先日の釣行記でデビューさせた「がまかつマスターモデルⅡ口太」の購入時&使用感のレビューなどをしてみたいと思います(^^)
なお、本来の使用用途とされる磯での口太グレではなく、エビ撒きハネ釣りでのハネ~スズキを想定したインプレとなります。
がまかつ MASTER MODELⅡ 口太を購入してみた記
まず、なぜエビ撒きハネ釣りにマスターモデルⅡ口太なの?の前に、色々と前置きをしておきます。
私の場合は普段エビ撒きハネ釣りではSHIMANOの鱗海スペシャル1号というチヌ竿を使用することが多いです。
それは、1号竿でも十分ハネクラス(40~60cm)を釣り上げることが出来ることから敢えて使用しています。普通に釣る分には1.5号クラスぐらいの竿のほうが楽な気がしますが持ち重り感や面白さを考慮して1号を選択しています。
が、スズキクラス(70cm~)ともなってくると1号の竿ではほぼほぼ受け止められず、竿のパワーをすぐに使い切ってしまいハリス切れの危険性が大変高まります(^_^;)
では1.5号クラスの竿を使用すれば良いのですが、それだとハネクラスのサイズとのやり取りが大変面白くない・・・。
ってことで1.2号クラスの竿を検討した次第です(^^)
今回インプレをするマスターモデルⅡ口太はMH
1号ならパワーが足りなくて、1.5だと面白くない。ってことで1.2号規格を選ぶわけですが
がまかつマスターモデルⅡの場合は○号とかいう表記ではなく、なぜかMとかMHとかHとかいう表記になっています。
で、見たところ、尾長だと1番柔らかいものでもMの1.5号クラスなので
口太のMH(1.2号クラス)がバッチリだなぁと思ったわけであります。
1.2号クラスの竿にこだわった理由はわかったけどなんでマスターモデルⅡなの?
で、なんでマスターモデルⅡ口太なの?って話になるわけですが、これはもう完全に個人的な趣味というか好奇心による所ですね。笑
ハイエンド中のハイエンドな竿は、私が普段使っているようなミドルクラスとどう違うのか?を体感したかった・・・笑
磯竿の性能が発揮されるのは大半が、魚を掛けてからの話になるのでマスターモデルⅡを使ったからと言って魚がたくさん釣れるようになるわけでもないんですけどね。
「こんな高級竿使ってんだからたくさん魚釣らなきゃかっこ悪いよね」ってプレッシャーを自分にかけたかったってのも理由の一つです。
タチウオ釣りのときと同じような動機ですね。タチウオ釣りのときはモアザンエキスパートというハイエンドなシーバスロッドを使用して大変満足することが出来たので、今回も「高い竿使っときゃ間違いねーだろ」的に楽観的な思考があったことも否めません。
また、エビ撒きハネ釣りでは「胴調子の竿」が合っていると常日頃から感じている為、がまかつのWebサイトで公開されているポジショニングマップから検討した結果でもあります。
↑これを見る限りではアテンダーⅡも悪くなさそうだけど、いかんせん設計が古いので検討するならアテンダーⅢとかになってからでしょうかね。
gamakatsu マスターモデルⅡ口太MH 開封の儀
では早速、購入したばかりのマスターモデルⅡ口太を開封していきます。
まずは外箱から。写真が見にくくてすみませんね。笑
まぁ、特に言及することは無いでしょう。普通のパッケージに入っています。
高級竿なので、通常の釣具店では箱だけ置いてあって中身は店員に声をかけるパターンが多いかと思われます。
次に外箱の色々な謳い文句などを
↓ここについては特に言及することはありません。
↓ベンドカーブのイメージ図。
「極胴調子」これが素晴らしいですね。以前、初心者向けエビ撒きハネ釣りの竿選びの記事にて胴調子のものが良いと記載しましたが、この竿も胴調子に属するのでエビ撒きハネ釣りには大変向いている竿となります(^^)
イメージ図を見る限りでは「極」っていうほどの胴調子ではないんですがグレ竿という属性から考えるとこのへんで極なんでしょうね。チヌ竿ならもっとど真ん中から折れ曲がるイメージです。イメージ図にあるような「高負荷時」ぐらい曲げようと思ったら60cm以上のハネ~スズキをガチンコで止めにいくぐらいの負荷を掛けないと曲がらないであろうなと思います。
