前回の釣行では、二刀流という条件でありながら、テキトーにやってたノマセ釣りでハマチを4匹、エビ撒き釣りでは1匹という釣果を出せてしまった為、今回はちょっと本気だしてノマセ釣りやってみよーかなという気分になったので、色々と道具や仕掛けなど準備して挑んでみることにした次第。
私は前回、こう言いました。
なんか最近パっとしないのでエビ撒き釣りとノマセ釣りの二刀流で挑んでみた より
「しかしこんだけ簡単にハマチが釣れてしまうとノマセ釣りだけで集中してやってみたい気もする・・・。
でもそうやって準備万端にして挑んだ時に限って・・・・ねえ?笑」
釣りっつーのは、往々にしてそういうものである。
チャンスなんてのは、何度も何度も訪れるものではない。
普段からあらゆる準備が整っている人間にこそ、チャンスは巡ってくるし、モノにできる。
ってことでチャンスをモノにするべく、準備を万端にしてみた
今回は気合が違う
(毎回言ってる気がするな・・・)
まずは5000番のリールを新調。もちろん、シーズン中の気まぐれなので安物。
安物といってもSHIMANOの17SAHARAなので普通に釣りする分には全く問題がない。
竿は5号のSHIMANOランドメイトを購入。
以前、2号相当の竿でメジロを獲った時は大変苦労したので「3号じゃちょっと足りないだろう、でも4号だったら中途半端か?じゃあいっそのことMAX設定の5号にすっか。」ぐらいのノリで5号を購入。特に深い意図があってのことではない。
「万能!」って記載されているが、5号で万能とはなんのことだろうか。笑
ちなみにこの竿のリールシートはもちろん安物。長年使おうとはとても思えない。
リールシート周りからブランクスまで、物干し竿となんら変わらないほど太い・・・・。
これで獲れない魚って大阪湾にいるんだろうか・・・・。
小物類も取り揃えた。特に針とハリスは強引なやり取りを前提に、海上釣堀のブリ用のものを使用。ハリスが10号なのでしっかり良い所にかかれば50cm程度のハマチも抜き上げ可能。
餌のアジを捕獲するために数年ぶりにサビキも購入。笑
前回仲良くなった常連のおっちゃんが言うには、サビキは6号が良いとのことだったので6号を購入。少しでかくねーか?と思うが、先輩の言うことには素直にしたがっておくのが無難だろう。
サビキこの時期定番の鉄カゴも一緒に購入。自宅の釣り道具漁ったら昔買ったやつが出てきたけども。
道糸は控えめに5号。強度は10kg程度なので正直十分だろと思った次第。
結束したとしても8kgぐらいの強度は出せるかと思うので、ナイロンライン特有の伸びと、磯竿のしなりで十分やり取りが可能なはず。
ナイロンライン特有の伸びが欲しかったので、PEラインは最初から検討しなかった。
この辺は各々の考え方や好みでセッティングが変わってくる場所かもしれない。私は普段からエサ釣りのウキ釣りが多いのでナイロンラインへの信頼が一際強い。
準備を万端にしたので、いざ本気のノマセ釣り
この日は強風波浪注意報が発令されており、渡船屋によっては営業を中止している状態。
阪神間の沖堤防なんかでは青物が好調なだけに悔しい思いをした釣り人も多いかもしれない。
※(本当は暗いうちからやってたけど写真にならないので明るくなってから撮影)
まずは餌のアジを捕獲する為に、数年ぶりのサビキ釣り。
いつ購入したかわからないSHIMANOの波止入門竿のホリデイショートスピンってやつ。
リールはエアノスの古いやつ。セットで買っても1万円はしないだろう。
道糸はいつ巻いたかすら不明のナイロンライン。
よく自宅に残っていたものだ。。。。。
サビキ釣りといったらアミエビ。レンガで買ったほうが安く済むのだけど、解凍する時間も手間も惜しかったので、よくあるバケツに入ってるやつを購入。
ハッキリ言って割高だけど非常に便利。
割高と言ってもエビ撒きの餌よりはよっぽど安い。笑
サビキカゴはもちろん、この時期定番の鉄カゴ。
初夏~秋にかけての浅タナではなく、晩秋なのでアジが釣れるタナも深い。
数秒で海底まで一気に落とせる鉄カゴが便利。
時刻は6時過ぎ。ノマセ釣りには必須のアジがポロポロと釣れはじめる。
久々のサビキ釣りになんとなく新鮮さを感じながらひたすらサビキを続けること10数分。
アタリが出始めて、ポロポロとアジが釣れはじめた。
