秋の釣りシーズンともなれば来週は何釣りしよう?どこへ行こう?と贅沢な悩みに明け暮れるのが例年の過ごし方ではあるが今年は別。
魚種によってシーズンが早かったり遅かったりそもそも来なかったり。
それに加えて自然災害連発。地震台風火事おやじなんでもアリ。
さらに秋雨前線の影響もあって天候も不順気味で、アテにしていた沖堤防のタチウオも調子が上向かなかった。(この前日ぐらいからボチボチ良くなってきた様子)
淡路島や和歌山方面の一部では大爆釣状態だそうだがエリアはほぼ特定出来ているもののそれなりの遠征になってしまうので及び腰。たかだかタチウオ釣りにいくのに往復4時間近くかかるのはなぁ・・・。
ってことで、前回「釣れたとも釣れなかったとも言えない微妙な状態のままになっている近海ジギングでもやろうか」と思い立って早速予約。
秋のオフショアジギングシーズン。
今年の3月にオフショアジギングを始めた私にとっては初のシーズン。
知らなかったこととは言え基本的にあんまり釣れない3月に始めて見よう見まねで練習を重ね、ついに秋の本格的なシーズンに突入。
いろんなジギング船の釣果情報を見るも、釣れてるんだか釣れてないんだかよくわかならい。初めてのシーズンなので。
一度自分の目で確かめてみる必要があるなぁと。
この日は6時半集合で準備ができ次第出船という流れ。
朝焼けもすっかり秋めいて天井が高い。
準備自体はほとんど出発前に済ませているので現地ではジグをセットするぐらい。
この日も分不相応ながらお立ち台にご指名いただいたので張り切って釣り切る所存。
この日の出船メンバーは4名。
1名はほとんど初心者、2名はジギング常連、1名は私という内訳。
とりあえず出船し、一路ポイントを目指し小一時間程度で到着。
時刻は8時前頃。
まずは潮の効いているエリア。
大阪湾ってのは基本的に水深がそんなにないので潮が効いてなければジグは130gとかで良いし、効いてても160g程度で良い。
とりあえず前々日に使ってみたいなーと思っていたジグの160gをセットしてスタート。
前回のジギング釣行で普通に釣り負けてしまったスロー系ジギングにも手を出してみた。
本当にあんなフワッフワのシャクリで釣れんのかな・・?俺にも出来るんかな・・・?ってことで実験がてら。
見よう見まねで模倣するのは得意なのだけど、海が悪いのか腕が悪いのかわからず、この時はまだ船中だれもヒットせず。
朝イチは不発。初のタチウオジギングに
数十分流してみたものの反応が得られなかったことによりエリアに見切りをつけた船長は「ちょっとタチウオ見にいきまーす」と作戦変更。
「一応タチウオジギングの準備も忍ばせておいて」と予約時に指示されているので本格的な装備には劣るものの、普通に遊ぶ分ぐらいの用意はしてある。
少し走らせた水深のあるエリアにはタチウオ船で大混雑。
船タチウオをやったことない私にとっては物珍しい光景。
どの船を見てもお客さんが満載。みんなタチウオ釣りたいんやな・・・。
しかし全然釣れてねえ。
魚探に反応はあるものの食いは立っていないようだ。
船タチウオ。あんまりヤル気は出ないが一応挑戦しとこうか
タチウオなんざ正直波止から釣れるやろ・・・という思いを拭いきれない私は本当にヤル気が無かったが何もやらないわけにもいかないので「タチウオ専用!」みたいなジグにワイヤーな針と、リアに4本針をセット。タチウオ仕様に。
「まぁどうせ横が縦になるだけでやり方はかわらんやろ」と思いつつフワフワとシャクって止めて落としての繰り返し。
で、コレ。
指2本サイズのペラペラ。ベルトサイズとは言うものの、正直このサイズじゃ腰回り届かないのでベルトにすらならない。
今のところ面白さが1mmも見出だせなかった。
恐らく年が悪い。例年なら波止で釣れるはずのないサイズがもっと釣れるんだろう。来年以降のお楽しみにとっておこう。
こちらも数十分やってみたものの船中ペラペラが単発で釣れるのみであんまりやる価値無いなと判断した船長はまたもポイント移動し再度青物を狙いにいくことに。
そろそろ誰か青物釣らないとキツイ
時刻は10時をまわり、実釣開始から2時間が経過。
ジギング船である以上、基本的には青物ジギングがメイン。そろそろ誰か釣らないと。
次に選んだポイントは潮がとてつもなく効いている激流エリア。
しかも水中島も存在して根も激荒の為、水深を丁寧に把握しつつ、底取りも神経を使う。