マスターモデルⅡの内容物
まずは竿袋から。伸縮性のある竿袋。まぁ私は一度も使うことはないでしょう。
替えの尻栓が付いています。この尻栓は重さがあり、持ち重り感を調整することが可能です。
足場の高い磯なら穂先側を重く、足場の低い磯なら手元側を重くすることで長時間の竿操作を集中して行えるようになるわけですね。多分。
他メーカーに比べて持ち重り感、操作感をとても強く意識しているがまかつならではの配慮であると言えます。
竿本体を見ていく
まずはリールシート上部から。高級機になるので当然ながらスクリューシート。
細部までこだわった作りですね。安っぽさが一ミリもない。高級感がすごいです。。。
↓次はリールシート横から。見るからに持ちやすそう&値段高そう
グリップ部を冷たくなりにくい素材を使用することで厳寒期でもグリップを保持出来るし、グリップ力がアップするよってことみたいです↓
まぁ、ラバーについては賛否がわかれるところかもしれませんけど、私は嫌いじゃないです。がまかつがそんなに耐久性の低いもの使ってるわけないですしね。
グリップエンド、ブランクス(根本)~ティップ(穂先)まで
根本部分には大きくロゴが挿入されています。
がまかつにありがちなトライバルっぽい柄が入っていますね。私はこういう柄は苦手な部類です。いかにも押し出しが強いというか、オラついてる感じを受けます。
ちなみに、現在までにマスターモデルⅡは尾長、口太、チヌが発表されており、それぞれイメージカラーが違いまして、口太は青っぽいカラーになっています。
セパレートタイプのグリップになっており、セパレート部にもロゴが挿入されています。
これでもかというほど贅沢な作りになっていることが伺えます。細部にまったく手抜きがない。。。。
「空いてるスペース全部装飾しようぜ!」って勢いです。
これががまかつの本気・・・。
次は穂先部分を見ていきましょう。
まずはカバーをつけた状態。さすがにカバーは既製品ですね。
東レのナノアロイのタグが付属しています。2017年ぐらい?からがまかつもナノアロイな竿が増えてきましたね。
ナノアロイを簡単に説明すると今までのカーボンよりもより粘り強くて折れにくいカーボンだと思ってもらえれば結構です。強いカーボンだから一回り細く作れる、だから軽くなるし感度も良くなるって理屈もあります。ただし、現時点で値段は高いです(^_^;)
カーボンシートをX状に巻き上げられ、ひと目でわかる「がまかつカラー」も配色されています。
がまかつカラーの塗装も下位機種とは雰囲気の違う光沢のある仕上がり。
ガイドは傾斜付きのIMガイドを搭載。チタン製で、ガイドリングはSiCとなっています。
シマノやダイワなんかだと一部高級機には自社デザインのガイドを取り付けますが、がまかつの場合はFuji製の既製品のようですね。まぁ、面白くないけど逆に信頼感はあるかもしれませんね。
がま磯 MASTERMODEL2口太を開封してみた感想
手元から穂先まで手抜きが一切感じられず、本気じゃない箇所が一つもないといった感じ。
購入時の感想としては「the高級竿」「がまかつの本気」「引き算一切なしの装飾」「波止でこれを使うのか・・?」などなどです。笑
もうとにかく贅を尽くして、使うのが勿体無いことになりそうな雰囲気すら感じます(^_^;)
とは言え、竿は曲げてナンボなので、実際に使ってみることにしました。
マスターモデル2口太MHを使用して実際にハネを釣ってみた
先日の釣行で実際にマスターモデル2口太MHを使用してハネを釣ってみました。
釣り上げたハネのサイズは40~50センチ程度と、1号竿でも十分釣り上げられるサイズではあるものの十分に使用感を得られました(^^)
↓リールを装着した写真。
SHIMANO 13BB-Xハイパーフォース2500を装着。
カラーが赤黒金なので、マスターモデル2とはマッチしますね。笑
さすがにガタつきなどは一切なく、完璧な装着感。
使用感についての感想など