ここ最近よく釣れているグッドサイズのアジではなく、普通の小アジ程度。
餌にするなら小アジのほうが良いと思うので、私としては大歓迎。
一度寄ってきたらしばらく釣れるのがサビキ釣り。
コマセを切らさないように手返し良くどんどんアジを捕獲していく。
それにしても、久々のサビキ釣り。超楽しい。
そしてこの時に気付いた。
前述の「サビキ6号は少しでかくねーか?」の真の意味。
これが3号とか4号だと、飲まれてしまって針を外すのが大変だろうなと気付いた。
6号にすることで、針掛かり自体はさほど良くないものの、掛かってしまえば口先に掛かるので外すのが大変楽だし、飲まれないのでアジへのダメージも少なくて済む。
なるほど。よくわかったぜおっちゃん。
餌のアジを保管するのは今回もバッカンを使用。ロッドケースや小物ケースを装着できるのが非常に便利。
ちなみにこの日は保険をかけてアジを10匹購入してきていたのでバッカン内は10数匹のアジで満員。
すぐに水が汚れてアクが浮いてくる状態。
「あー、水かえねーとな~、でも今はとにかく餌のアジを釣るのが先決よなぁ~。」などと思って必死にアジを釣っていると
最初に釣ったアジを付けて投入しておいたノマセ釣りのウキが見えない。
どうやら前回の釣行と同様、ハマチ?の朝時合が到来したようだ。
ノマセ釣りは、飲ませて釣る
「小アジとは言え、ハマチの口はちっさいからな。20秒ぐらいは待とうか」と
頭の中で20秒カウント。
フリーにしてあるリールから異常なスピードで道糸が引き出されていくが、軽く指で道糸を抑えながら、(糸ふけを出さない為に)糸の張りをキープしつつ20秒。
そしてベールを戻し。
(50mぐらい糸が出てるので)渾身の大合わせ
一投目、一発目。乗った~!!!
そして私は思った。
「5号の竿は重すぎる」
自重自体が400g以上あるのでリールをセットすると600g程度になり、仕掛けやなんやかんやで1kg近くの重さを感じてしまう・・・・。
もちろん青物なので、引きの強さは抜群の重量感だが、5号竿のためか?いつものように「無理無理無理無理」って感じが一切しない。
とてつもない剛竿感だ・・・・。
とは言えそれなりの引きの重さはあるので「ハマチではなくメジロクラスかな?」と思って強気のやり取りをしつつ
10分後、なんとか一人でランディング。
いきなりブリでした。
90センチを少し超える立派なブリ。
重さは興味ないので測ってないんだけど、近くの人が釣ったブリが92センチで7キロ後半だったので、まぁその前後ぐらいであろう。
5号竿のおかげでまったく問題なく引き寄せてくることが出来たのは良いが、竿が強すぎて全く面白さは無かった・・・・。
幸先よくスタート切ったので、手返し良く行こうか
前回学んだことは、とりあえず処理はおいといて、時合は短いのでまず急いで次の仕掛けを投入することが先決だと。
なので急いで餌のアジを付けて、ノマセ釣りの仕掛けをすぐに投入。
とりあえず血抜きやら内臓やらを処理しつつ、、、、
もうウキが無い
「おいおい。この海カオスかよ」と思いながら、今回も20秒カウント。
ウキを見失ってから20秒なので、実際には30秒ぐらい経っているかもしれない。
「これもブリだったらキツイな・・・・。もう腕がツライんだが・・・(主に竿の重さで)」
と思ったが、普通にハマチサイズ(40cm)あるなしのハマチ。(写真撮り忘れました)
ちなみにこのハマチは、ランディングせずに、ぶち抜きました。笑
さすが5号竿にハリス10号。全く問題なく抜き上げることが出来た。時短につながるね。
ほんと頼もしい強さではある・・・。強すぎて面白さは全くないが・・・・。
今回も前回と同様、気合が入っているのでブリ箱を調達してきていたので処理の終わったブリとハマチを入れてみる。
おう。入りきってねーな。
ブリクラスも入るって聞いてたが、マジもんのブリは入らない模様。
でも入れ物はこれしかないし、入れとくしかないので(閉まらないけど)蓋閉めてとりあえずそのままに。
ちなみにこの後すぐに近くの釣り座の方がブリをヒット。
血抜き処理がよくわからないということだったので私のナイフを使い処理しようとした所、柄から折れてしまい、ナイフさん名誉の負傷。3年使ったので寿命だと思っておこう。
結構使い勝手良くてお気に入りだったのだが・・・。
