2018年の後半シーズンの釣行記においてメインになるだろうとアテにしていたタチウオが釣れない。
どうしたものか。
釣れる場所(淡路島方面、和歌山方面)まで行って、爆釣!ってするのは簡単だが、所詮単発の釣果にしか過ぎずあまり意味をなさないだろう。頻繁に通える距離でもないし。
釣れない釣れないと言いながらホームエリアでやってもボツまとめ釣行記が増えるだけ。これもあまり意味がなさそうだ。
エビ撒き釣り・・?エサ取りが多すぎてこれもボツりそう。
海上釣堀?こちらもエサ取り多すぎてイライラしそう。そもそもこのシーズンに行ったことないのでアジャストさせるのに1~2回は要しそう。費用的にももったいない気がする。
ジギング?日や船によっては釣れてるが、全般的には低調の様子。ここは様子見だろう。
ではどうしようかと思案に暮れていた所・・・。
武庫川一文字~神戸はノマセ釣りで青物が好調の気配
武庫川一文字~神戸エリアあたりでノマセ釣りによる青物釣果がポツポツと目立っている。
ノマセ釣りは昨年晩秋頃にプチハマりした釣りで、爆釣こそないものの手堅く釣果があげられるし、船や釣り堀でなく波止から気楽に青物が狙える面白い釣りだ。
せっかく釣れているということなので昨年買い揃えたノマセ釣り道具をササっと準備して釣行することに。
9月も下旬になると朝は寒い
近頃は午後からのタチウオ釣りばかりだったので朝の気温など気にもとめていなかったがこの日は午前中だけの釣行。久々に早朝からの釣り。
やけに肌寒いなと思い、車の外気温を見ると18度。
18度って言ったら晩秋頃の気温と同じ程度。長袖を2枚着ていないと寒い。
しかも沖堤防ともなるとさらに体感気温は下がるものと思われる。
しかしながらこの日の予想最高気温は30度にはわずかに届かないものの、その近くまでは上昇する見込みなんだそうだ。
あまり着込んでいくと荷物になって邪魔だが、あまり軽装でいくと朝の1~2時間は寒い思いをする。難しい季節。
武庫川渡船は平日にもかかわらず大盛況
この日は平日だったもの青物の釣果を聞きつけた青物アングラー達が思い思いのタックルを担いで武庫川一文字へ大集合。
朝5時の一番船を待たずして出船。私が乗船したのはそれ以降。
タチウオも大人気だが、波止から青物が釣れるとなると数百人の釣り人が一斉に釣られる。
春や秋の風物詩とも言える。
そんな早く渡堤してもタチウオも釣れねーしどうせやることねーよと思いつつも気持ちはドキドキワクワク。
はやる気持ちを抑えながら渡堤。
ノマセ釣り。準備段階は忙しい。
渡堤してまずは広く釣座が取れるところまで移動。潮の動きによっては仕掛けが大きく流されてしまうので。
この日は竿を2本出してやる予定なので余計に広さが求められる。他の釣り人の邪魔にならないようずいぶんと歩いた。
まずは必須の餌アジ確保。
まずは前日から解凍済みのアミエビを準備し、早速サビキ釣りでアジ釣り開始。
最初の10数分はアタリこそなかったものの、アミエビが効いてくると一気にフィーバー状態に。
しかし運悪くサバに居着かれてしまい開始1時間でカゴ2個、サビキ仕掛け3個を破壊されてしまった。
苦戦しつつもとりあえずなんとかアジを確保したところでノマセ釣り用の竿も準備にとりかかる。
2本あるうちの一本をとりあえずセット。とりあえず放り投げておきつつ餌アジの確保につとめることに。
竿立ては以前釣り友のN田氏と釣行したときにN田氏が似たようなものを使用していて便利そうだったので真似してみた。
結論から言うと非常に便利だったので今後も愛用するだろう。
どんどんエサアジ確保
エサアジ確保の釣座を内向きから、外向きに変更し、ノマセ釣りのウキをチラ見しつつエサアジ確保に務める。
釣ったアジはとりあえず水くみバケツに放り込んでいき、ある程度溜まったらフローティングスカリに移し替えていく方式。
魚を活かしておくなら最適かな~?いつ使うかわからんけど便利そうなので買っとくかと昨年買ったフローティングスカリ。この日初使用。
