先日の海上釣り堀釣行では釣座の立ち回りの重要さに気づいたが
さらに踏み込んで考えた場合、「では仮に釣座が最悪だったとしてその条件で最高の結果は出せたのか?」と考えると、全く届いていない。及第点すら与えられない。
平たく言うと 下 手 く そ 。
イケス内の養殖魚の釣りとは言え、負けっぱなしではいられない。
このままでは気が済まないので「もう少し何か会得したいなぁ」「機会があれば練習したいけど1人で行っても俺魚持って帰らないしなぁ」と思っていた所、前回同行した方が誘ってくれたので急遽、前回とは違う釣り堀へ。
大阪海上釣り堀サザン
今回選んだ釣り堀は大阪泉南市にあるサザンという海上釣り堀。
経営母体は活魚屋関連らしく、活きの良い魚が泳いでいて魚の質は一番良いと言う人もいるらしい。
選んだ理由は特に無く、前回とは違う所に行ってみたかっただけ。
同行者は前回の釣り堀のほうがお気に入りだそうだが、私はこちらの釣り堀のほうがなんとなく気に入った。
真冬並みの気温&10mを超える爆風
この日のコンディションは最悪で、12月下旬並の気温に加えて常時10mを超える強風が吹き付ける状況。
関西の渡船という渡船は9割以上止まっているし、釣り公園施設も時間によっては強制避難する状況だったようだ。
あの神戸渡船や松村渡船すら出ていない状況だと言えばわかる人にはわかるかもしれない。
長年フレッシュもソルトも釣りをしているが、こんな風の強さので釣りをしたことは正直ないレベル。
今回は釣り堀OPENから釣座抽選
前回とは違い、今回はOPEN時間に十分間に合ったので釣座の抽選から参加。
海上釣り堀は釣座が大変重要で、先着順とかではなくクジ引きで釣座を決める釣り堀が多いらしい。釣果の大半を釣り座が決めると言っても過言ではないそうだ。
前回私はこの釣座を「こんな小さいイケスやったらどこでやっても一緒やろ」と思っていたが、実際に抽選に参加したりすると、釣座ってやっぱ重要なんだなと再認識させられる。
で、私は2番くじを引き、2番めに釣り座を選ぶ形となったが、一番奥側には1番の方が陣取ったようなのでそれに次ぐ奥の釣座を同行者が選択。
同行者は、この暴風条件でなぜか風下側の奥を選択したが色々と考えのあってのことだと思い、口ははさまなかった。釣り堀初心者の私が選択するよりは遥かに良いんだろう。
思いっきり向かい風なので釣りはかなりやりにくい。
写真ではわかりにくいがえげつないほどの強風が向かい側から吹いている。
備え付けのタモ網が鯉のぼりかの如くたなびいている。
具体的には風がタックルボックスの蓋を舞い上げて開けてしまうぐらいの強さ。
ロッドホルダーなどに竿をかけているとホルダーごと倒れてしまう。
釣り堀内には20センチを超えるのではないかってぐらいのマイワシが大量に群れている。
スタッフの話によると、別に放流したわけではなく台風なんかで迷い込んでしまうそうだ。
で、そのまま成長して網の外に出られなくなるって感じらしい。
大量のマイワシが常時トルネードしているので、潮止まりの時間にはマイワシトルネードで潮流が微かに発生する程だった。
前回の経験から、今回の竿は・・・
前回は1~5号までのウキを持っていったが、初めてやってみた感じだと、
「ん~、これならいつも使ってる0.8号の棒ウキのほうが良さそう」と感じたので
いつも使ってるリールと仕掛けを真鯛やシマアジ用の仕掛けにアレンジして使用。
竿はいつも使ってるような5mの磯竿とか使用禁止なので、2.9mのBORDERLESSキャスティングモデルを使用。体感的には2~2.5号相当ぐらい。ランカーシーバスでも獲れる竿なので真鯛シマアジぐらいなら楽勝。
ただし、この暴風は誤算で、キャスティングロッド特有のガイドの少なさが裏目に。
風で糸フケが出てウキ釣りは相当やりにくかった。風でガイド間から糸フケが出てしまうことなど普段ありえないが、次回はそこも気をつけたい。
思った通り0.8号の棒ウキでなんら問題なく釣りが出来る。今後はこのバランスをベースとして徐々に釣り堀にアジャストさせていければと思う。
海面穏やかそうに見えるけど実際は爆風。度々いろんなゴミが風上の釣り客から飛んでくる。
また、竿をあげて仕掛けを回収しようと思っても風が強すぎて仕掛けが掴めない・・・・・。
青物用の竿は前回釣り堀に持ち込むまではしたものの、使用しなかったガマカツCoreSpecH300を使用。リールは4号PEを50m巻いたツインパワーXD3000XG
このタックルで青物掛けてゴリゴリに真っ向勝負がしてみたい。
何よりもデビュー戦で坊主竿にさせるわけにはいかない。
朝イチはアタリ多数だが・・・・
さすがいつも使ってる棒ウキ仕掛け。見てる感じでは周りの人よりも明らかにアタリが多い。
OPEN直後から何度も何度もウキが沈む。
が、全然乗らない。。。。。
なんとか掛けて1匹目。
その後もポツポツとアタリがあるもののウキがきっちり消し込むまで持っていってくれず合わせるに至らない・・・。
