尼崎市立魚釣り公園で大人が本気出してサビキ釣り【メクリアジ】 | ツリタノ!

尼崎市立魚釣り公園で大人が本気出してサビキ釣り【メクリアジ】

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そういう時期なので当たり前だけど長雨続き。

天候が良ければまだまだイカ釣りしたい気分なのだけど、ここ最近はずっと時化てるようで情報も乏しくなかなか行けない。

とは言えもう昼間の釣りは暑くてやってらんない。暑くない日はほぼ雨。

「もう例年通り釣りは夏休み突入かなぁ~」って気分だった。

しかし久々に色んなとこの釣果情報をチェックすると、尼崎界隈で年によっては釣れる25センチ程度の中アジがボチボチらしいとのこと。

この界隈のアジと言えば昨年末釣って、その旨さに結構ハマったので久々にまた味わいたいなということでちょっとやってみる気になった。

詳しく調べてみると釣れる時間帯は朝イチの1~2時間か、夕方の1~2時間程度らしいとのことで、暑い時間を比較的回避出来そう。

やってみるか・・・・。

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朝イチの尼崎魚釣り公園でサビキ釣り

久々に来訪。前回来たときはリニューアル直後でエビ撒きハネ釣りで訪れたんだっけか。

その後は自粛などもあり足が遠のいていたがまさかサビキ釣りで来ることになるとは。

このハイシーズン時期は朝も5時からOPENなので朝イチの時合もしっかりやれる。

しかし残念ながらあいにくのお天気。。。。

基本的にライト層の多い釣り場なので雨の日とかは極端にお客さんが少ない。最初は私1人で貸し切りか?と思ったレベルで客が来なかったがOPEN時間になると数人程度集まった。

ちょっと水潮すごくない?これでアジ釣れんの?

場所は沖向きが良いとのことだったので沖向きに釣座を構えて久々のサビキ釣り。

朝イチは安定して釣れている(10~20匹程度)とのことだったので期待はMAX。

たった10~20匹でも25センチ程度の中アジがいくらか混じるなら十分。今回は釣りを楽しみに来ていると言うよりは晩飯の一品を確保しにきている。オカズになる量釣れてくれれば良い。

このところの雨続きで海の色は水潮感たっぷり。水潮っていうかもはや水。

前日までは漂流物とかゴミでいっぱいだったそうだけどだいぶマシになったとのこと。

海っていうよりは川みたいな感じ。これで海水魚が釣れるのか・・・?わからん・・。

朝イチの時合は短い。さっさと準備してとりあえずスタート。

おや?聞いてた話と違うが?

一投目から1匹目。しかも25センチ前後ぐらいのいきなり良型。

「おおお~、朝イチ安定ってのはほんまっぽいな。一投目からこのサイズが釣れるか。これは期待出来る」と思ったが・・・。

その後全く続かずポツリ・・・・ポツリ・・・・・。程度。

1時間が経過する頃には子サバが居着いて・・・

もうずっとサバ。

撒き餌効かせたらほぼ確実にサバが釣れるので撒き餌が効かせられない。

2時間ぐらいやった頃にはどんどんサバの気配も濃くなってきて・・・。

鈴なりのサバ。もうどうしようもない。

結局2時間少しぐらいやってアジ10匹届かず。7匹のみ。

サイズは確かにまぁまぁ良かったものの数が情けなさすぎる。

いくら晩飯の一品確保が目的だと言っても、釣り自体は全く楽しめなかった。

それでも私はまだマシなほうで大半の方がアジは0匹。良くても2~3匹程度という悲惨な状況。ここ数日で一番気配が薄かったようだ。

「朝イチは安定している」という根拠のないガセネタに飛びついてしまったようだ・・・くそ・・・。

さてそのお味は?メクリアジの料理。

尼崎界隈で釣れるこのマアジ。

地域によっては「メクリアジ」などと呼ばれるなんちゃってブランドもののアジで、まぁ有り体に言えば「すごく脂の乗ったマアジ」。

実際に今回釣り上げたマアジをさばいてみると6/7で脂がしっかり乗っており、その中の2匹程度は下半身が白っぽく白濁したトロ化した身になっていた。

諸説あるものの「皮が手でめくれるほど」という意味でメクリアジという名がついたそうだが、実際にはマアジなんぞ脂が乗っていなくても皮はめくれる。

しかし今回のアジは脂がノリすぎていて皮を手でめくろうとすると身が柔らかくてボロボロになる。笑

全然意味が違うじゃねーかと突っ込まざるを得なかったもののとにかく脂のノリは信じられないほどスゴイ。養殖物の魚をさばいているような気分になる。

ただ不思議に思ったことは、比較的大きい個体(25センチ前後)よりもちょっと捌くのが面倒な20センチ前後ぐらいの個体のほうが脂のノリは良かった。大きい個体ももちろん脂のノリは良いものの「ブランドものみたいな呼び方してありがたがるほどか?」という感じ。

