私のエビ撒き釣り仲間はマメに釣果報告をくれる。
私が海上釣り堀だのオフショアジギングだのタチウオだのやっててもぼちぼち釣れた時はほとんど必ず釣果を教えてくれる。
どこで何匹どんな感じだったかと。
それは非常にありがたく思っており、大変参考になるのだが、「こんなに釣れとるぞはよエビ撒き釣りせえ」とナチュラルに煽られている時も度々ある。笑
今回の前日にはエビ撒き釣り仲間のN吉氏から「こんなに釣れてますよ^^」というナチュラル煽りをいただき、それに触発されたのでエビ撒きハネ釣行。
朝も春を思わせる気温。
久々のエビ撒き釣りなので朝は何時に起きれば良いのか?と日の出の時刻を調べるとなんと5時半過ぎ。
昨年と同様、ちょっと他の釣りに浮気してる間にどんどんと季節が進行しているのを肌で感じる。
車の外気温計はエンジン始動時に14℃を示していた。まだ夜も明けない時間でもこんな気温。
巷では桜が満開で春を謳歌しているが、はたして海中はどうか。
5時過ぎにエビ撒き釣りスタート
この日の天気が良かったこともあってか、朝の5時過ぎにはうっすら明るくなり、ヘッドライトも必要ないほどの明るさに。
夜明け前は月が出ていなかったこともあり真っ暗で、夜光虫も湧きにわきまくっている。水質自体はさほど良くなさそうだ。
明るくなってから海を撮影。案の定にごりまくっている。
なるほど、「ドブ」とたまに称されてしまうこともあるエリアだが、和歌山あたりの透き通った潮と比べれば確かに酷い濁りようだ。
ただ、海がキレーなら良いってもんじゃない、多少濁ってるぐらいのほうが魚影が濃いことはままある。
濁りを意識して少し上のタナからスタート
濁っているし、水温は日に日に上昇気配。そろそろ湾奥も15℃に届いてくるんじゃなかろうか?って雰囲気。
であるならば、一足先に上のタナも試したくなるのが釣り人の性。
事前情報では3.5~4ヒロが良さそうとのことだったが、2.5~3ヒロと少し浅めに設定して実釣スタート。
使用する竿はMASTERMODELⅡのMH5.0。1.25号相当の竿。
ぶっちゃけめちゃくちゃ飽きが来ていて手放せるもんなら手放したいと思っている・・・。良い竿なのは間違いないんだけど・・・。60cm台ならともかく、40cm台のハネの時に死ぬほど面白くない。簡単に浮いてしまう・・・。
また、感度が良すぎてファイト中にチキってしまうのでもう少し鈍感な竿のほうが私好み。あと単純に(何が欲しいか決めてないけど)他の竿がそろそろ試したい。
一応上のタナでも釣れるには釣れるが・・・
水温の上昇と濁りを意識して浅めのタナでスタートしたは良いものの、周りはチラホラ竿が曲がりはじめた6時前。
なかなか私の仕掛けにはアタリが来ない。
先に両隣が1枚づつ釣ってしまいイラつきはじめたその時やっとこさ1枚目。
6時02分
さらに続けて連続でアタリがあるも・・・おさわりのみ。
ここからは1時間アタリが遠のいてしまったが多分時合らしきものが来るならば7時過ぎてからだろうとなんとなく考えていたので真面目に1時間経過。
やっぱり7時過ぎにアタリが増加。
7時16分。
7時32分。
ポロポロって感じ。
でもなぁ。なんか違うな。単純にタナが違うわ。
また微妙にアタリが遠のいてしまったが周りを見ていると曲がる人は曲がっている。
曲がらん人は一生釣れてないけども。
「ん~。こんだけチラホラ周りが釣れてるならアタリだけでももう少しあって良いはず・・・」
「なんか違うんやろな。」
なんか違うんやろうなとは思ってはいたが、この日はこの時点で追い風微風、潮はほとんど動いておらずたまにヨレる程度。
ウキにめがけて撒き餌をしておけば嫌でも撒き餌が刺し餌と同調するし、ほうっておいても仕掛けは馴染む。
でも多少とは言えアタリの数に差が出るってことはもうタナしかない。
どうやら当初イメージしていた「水温の上昇と濁り」のキーワードはブラフで「桜が満開になっても海の中はまだ冬」という定番の考え方のほうが正解だった模様。
当たり前といえば当たり前である。そもそも事前に深めのタナであることは知っていた。あえて浅めのタナでやった私が悪い。
で、こういうときに数十センチとか微妙に変えるのはあんまり良くない。そんな微妙に変えたところで大差ないので。
一気に1m以上タナを変えて再スタート。
急に風向きが変わってタフコンディション突入。
先程のハネを釣り上げたすぐ後のこと。急に横風が強くなった。本当に突然。
真横からの風なのでウキが真っ直ぐに立たない。風が吹き始めてすぐなのでこの時点では上滑りすることもなかったが、滑り出すのも時間の問題と言った所。
ただ、(面倒だから嫌いだけど)横風とか波が高いとかのタフコンディションはなぜか得意科目。
タナ深くしてタフコンディションになったら一撃。8時00分
2~3投後。8時07分。
こいつはやり取りの最中に大量のエビを吐き出して、釣り上げたあとは口の中に子供の拳ほどのエビの塊が入っていた。
私が浅いタナでやっていたときからずーっと私の撒き餌を下のほうで食べていたんだろう・・・。
エビの付け方は今日は丁寧に鼻掛けが多め。ちょん掛けも試してたけど鼻掛けのほうが微妙に良さそうな気がした。日によるかたまたまか、微差だとは思うけども。
周りはお手上げ。私は得意科目なので・・・。
横風があまりにも強いので周りの釣り人も諦めたり、雑談タイムに入る中、横風を制して乗っ込みメタボチヌ。
さらに10数分後、6枚目のハネ。
こいつを釣り上げたあとの9時過ぎには横風もまた急におさまってしまい、潮も全く動いていないようだった。エサはあと30分はできそうなぐらい残っていたが粘る意味も無さそうだと感じて納竿。
気温は高いが海の中はまだ冬だよエビ撒き釣り最終釣果
最終釣果はハネ6、チヌ1。悪くは無いがめちゃくちゃ良いとも言えない感じ。
釣れてる言える範囲ではあるけど爆釣とは言えない。
数としては同じ波止では同数の方がおられて竿頭同数の様子。
途中で深めのタナに変えなかったら貧果で終えていたのだろうと思うと戦慄を覚える。
このように、陸上では暖かくなったり寒くなっていても海中は季節が遅れて進行しているので暖かくなったからと言って急に春っぽい釣りを展開すると痛い目をみるのでご注意を。
水温の遅れが1ヶ月。活性がそれに馴染むまで1ヶ月。暖かくなるのも寒くなるのも2ヶ月程度遅れることを想定して。
今回の使用タックル&釣行メモ
メモ:実釣時間4時間。タナ5。上撒きのみ。素針1回、掛けすぐバラシ1、おさわり4回ぐらい。見たまま撒き餌をすれば良いだけの退屈な潮。横風吹いてもあまり滑らず結局退屈潮。差が出にくい退屈な潮。特に得るものは無い日だったが、季節の進行具合を確認するには良い機会だった。
ロッド:がまかつ MASTER MODEL2口太MH 5m
リール:SHIMANO 13BB-Xハイパーフォース 2500DXG
道糸:サンライン テクニシャンNEO 3号
ハリス:シーガー グランドマックスFX 2号
ウキ:自作棒ウキ 0.8号
針:がまかつ ふかせグレ 7号
他にもエビ撒き釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)