かと言って消し込むまでに合わせてみてももちろん乗らない・・・。
アタリだけは1番多いようだったが、乗せ切れず・・・。まぁ良いヒントだとは思うので、どうしたらこのアタリの多さを釣果に繋げられるのかはゆっくり考えていきたい。。。。
たぶん他の人も同じようにアタってるけど調整の関係でウキにアタリとして出てないだけかなぁとは感じた。
極寒の爆風我慢大会
朝のチャンスタイムが終わったあとも定期的に釣り堀へ魚が放流されるが、全体的に低調な雰囲気。
「○○放流しまーす!」と威勢よく放流されていくが、放流された魚を釣り上げる人がほとんど居ない・・・・。もちろん私も全然。
海上釣り堀ってのは、魚が放流されると、イケス内の魚が一時的に興奮状態に陥って餌を反射食いしてしまうことが多々あるんだそうだ。
波止で魚釣りしてて、自分の掛けた魚の後ろに魚が複数匹ついてきてるのを見たことがある人は多いかと思う。あの状態に近いものだ。
が、この日は放流もあまり効果は発揮されず・・・。
あまりの爆風に釣り客のみなさんも大苦戦している模様。
向かい風な釣座の私達が1番苦労していたようには思うが・・・。
気分転換に、青物狙ってみるか
時刻は午前9時。実釣開始から数時間が経過しており、寒さと爆風で体力はいつもより早く削られている。
いくら放流されても釣れない真鯛やシマアジを狙うのに飽きたので気分を替えて青物狙いにチェンジ。
活きアジを泳がせて青物を狙っている人は他にもいたが、反応はない様子。
この日は活きアジは釣具店では売り切れだったので淡水の銀兵(ウグイ)をシラサエビのクーラーに入れて持ち込んでいたので、ウグイを付けて青物狙い。
ウグイを付けて一投目。
ウキがちょこんっと入り、「前アタリ?」と思った瞬間、ズボ!っと消し込んだので恐る恐る合わせて見ると
超 重 量 感
強めに締めてあったはずのドラグからPEラインが一気に出る。
即座に青物とわかったので
私「青物でーす」
と青物コール。海上釣り堀では青物がかかると周囲の人に青物に仕掛け巻き込まれないように注意喚起するルールになっている。(他の地域はどうだか知らんけど)
青物自体は波止で何匹も釣ってるし、前回の海上釣り堀でも釣っているので、なんとか対応は出来たが今回のコイツは本当にすごかった・・・・・。
体力も締め込む強さも半端ない。どれだけドラグを締め直しても糸が出る。
望んでいた青物とのゴリゴリ真っ向勝負。たまらない。
およそ5分弱格闘の後、あがってきたのは
初のヒラマサ
釣り堀でメジャー出して測るの恥ずかしかったんで手計測だけど、85~90cmってとこだろうか。波止なら10分以上かけて釣る獲物だとは思うが、釣り堀では時間かけると他の客に迷惑なので可能な限り迅速に釣り上げることを意識してゴリゴリの力勝負だった。
どのぐらいのドラグの強さになってたのかなと後で自分で糸を引っ張ってみるも、固くて糸が出せない。やり取りの最中にそれほど強く締め直したにも関わらずガンガン糸を出したコイツの強さに改めて驚かされた。釣り堀ですらコレなら天然だったらどうなってしまうのか・・・。
一度天然のヒラマサと対決してみたい。
青物釣ったあとは
その後はただの極寒爆風の我慢大会。全く良い所なし。
それどころか自分の居たイケスでは青物が獲れたのは私だけという厳しい状況。同行者が納竿直前にハマチを掛けたけど残念ながらハリス切れ。他のお客さんの一度掛けてたようだけどハリス切れ。
隣のイケスでは青物ガンガン釣れてたのになぁ~。もちろん私の実力が足りないってのが大きな原因なんだけど、そもそも外れイケスだったかも。イケス単位で当たり外れがあるのかどうかすら知らないけど。
釣果情報を後日確認してみると他のイケスでは10匹程度の真鯛を釣り上げた方(グループ)も居たようだった。自分のイケスでは3匹釣り上げた方は居なかった。うーん。私の実力不足を差し引いてもイケスがイマイチな感じだったのかもしれない。
でもわからない。自分のイケスに熟練者がいなかっただけの可能性も否定出来ない。そこらへんの雰囲気も含めて1回や2回やってみただけじゃわからないことだらけだ。
今回少しだけ海上釣り堀の面白さ(難しさ)を垣間見れたので、今後はせめてもう少しまともな釣果が出せるようになるまで何度か通ってみるかもしれない。
でもこんな爆風の日はもう勘弁・・・・・。本当につらかった・・・・。
今回の使用タックル
青物用
ロッド:がまかつ Core spec H300
リール:SHIMANO ツインパワーXD C3000XG
道糸:サンライン 海上釣堀PEⅡ 4号 50m
ハリス:針付き海上釣堀用フロロカーボン10号
ウキ:3号棒ウキ
鯛、シマアジ用
ロッド:SHIMANO BORDERLESS HH-TK290
リール:SHIMANO ハイパーフォース 2500DXG
道糸:サンライン テクニシャンNEO 3号
ハリス:フロロカーボン3号
ウキ:自作棒ウキ0.8号