内向きと違い、外向きの場合はサバがあまり混じらずテンポ良く餌アジが確保出来る。
ただ、餌にするならサイズ感が少し大きい気がする。余った分は持ち帰ってアジフライにでもしよう。サビキ釣りでのアジがメインでやっても良いぐらい悪くないサイズが揃っている。
サビキ釣りで「3大面倒くさい事」の一つ。釣ったアジの針外し。
しかし尼崎魚釣り公園売店オリジナルのサビキ針外しのおかげでスコスコと針が外れる。
めちゃくちゃ優秀な針外しなので武庫川渡船売店及び尼崎魚釣り公園売店にお立ち寄りの際は是非ゲットしておいてください。
海に落としても浮くので私のようなうっかり蹴飛ばし屋さんでも安心。
餌アジの確保も十分出来たので竿を2本出してノマセ釣り開始
ノマセ釣りが忙しいのは準備段階と、大物を釣った後。
それ以外は基本的に仕掛けをポーンと放り投げてただひたすら待つだけの釣り。
ある程度の技術介入はもちろんあるものの、さほどやることはなく餌のアジに任せる、待ちの釣り。
さぁ、やっと腰を下ろしてじっくりとウキを眺められるな・・と一段落しながら食べる朝ご飯は格別だと思う。なんだかんだこういう釣りも嫌いじゃない。
この日のノマセ釣り用タックル
紹介するほどの高級機種は使ってないんだけども一応参考に。
5.3m、4号の磯竿。
ナイロン5号を150m巻いたスピニングリール。
5.3m、5号の万能竿にPE2号を300m巻いたスピニングリール。
どちらもナイロンラインでやりたかったけど青物ジギングで使ってたリールにPE2号が巻いてあったので、これでええかとこの日使用。巻きかえるのが面倒くさかった。
ウキ釣りでPEライン使うメリットがあんま無いので本当はナイロンライン使いたかったけど、巻変えがとにかく面倒くさかった。
めちゃくちゃ釣日和。基本的には異常なし。しかし?
時刻も9時を回るころには眩しいほどの快晴。
風もそよ風程度で潮の動きも緩慢。これで魚影が濃ければ最高なのだけど残念ながら絶好調なのは餌アジ確保のサビキ釣りのみ。
サビキはもうずっと好調で、確保などせずとも「そろそろ餌アジ替えようかな~」と思ったときにサビキ仕掛けを足元に落とせばいくらでもアジが釣れる。
餌アジ替え放題。
まぁでもいつ釣れなくなるかわかんないのが怖いのでさすがに確保はするのだけど。笑
時刻は10時を回っていよいよボウズを覚悟する時間が差し迫ってきていた。
「あ~釣れてるって聞いてたけどな~、でも100人以上の釣り人の中での数人の話やからな~。確率は低いわな~」と思いながらボーっとウキを眺めつつマメに餌アジを交換。
そうでもしないとヒマでしょうがないのだ。
しかし海を見ていると少しずつ変化が。潮が湧き上がりにわかにザワザワし始めている。
複雑な潮目が接岸してきた。
昨年晩秋に経験していたノマセ釣りではこういうのはチャンス。
また、ジギングやキャスティングでの青物ゲームでもこういう湧き上がり系の潮目は絶好のチャンス。
これはワンチャンスあり得るか・・・?
そして時はきた
「お~、ええ感じの潮目近づいてきたな・・・。これはあるんちゃうか・・・?」
と思いつつ、餌アジ交換に差し掛かろうと思ったその矢先
立てかけておいたもう一本の竿から
激しく糸が出ていく音が。
ドラグを最大限にゆるめておいたリールからは毎秒数メートル以上の速さで糸が放出されていく。
食った~!
残念ながらウキが沈む瞬間は見ていないものの、急いで竿を手に取りスプールをフリーにしつつドラグを慎重に締めて調整。
心の中でゆっくりとカウント開始。
「糸の放出スピード次第ではあるけど基本的には10秒~20秒以上は待ちたいな・・・それ以上走らせるといくら釣座が広いと言っても何十メートル離れた人の仕掛けに絡む可能性もある。」
などなど考えながら可能な限り糸を放出し、走らせて・・・・
ドラグを締めて、スプールを指でおさえて糸の放出を制限。糸ふけを取り・・・
ブンっとフッキング
抜群の重量感!!!