かと言って20センチ前後の個体もすべてが全て「これぞメクリアジ!」と呼べる水準には達しておらず、今回釣った中で「これはブランドモノと呼んで良い」と言えるスーパー個体は2匹のみだった。他はただの脂の乗ったマアジ。

なんか、SNSとか見てるとこの界隈で釣ったアジを全部メクリアジって呼んでる人や呼びたい業者が多いようだけど、結局個体の出来によるということだけはきちんと理解しておきたい所。大したことないアジも多数混じってる。

今回は数が少なかったので料理のバリエーションは控えめ。

なめろうと刺し身。

脂がすげえよ・・・。身が白い。

身自体にも脂がノリノリだけど皮下の脂もすごくて醤油いっぱいに脂が広がる。まるでノルウェーサーモンのごとき脂のノリ。

味は・・・美味い・・・。当然。

ただ、脂ノリノリすぎてここは好みのわかれる所。私個人としては昨年末に釣ったアジのほうが美味い気はしたが、こういうトロトロのアジもこれはこれで美味い。

マアジ独特のクセみたいなのは脂によってずいぶんとマイルドになっている。私はあの独特の「もうちょっとクセが強かったら生臭い磯臭いと言われかねないギリギリ」が結構好きなので、この界隈で釣るマアジとしてはやっぱ秋冬に稀に釣れる大型個体のほうに軍配があがるかな。

ま、なんだかんだマアジなんだからどこで釣れたヤツでもいつ食っても美味い。それは事実。

リベンジ。今度は夕方の時間帯でメクリアジを狙う

「あ~、なんだかんだ言ってアジめっちゃ美味かったな~、また食べたいな~また釣りたいな~」とか思いつつ天気予報を見てたら日曜の午後は天気が良さそう。

しかも天候の関係でめちゃくちゃ涼しそう。太陽も出ない完璧な陽気っぽい。

釣友のN田氏に連絡をした。

私 「日曜、尼崎釣り公園。夕方からサビキ釣り。ノーセンキュー?」

N田氏 「乗った!!!」

ということでオッサン2人で日曜の尼崎釣り公園。

そう言えば日曜の釣り公園って来たことないような気がするなぁとか思ってたらファミリーでほぼ満員状態。

こんなことになるんやな日曜の釣り公園ってのは・・・・。

外向きがよく釣れるらしいという情報だけは確かなせいか、我々が到着した15時頃には外向き満員。満座。

とてもおっさん2人が入れるような隙間はない。1人ぐらいならなんとか・・・というスペースはあったりなかったりするものの基本的には満員。甘く見ていたぜ。

とにかくファミリーの賑わいがスゴイ。

「N田さん、日曜の釣り公園ってスゴイすね。こんなにファミリーだらけになるんすね。我々この中で一番ガチっすよ多分。笑 浮いてますねー。笑」という会話をしつつ空いてるスペースを探し奥まで歩みをすすめる。

結局外向き釣座は一切空いておらず一番奥の足元にネットが設置されている釣りのしにくい釣座が空いていたのでそこに入ることにした。だって釣座が空いてないのだから仕方ない・・・。

外向きでも内向きでもないこの釣座。はたして・・・。

メクリアジ狙い。仕掛けは本気と書いてガチと読む

今回は気合が違うのでアミエビは大2個。

釣具屋とかで「アミエビレンガ大」と言えば出てくるサイズのやつを2個。

ガチのハイシーズンだったらまず使わない量。

サビキ仕掛けは今回6本針を使用。タナの深さなど広く探りたいという意図もあって長めの仕掛けではあるが、手返しが悪くなったりトラブルも増えたりするのでリスクも増す。

あまり慣れてない人とかなら4~5本針仕様の1.5mまでの仕掛けのほうが無難。長い仕掛けはあくまで慣れてる人向け。針がいっぱいついてりゃたくさん釣れるとかそういうもんじゃない。

カゴは鉄カゴ。底まで一気に落とせることだけが強みのカゴ。

底まで一気に落とせると何が良いかっていうと、本命以外の魚が浮いていてかわしきれない時に一気に落とせるのでかわしやすい事や、沈下速度が早いので単純に時間節約で手返しアップなどの効果があるが、こちらももちろんカゴ自体が重いので根がかりなどのトラブルにも見舞われやすい。こちらもある程度慣れてる人向けとなる。

おいおい、やっぱり全然釣れねぇよ

この日、釣り公園に到着したときには釣り公園スタッフの方に「今日はさっぱりですわ~、ちょっと夕方もどうかわからんすねぇ・・・武庫川一文字のほうは安定してるみたいですけど」という不安いっぱいのコメントをいただいた。

