくなっている。
12月ともなると冬シーズンでもあるので木枯らしやそれに近い風が吹くことも連日あったりで、最近よく行ってた船タチウオテンヤなんかも気軽に行けない。
本業のエビ撒き釣りはどうか?と、いつも一番に考えるがやはり手堅いのは年が明けてからで、12月中は基本的に貧果に終えることのほうが多い。
貧果で構わないから1匹でも・・・!というならば別になんとかなるけども、エビ撒き釣りに要するエサ代を考えると1~2匹で終える可能性が高いんなら及び腰になってしまいがち。
さぁ、やる釣りがないぞと。
そんな「何釣りしようかなぁ・・・?」の合間にぴったりなのが海上釣堀。
年中魚を放流しているので何かしらの魚と遊ぶことは出来る。
やりたい釣りがあるときはそれをすれば良い。無ければ釣り堀。
冬シーズンは釣り堀がかなり多めになると思うので、釣り堀についての基礎知識や興味がない方はこちらをお先にどうぞ。
週末で大盛況の海上釣堀サザン
この日は週末で大盛況の釣り堀サザンへ釣友のF氏と共に訪れた。
海上釣堀では他の釣りもバリバリやる人もいれば、海上釣堀一筋な人、釣り自体ほとんどやったことない人などなど玉石混交。
一般的にありがちなイメージとしては「ファミリーが楽しく笑顔で簡単に魚が釣れる」みたいな感覚が多かろうと思うが、実際はそういう層はあまりおらずガチ勢のほうが多数派を占める。
もちろんファミリーがレジャーで利用しているケースもたくさんある。
週末ってことで大混雑。この日は100名近くの利用者がいるようだ。
今日はリベンジが目的
私はと言えば前回訪れた際にはクジ運悪く、釣座も悪く最速納竿をしてしまうぐらい内容が悪かったのでこの日はリベンジに燃えていた。
この日の釣座抽選は運気右肩下がりの私ではなく、釣友のF氏にまかせて2番クジゲット。
作戦会議の末、決めていた目当ての釣座に入ることが出来た。
エサ取りもまだ普通に湧いているけど冬シーズンも始まろうかといった所なので少しずつ落ち着きも見せている。用意する餌にも少しずつ変化が出てきそう。
今回はどちらでも対応出来るように幅広くカバーすることにした。
7時。リベンジ開始のゴング
7時になると釣り開始の合図で一斉に始まる。
7時02分にイケス内トップスタートを切る1匹目。
釣座さえ外さなければちょろいもんだよ・・・・!!!
今日はイケス内が空になるまで数釣りしてやる・・・・!!!!
前回のリベンジは今日果たす!!!!
と、まぁ、F氏と共に釣りまくって二人で21匹ゲット。
私の個人的なリベンジは成功と言える。
この釣り堀の放流数から言えば数はかなり釣れたほう。
F氏は最初から最後までほとんどトラフグと青物狙いだった為、数釣りにはあまり参加しなかったが二人でこれだけの数を重ねることが出来た。
F氏も最初から数釣りに参加していればもっと伸ばせた可能性は高い。
しかし、狙ったけどトラフグも青物も釣れなかったのは残念ではある。
二人で釣れた魚種はマダイとイシダイのみ。
イシダイは天然幼魚の状態から養殖イケスで育てられたもののようで半天然というか半養殖みたいな代物。
釣ったことも食ったこともないのでどんなものなのだろうか?と多少興味はあった。
この日はたまたま釣り方が合っていたようで二人でイシダイ4匹も釣れたので2匹ずつ山分けに。
イシダイを食ってみた。
で、イシダイを早速捌いて1~2日置いてから刺し身でいただく・・・・。
くっっそうめえ
いや、海上釣堀の魚なんてのは基本的にどれ食っても美味いんだけどこいつはまた別格だ。
脂はノリノリで、醤油につけると脂が広がる。
だけど青物なんかみたいに味のクセも強くない。その割に味も濃くて脂に負けちゃいない。
身質ももっちりでもプリプリでもコリコリでもなく、ちょうど良い。
こんな美味い魚だったのかイシダイよ。
そりゃもちろん天然か養殖かで大きく違うんだろうけども・・・。
これはもう一度食いたい・・・・。
イシダイ美味すぎたのでもう一回
イシダイがあまりにも美味だった為、1週間後また来てしまった。
この釣り堀ではイシダイは通年で放流している魚種ではなくキャンペーン的に期間限定で放流しているだけなので在庫がなくなってしまえば終了。
入荷量から見るといつ終わってもおかしくないぐらいの感じだったので急いでいかないとと思い。
寒気が流れ込んでおり朝の気温は10度を下回る9度。
ちなみにこの日は北風が強めに吹き続けていて他の釣りなんかほとんど成立しないような天候。
そんな日でもある程度快適に過ごせちゃうのが海上釣堀。ほんと合間合間を埋めるのにはぴったりな釣りだ。
また、日が昇っても気温は上昇せず、納竿後外気温計を見た時も9度を示していた。
日が昇った後も気温が全く上昇しない日は、経験上余計に寒く感じる。
北風も強く体感温度は真冬並みといえる寒さを感じる日だった。
7時。いざイシダイを獲るべく。
7時になり釣り開始。
この日も前回とほぼ変わらないラインナップの餌。
前回はダンゴ(練り餌)系の餌が好反応だったのでダンゴを多めに持ってきてみたがどうか・・・?