うっかり勢いよく着底させるとジグが刺さるし、底に数秒放置するだけで潮の流れでジグがひっかかる。非常に難しいポイント。
選択したジグは前回のジギングで好調だったオレンジ腹のゼブラブラックカラーな160gのジグ。
正直カラーについてはそこまで大差ないとは思っているが、カラーローテーションはモチベーション維持や気分転換もあるし、前回反応が良かったカラーなどを奥の手に残しておくのはリズム管理に有用だと思う。
「最後の最後にあの時釣れたカラー」や、「あの日助けてくれたルアー」が残っているといないでは気持ちの上で大違い。
激流エリア。船中ポロポロと
1~2流し目の頃に、なんとほとんど初心者の同船者が船の一番後ろで船中初ヒット。
ドラグの調整がゆるいのか巻いても巻いても寄ってこないしロッドの持ち方が甘いのでリールがぐりんぐりんブレてしまっていたがなんとかキャッチ。その後ろの常連さんにもヒット。
前方の私ともう1人は焦る一方(笑)
「やべえな。最後の1人になったらリズム崩壊するな。これはさっさと釣らないと。」
と真剣集中。
丁寧に底を取って、糸フケを取って・・・・
巻いて、フワっとフォール・・・・巻いて、フワっとフォール・・・・。
フワっと、、、フォール・・・・・・・・しない。
私「(食っとるな)」
思いっきり糸ふけ取って渾身のフッキング
60cmオーバーの立派なメジロさん。
その後はリズムを取り戻しポロポロと。
中にはこの日、船中最大サイズとなるギリギリ80cmオーバーのブリもゲット。
こいつを仕留める際に、ジグはフロントのみの2本針だったが一本にはブリ。一本にはメジロがついている状況だった。
初めてのダブルだったので大変興奮したがランディング時にメジロだけフックアウト。もったいない~。
この日のタックル達
この日のタックルは全5セット。
・通常ジギング用
・スロー系ジギング用
・通常ジギング用(スピニング)
・タチウオジギング用
・タイラバ用
メインは左側の2本。通常のジギングとスロー系ジギング。
どちらもカウンター付きのリールを選択。
オシアコンクエストCTで繊細なタナ取りが可能
この日のメインリールはシマノ オシアコンクエストCT300HG
2号のPEラインが300メートル巻けるラインキャパなので近海ジギングにはもってこい。
先程のブリ&メジロのダブルでも全く問題なく力強いリフトアップが可能な本格ジギングリール。
激流エリアでも着底の水深がすぐにわかるので「そろそろ水中島なので根掛かり注意やな・・・」とか、「お、さっきと水深かわってきたな。そろそろヒットゾーンか。」など視覚的にある程度正確な情報が得られるのは大きなアドバンテージと言える。
もちろん巻いた回数やラインの色分けで繊細に把握出来る上級者の人はそれで良いのだろうけどそうでない人には大変オススメの機種。
フォールレバーとフォールスピードの表示が標準で搭載されていることもあり、激流でも凪でも一定の速度でフォールを操作出来るのも強みの一つ。
ZENAQ FOKEETO IKARIはブリも楽々リフトアップ
通常ジギング用のロッドはゼナックのフォキートイカリ。今年発売された新作ロッドで、ブランクス内部にもカーボン素材を埋め込むことで圧倒的な強度を誇るという触れ込み。
実際にジギングでロッドが折れるほどの魚と対決をしたことがないので、ありがたみは正直わからないのだけど、ブリとメジロが1個のジグにぶら下がってる状態でも全く問題なく引き寄せてくることが出来るし、折れる心配なんて全く無い余裕のやり取りだった。
反発具合も高反発すぎず低反発すぎず。大阪湾での近海ジギングには本当にベストパフォーマンスを発揮出来る一振りと言える。
いろんな竿に手を出したけど、自分のお気に入りにやっとたどり着いたって印象。
本当はインプレして1記事にしたいのだけど、
竿のインプレって字にすると「力強くて、粘りがあって、ブランクスのパワーが云々、魚のなんたらを吸収して云々」みたいな30年前から一切変わり映えしない文章にしかならないのであんまり気乗りしない。
本当にオススメの場合はどうやって周知していくのが良いんだろうなあ。
時合突入か・・・?しかし・・・
ブリも釣り上げることが出来たしまだ船中ポロポロと釣れている。
時合か?それともこれからもっと激しくなるのか・・・・?