一段落するとノマセ釣りはやることがなくてヒマになり、雑談に夢中になる
ノマセ釣りは、他のウキ釣りとは全く違い、餌自体がせっせと働くので、釣り人自身はあまりやることがない。
ノマセ釣りの人はやけに竿出す数が多いなと以前から思っていたが、やっと意味がわかった。
釣りたくてしょうがなくて何本も竿を出すわけじゃなくて、ヒマでしょうがないから竿を何本もだして少しでも忙しくしているのだ。笑
なるほど。理にかなっている。
私も多分にもれず、雑談に夢中。
近くの釣り座で無事ブリを釣り上げられた方となんやかんやと雑談していると、ウキが怪しい動きをした直後に海中へ消える。
これまでに何度もすっぽ抜けを食らってきているので雑談を止めずに十分過ぎるほど糸を送り込んでやり
指で糸ふけを軽く取りながら、走る方向を見定め・・・・。
大合わせ
ドラグがちょっと出るほどの重み。
正直言って竿が強すぎて魚の大きさがよくわからないがハマチよりは大きそうだ。
10分近くやり取りをして上がってきたのは
ブリ。2匹目。
実は1匹目のブリをランディングする際にシャフトを折ってしまっており、先程ブリをゲットされた方のタモを拝借。
折れた経緯としては、タモ入れまではしたのだけど、タモの中でギューンっと泳がれて重みでバキっと。ハネやチヌではあり得ない折れ方だったので想定外だった。笑
測ってみると90cmには少し及ばないものの、1匹目よりも遥かに太く、そして重かった。
こいつは短いけど8kgはオーバーしてそう。
その後もすぐにハマチ。
待って待って待ってアワセたので胃の中にまるごとアジが入っていた。
身体の1/3ほどの大きさもあるアジを丸呑みするんだもんなぁ~。飲むのが上手い魚なんだろう。そしてその特性を生かしたこの釣りの破壊力にも納得。
またやった。入り切らんやつ。
今回も気合をいれてブリ箱買ってきていたのだけど、入りきっていない。笑
魚入れるモノに入り切らないのは9-10月のタチウオ釣り以来だろうか。
この入れ物だって結構デカイ。一応6kg青物用として販売されているものなので今回釣ったブリのどちらもキャパオーバー。
フタも閉まらない。
しょうがない。こいつをキチンと入れようと思ったら60リットルを超えるクーラーボックスが必要になるし、それでも2匹は入らない。
なんとなく収まってるだけでも良しとしなければ。
そして時刻は9時。
余裕の納竿。
これ以上何か釣っても入れるモノもないし、持って帰れる気がしないので。
こんな量の青物を自宅に持って帰っても誰も得しないので先輩の店に持ち込み。
↓ソッコーでおろされるハマチ2匹。ブリは時間がかかるので後回し。
後日談ではあるが、2匹目の太いブリは身体の中に50匹ぐらいは虫が居てほぼ使い物にならなかったとのこと。
釣った直後に内臓全部出してもその量ということだったので、もうそういう個体だったのだろう。
釣り人の皆様におかれては、青物釣ったからってテンション上がって気安く刺し身で食うのは注意してください。
翌日、昼飯を食いに店を訪れると
立派な照り焼きになってました。笑
まずなんと言っても料理のプロなので香ばしく焼き上げて、そしてホロホロで、ジュワっとしてて臭みゼロの逸品だった。
あ、ちなみに店で一品として出してるわけじゃなくてまかないとか近隣とか、自宅用で処理してますので誤解の無きように(^^)
釣りを楽しめたか?&総括と反省
十分に楽しめたと言える。
が、いかんせん竿が強すぎた感は否めない。3号では少し物足りない気はするし手返しも悪くなりそうなので、4号でなるべく軽い磯竿、波止竿が良さそうだ。
海上釣堀で青物用の3m程度の短い強い竿も売っているが、この釣りの場合はアワセる時に糸をだいぶ出すので短い分アワセが弱い可能性があるので、基本的には5m程度ある磯竿波止竿のほうが相性が良さそう。
反省としては、普段対峙している魚種とは規格が全く違い、タモやナイフが破損するという想定外の自体に見舞われた。
モンスターを相手にする場合は、想定外のことまで想定しなければいけない。勉強になった。
今回の使用タックル&釣行メモ
ロッド:5号万能波止竿
リール:スピニングリール5000番
道糸:サンライン テクニシャンNEO 5号 150m
ハリス:針付き海上釣堀用フロロカーボン10号
ウキ:ノマセ釣り用中通し自立ウキ 6号