ペースは良いが・・・本命は・・・?
開始直後からペースよくポロポロ釣れてしまう。
この日は完全に数釣りは捨てて、マダイは外道。本命はイシダイとトラフグのみ。と考えていたがマダイが高活性の様子。
数釣りしたい日にこのぐらい高活性だったら楽勝なのになぁ・・・。
数釣りしたくない日に限って簡単に釣れよる。
何度でも言おう。この日はマダイは外道だと。
ダンゴ系の餌なんかひとっつも反応しやしねえ。
やはり水温が急激に下がってきたことで魚の食性や反応にも変化が訪れているようだ。
せっかく多めにダンゴ持ってきたのに無駄になりそうな予感しかしない・・・。
また、エサ取りもだいぶ減ったもののある程度は健在で餌によってはエサ取り好反応。
エサ取りのアジに高級餌のマムシを何度も丸飲みにされてしまった。
8時にはトラフグが放流され、見事ゲット。
釣れた餌はキビナゴ。
ちなみにキビナゴってのは釣り堀では大定番の餌ではあるものの、私はなぜか苦手意識があってあんまり使ったことはなかった。でもトラフグと言えばキビナゴが大定番の餌なので我慢して使っていると結果を得ることが出来た。
これからは登場機会を増やして行こう・・・。
トラフグを狙っていると、まさかの・・・?
トラフグをゲット出来たことに気をよくした私は引き続きキビナゴをつけて続行。
餌がデカイということもあってこの時期のエサ取りにはさほど興味を示されないキビナゴ。
なので基本的にはアタリもなく我慢の釣りを強いられる。
「アタリないなぁ・・・餌変えて違う魚種狙うか・・?」と毎投悩まされる。
ふわっと誘いを入れた瞬間、じわっとウキが消し込む。
「おっっ・・・このアタリ方はトラフグくせえ・・・・」
キビナゴは細長い餌なので針がかりするまでは少し時間が掛かりそうだ。
待って、待って、待って、完全に餌をくわえ込み針が口の中に放り込まれたであろう瞬間まで我慢して待つ。実際の時間は極短いものなのに、この時間は本当に長く感じる。
ウキが少しナナメを向いたその瞬間。
「よし、今や」
ブンっっと合わせて・・・
乗ったァぁあっぁぁぁ!!
トラフグ二匹目来たぁぁぁぁっっぉああぁ!?
はいハズレー!!マダイ~!!!!!
「今日はマダイは外道」ではあるが、背びれをよく見るとアタリタグ付き。
海上釣堀ではよくあるケースなのだけど、マダイなんかの定番魚種にこういったタグを添付し、なにかお土産をプレゼントするみたいな日が月に何回か設定されていたりする。
その日のうちに全部釣られるわけじゃないので数日間から下手すると数週間とかタグ付きの魚が居残ったりする。
それを運良くゲット出来たってワケ。
ちなみにお土産はというと、アワビ!!大当たりと言える。
本命のイシダイはというと・・・・?
この釣り堀ではイシダイの定番餌はマムシとのことなので最初から何回も何回もマムシでトライするも反応はない。。。。
たまにアタリがあったと思ったらマダイ。この日のマダイはシラサエビつけとけば楽勝に数が稼げるが、マムシでも食ってきちゃう。本当に高活性のようだ。
結局最後までイシダイは私の元へ来てくれることなく、納竿直前にトラフグをスレ掛かりでゲットして終了。
ちなみにイシダイはイケス内では納竿直前の15分間で4匹も釣れてしまっていた。。。。
最初からずっと狙ってたのに・・・・。本当に悔しい・・・。
言い訳をさせてもらえるならば、その時間帯にトラフグをスレがかりでゲットしたこともあり釣り方がボヤけてしまった。
イシダイを4匹中3匹釣った人に話を伺うと、釣り方は最初から私がやっていたのと同じだったのでトラフグのスレがかりがなければ1匹ぐらいは私のところにも来たかもしれないなぁ・・・。
ちなみにその方は逆にトラフグを強く狙っていたが1匹もトラフグゲット出来ず。
世の中上手く行かないものである。
本日の獲れ高は
トラフグ2、マダイ6。お土産のアワビ10個。
マダイの数を伸ばそうと思えば倍以上は伸ばせただろうってぐらいの日だった。
マダイは前回釣った分が冷凍庫に超絶残ってしまっているので本当は1匹も釣りたくなかったが釣れてしまったのでしょうがない・・・。
タグ付きアタリマダイのお土産としてもらったアワビはその日のうちにバター焼きに。
めっちゃくちゃ美味かったです。
イシダイより美味かったんじゃねーか・・・・
釣り堀・・・難しさ、面白さ、魚の旨さ・・・。
やめらんねえ・・・。
今回の使用タックル
さぐり釣り(脈釣り)用
ロッド:宇崎日新 PRO SPEC 海上釣堀 際釣り(並継)180
リール:SHIMANO 14BB-Xハイパーフォース2000DXG
道糸:PE1.5号
ハリス:フロロカーボン2号
ウキ釣り用
ロッド:SHIMANO BORDERLESS HH-TK290
リール:SHIMANO 13BB-Xハイパーフォース 2500DXG
道糸:サンライン テクニシャンNEO 3号
ハリス:フロロカーボン2号
ウキ:自作棒ウキ0.8号