乗ったァ~!!
乗ったのは5号竿PE2号の仕掛け。海上釣堀用のクッションゴムも噛ませてあり、余裕のやりとり。
恐らくチャンスはそう無いので確実に獲る為、あえて時間をかけてゆっくり弱らせていく。
引きの強さから想像するにブリクラスの大きさは無いがメジロクラスはありそうな感じ。
徐々にドラグを緩めていき、どんどん相手の体力を奪っていく。
慎重なやり取りの末、上がってきたのは
メジロさん(尼崎市在住)
サイズは65センチ。小顔のスレンダー美人。(尼崎市在住)
早速エラと内臓を引きずりだして血抜き作業を行いクーラーボックスへ。
今年は昨年のようにブリ箱を使用せずに通常のクーラーボックス。
海上釣堀やオフショアジギングで大物と出会う機会も増えたので内寸65cmのやや大きめを準備済み。メジロクラスならすっぽり入る。
こんなデカイクーラーを波止に持ち込んでボウズやったら虚しさ倍増だったがなんとかボウズは回避することが出来た。
ちなみに餌アジの付け方は普通の背掛け。鼻掛けに比べるとアジの弱りが早い気がするがこの時期は餌アジなんていくらでも確保出来るので好きな付け方でOK。
経験上、ノマセ釣りでは背掛けが一番しっくり来る。仕掛けの馴染みの良さ、食い込みの良さなどなど。
無事に青物を捕獲出来たので12時過ぎに納竿。
大きいクーラーのおかげで荷物もスッポリ。
フローティングスカリの中には余った餌アジがたくさん入っているのでお土産(自分用)にもなった。
また、この日は前日に比べると相当渋かったようで数百人の青物ハンターがいたにもかかわらずわずか数人程度しか青物を捕獲することが出来なかったようだ。
ノマセ釣りの場合は実力が云々というよりも殆ど運。
掛けてからはある程度の実力と経験は必要だけども、掛けるまではほぼ運。
今日は運が良かった。
メジロさんを早速解体
自宅に持ち帰った尼崎産(近海物)メジロを解体。
この一年、釣り堀やジギングでそれなりの数の青物を仕留めてきたのである程度違いもわかるようになってきただろうなと興味があったので持ち帰ってみた。昨年の私なら絶対に持って帰ってきてない。
早速、解体してみるも・・・。
うーん。脂のノリはイマイチか。
スジが白く脂っぽく見えるだけで、サシのようなものはさほど入っていない。
身が引き締まっていると言えば聞こえは良いが、「カスカス」という表現のほうが正しいだろう。
刺し身よりは漬けや煮物、焼き物として利用するのが一番美味しい食べ方になるかなぁという印象。
尼崎メジロの限界が知りたいのでちょっと高級な魚シートにでもくるんで可能な限り旨味を引き出した刺し身にしてみようとは思うけど期待は薄いか。
もちろん居るしね。虫。
さ、、、あとはついつい多めに持って帰ってきてしまったコイツら(54匹)の処理か・・・。
それにしてもサビキ釣りはマジでオススメ。
サイズは豆アジ級はほぼおらず、全てが小アジ以上級でアジフライにはちょうど良いサイズ。
中には20センチを超えるものも混じっており刺し身にも出来そう。冗談抜きに今結構オススメの釣り。
今回の使用タックル&釣行メモ
その1
ロッド:4号万能波止竿
リール:スピニングリール5000番
道糸:サンライン テクニシャンNEO 5号 150m
ハリス:針付き海上釣堀用フロロカーボン8号
ウキ:ノマセ釣り用中通し自立ウキ6号
オモリ:中通しオモリ3号
その2
ロッド:5号万能波止竿
リール:スピニングリール6000番
道糸:PE2号 300m
ハリス:針付き海上釣堀用フロロカーボン8号
ウキ:ノマセ釣り用中通し自立ウキ 6号
オモリ:中通しオモリ3号