実際に到着した15時頃の釣果としては朝5時から釣り公園全体でマアジ20匹程度ということだった。やばすぎる。アジ薄すぎる。

嘆いたところで何もはじまらないので少し竿を出してみるが案の定子サバがポロポロ釣れる程度。アジなど全く気配もない。

それにしても足元のネットが邪魔過ぎる・・・。ちょっと仕掛けの操作をミスるとサビキ仕掛けが引っ掛かってなかなか取れない。マジでやりにくい。笑

しょうがない。釣座が空いてなかったので。

時刻は16時を回った頃。子サバがポロポロしか釣れないのでアミエビ撒くのももったいなくて、ずっと近くの釣座の未就学児とふざけてたが近くの釣座でマアジが釣れたようなので真面目に釣り開始。

中層でもなく底でもない曖昧なタナで1匹目。

「おおおお今日は夕方か!?期待していいんだな!?」

と思ったが残念ながら全く続かない。ポツポツ。

基本的には撒き餌すればするほどサバが居着いてしまい子サバばっかり釣れる。

きっとアジもそれなりにいるんだろうけど子サバの活性高すぎ。

本命狙い撃ちでポツポツ拾ってなんとか・・・・

サバのいそうなタナを避けつつ真面目に続けていると18時頃にはなんだかんだだいぶ数がまとまってきた。

うっすいうっすい再現性なんだけども、きちんと丁寧にアジに合わせてやるとサバ混じりながらもアジが釣れる確率もあがる模様。周りの釣座ではN田氏が同じようなペースで釣っていて、他の釣座に比べればぶっちぎりのペース。

18時を回ってからが一番マシな時間帯だっただろうか。

特に決まったタナで釣れる感じではなく、探って探って、半ヒロ以内のピンポイントで薄い再現性を見出すような感じ。大きくズレるとあたらないか、子サバ。

タナを探す、タナを見つける、何匹が釣る、止まる、またタナを探すの繰り返し。

タナを探す作業に関してはこの日は数少ない私の中で釣り上手い人枠のN田氏がいたので「どこのタナでしたー?」と情報共有がはかどったこともありタナは比較的早く2人とも見つけられていたように思う。1人だったらこのペースでは釣れなかったのではなかろうか。

ポロポロ釣れ続けるので暗くなる19時頃もまだ帰れない。笑

結局閉園時間30分前の19時半までサビキ釣りを堪能してしまった。

さすがに暗くなってからは失速したものの日没頃は悪くないペースだったように感じられる。

「ずっとタナを探して丁寧に」みたいな集中する釣りだったので、意外と数がまとまっていたことに気づかなかった。終わってから見てみたらなかなかスゴイ量に・・・。これは大変やぞ・・・。

ふと後ろを振り返るとお客さんはほぼいない。そりゃそうだ大半がファミリーだったので暗くなったら帰るに決まってる。

ちなみに同行者のN田氏も堂々たる量。普段ヘラブナばっかり釣ってるけどなんだかんだ釣りセンスの塊。

尼崎釣り公園サビキ釣り。最終釣果

最終釣果はマアジちょうど50匹。「40匹は釣ったと思うけど50匹はちょっと届いてないかも?」と思ってたけどぴったり50匹だった。全部持って帰ってきてしまった。

ちなみにN田氏と2人合わせて80匹オーバー。当日は多い人で20匹程度ぐらいだったようなのでよっぽど私達2人の運が良かったようだ。なんかたまたまそういうこともあるよね。

で、全部持って帰ってきたからには責任持って全部どうにかしないとね・・・。1時間半ちょっとかけて下処理しましたよ・・・。つらかったわ・・・。

んでやっぱ、前述の通り同じような傾向で、今回もあんま大型の個体は脂のノリがイマイチで、20センチ前後ぐらいのちょっと捌くのがめんどくさいぐらいの個体のほうが脂のノリはスゴイ。普段はどうだか知らねーけどね。

で、脂のノリのスゴイ20センチ程度の個体の中で数匹に1匹、トロ化してるスーパー個体が混じってるという感じ。

スーパー個体に関しては「メクリアジ」というようなブランドモノみたいな呼び方をしてありがたがっても良いだろうと思う。あんま大したことない個体までなんでもかんでもメクリアジと呼ぶ風潮はちょっとどうかとは思う。(個人の感想)

とは言えなんだかんだマアジなのでどの個体も結局美味であることには違いなく、誰にでも気軽に出来る釣りがサビキ釣り。

捌くのも比較的簡単な魚なので「たまにはなんか違う釣りしようかな~」の合間にぜひオススメ。どうぞチャレンジしてみてください。