というところで地元漁師の船がワラワラと集まってきて・・・。
遊漁船(釣り船)退場。
基本的に海は漁師が優先なんだそうだ。それが地元の漁場だったりすれば尚の事。
波止でも沖でも釣り人は漁師に対して立場が弱い。
恐らく遊漁船がワラワラと集まって同じエリアを何度も何度も流しているのでピンポイントに魚が集中していると察知したのだろう。
せっかくの貴重なポイントを漁師に陣取られたのでポイントをちょっと移動。
水深のある駆け上がりエリアへ。
水深があるものの、潮はさきほどとうって変わってほとんど効いておらずだらーんとした状態。
とりあえずお気に入りのジグでなんとなくやってみるもやはり反応は得られない。
ここで船長がアナウンス「この辺はタイラバもアリやと思うで」とのことだったがタイラバすると眠くなるので誰かに反応あるまでジグを疲れない程度にシャクっておこうと思っていると
後ろの客にタイラバでヒット。70cmオーバーの大真鯛。
続けて他の客もヒット。
私も釣ってみたいと思ったので急いでタイラバをセッティング。
数投目に無事ヒットするも・・・フックアウト。
確実にそれなりの大きさの魚だったと思うが・・・もったいない・・・。
その後粘り強くやってみたもののアタリは遠のいてしまった。
再度、激流エリアへ
さきほど青物がポロポロ釣れた激流エリアに最後まで居座っていた漁師の一隻が退き、付近で待機していた遊漁船が一斉にポイントへ集結。
「漁師がおらんなったってことは釣れへんくなったってことちゃうかぁ・・・?」と思いつつも先程と同じパターンでやってみると・・・。
やっぱりポロポロ釣れる。今度はメジロダブルをゲット。
しかし先程よりも激流はさらに強まり、160gのジグでは底がまず取れない状況。
使う機会あるんやろか?と思っていた180gのジグを緊急投入。
それでも底取りが難しい。本音言えば200gでも良かったが、この日は180gまでしか持ってきていない。しかも180gなんてお守り代わり程度に数本のみ。
激流で根が荒いってことで簡単にロストしていくジグ達。
私の後ろでやっていた常連客は5回連続ジグロストという悲劇。ロストするだけじゃなくて毎回リーダー作り直したりなどの作業も加わるので色んな意味でツライ。
一生使う機会ないんちゃうかと思っていた180gのジグパラまで投入。
私は気づいた。むしろこういう厳しいエリアでガンガンロストしても良い為に存在するんじゃないかと。価格安くてそれなりの品質を保っているジグは貴重だ。あまり好きなメーカーではないがそういう部分は心から評価している。だから使う。
そしてこいつは最後までロストせず生き残る始末。笑
秋のジギングシーズン突入。最終釣果
最後の激流エリアを午後15時までやってストップフィッシング。
漁師が昼で帰ってくれてたら釣果はもっと違ったものになっただろう。
最終釣果はブリ1、メジロ7、タチウオ2。
一応竿頭のようだけど、個人的には内容がイマイチだったので点数つけるとするならば65点。落第とまではいかないけど高得点はあげられない。
ジグのロストが4つ。ライントラブル、スロー系ジギングで一匹も釣れず、真鯛仕留めれず。200gのジグの用意が出来ていなかった。などなど見通し、予測の甘さも目立った。
もちろん、経験しないことにはわからないことばかりなので今後改善するものと思われるが、大事なことは同じ過ちを繰り返さないこと。次回以降の糧としたい。
大型のクーラーに満タン。春頃にはこのクーラーにツバス~ハマチが20匹入ったことを考えると本当に魚のサイズも大きくなったものだ。
早速エビ撒き釣り先輩のO氏のもとへ持ち込みブリ解体。
身がデカイとも言えるし包丁が小さいとも言える。「アジ捌き包丁サイズの出刃でよくブリ捌くもんやな・・・」と思いつつ、見事な手さばきで簡単に解体されていった。
天然ブリではあるものの、虫はおらずキレイな身だった。
尼崎あたりで釣れるやつとはちょっと違うのか。
脂はのっているとも乗っていないとも言えない。腹身だけ2日ほど寝かせて刺し身でいただきます。
今回の使用タックル
ジギング(通常)
ロッド:ZENAQ FOKEETO IKARI FB63-3
リール:SHIMANO オシアコンクエストCT 300HG
道糸:YGK G-soul スーパージグマンX8 PE2号
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER FC 35lb
ジギング(スロー系)
ロッド:OCEA JIGGER INFINITY MOTIVE B610-1
リール:SHIMANO オシアコンクエストCT 300HG
道糸:YGK G-soul スーパージグマンX8 PE2号
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER FC 35lb
タチウオジギング
ロッド:DAIWA ソルティガ BJ(THRILL GAME)62XHB TG・V
リール:SHIMANO グラップラー 301HG
道糸:YGK G-soul スーパージグマンX8 PE2号
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 50lb
※ジギング(スピニング)とタイラバはほとんど使わなかったので割愛