マスターモデル2口太MHを使用して実際にハネを14枚、チヌを1枚釣りました。
まず最初に使用してみた感想としては
「がまかつらしい張りのあるシャキっとした竿。」
「自重自体はシマノやダイワの竿よりもあるものの、他社との自重の差ほど持ち重り感は無い」
この2点がまず感想としてあります。
使ってるカーボンシートの癖なのか、社是なのかわかりませんががまかつの竿の場合はどのジャンルでも他社(主にシマノダイワ)よりもシャキっとしてハリを感じますね。マスターモデルⅡにおいてもその特徴は変わらず、シャキっとした感じは健在。
実際に魚を掛けてみての感想
魚を掛けてからの感想としては、「どんな高弾性カーボン使ってんだよ」ってぐらいの感度。
最初の数匹は「今日のハネはなんかやけに元気っつーか、首振るなぁ」と感じていましたが
途中からその間違いに気付き、「違うわ。竿の感度がいつもと全然違うんや。だから首振り感が強いんや」と気づきました。
つまり、いつもより繊細に魚の挙動を察知することが出来、繊細にやり取りをすることが可能になるわけですね。ただ、首振り感をいつもより強く感じるのでやり取りが多少弱気になる恐れもあるっちゃありますけども(^_^;) そこは経験を積むことで慣れていくしかない部分ですね。
次に感じたのはそのパワー。トルクとも言えますね。
ある程度途中までは自然に曲がるものの、一定の強さ(これ以上曲げると場合によっちゃハリスがやべーな)ってところからの反発力(復元力)。
竿が戻ろうとする力は確かに感じるものの、ただ竿が固いって話ではなく、魚の力をいなしながら自然に反発してくれるので「竿を曲げて溜めて待ってりゃ魚が浮いてくる」感じが非常に楽でした(^^)
これは磯のグレ釣りなんかではめちゃくちゃ良い使用感でしょうね。
あえてマスターモデルⅡの悪いところを挙げるとすれば?
美辞麗句を並べてひたすら絶賛する提灯記事は気持ち悪いですしね。
別に私はテスターでもなんでもない一般人なので言いたいことが言えるわけです。笑
ちなみに、ここまで書いて基本的に悪いところとか無いことに気づきましたがあえて悪い所もなんとか絞り出してみようと思います。笑
値段が高い高すぎる
ご存知のように定価は10万円を余裕でオーバー。
また、(大人の事情は知りませんが)釣具屋曰く、がまかつの場合は値引き販売が難しいらしくシマノやダイワのように定価から20~40%引きが当たり前ではありません。
がまかつの場合はせいぜい10%引きが大半です。
それでも商売が成り立つのががまかつ。それでもファンが離れないのががまかつ。
勝手に上手い人認定される危険性大
がまかつの竿というのは、「がまかつカラー」(赤い帯のようなカラーリング)が施されているのでパっと見でがまかつの竿とわかります。またがまかつの場合はほとんどが一般的に高級竿と呼ばれる価格帯で販売されており、
今回のマスターモデルなんかはガラが派手なのでちょっと好きな人ならひと目で「お!マスターモデル2やん!」とわかります。
「あんな高級竿使ってる人なら、さぞ上手いんやろなぁ?」と思われる可能性も、もちろんあるでしょうね。笑
今回実釣時には二番手の方にダブルスコアをつけ大差で竿頭になりましたが、今後毎回そんなに上手くいくわけなく、ツライ思いをすることも多々あるんだろうなぁと震えています。笑
自重の差に目をつぶれるか?
がまかつの竿全般に言えることですが、ダイワシマノあたりのハイエンド竿と比べると、若干、ほんの若干ですが自重が重いことが多いです。
実際手に持ってみてもそれはわかります。それが明確に釣果の差となって現れるほどの差はまず無いと言い切れる水準かと思いますが、とにかく軽さを重要視する方には我慢出来ない可能性もゼロではないかもしれませんね。
と、まぁ、買ってみて使ってみて思ったことはそのぐらいです。
普段かなり辛口な私ですら絞り出してみてもこのぐらいしか悪い点が今のところ思い浮かばないですね。。。。
不満を見つけるほうが難しく、正直な所あとは好みの(味付け)の問題でしょうね~。といった感想。
がま磯 MASTER MODELⅡ口太MH 買い?
さて、いい加減長くなってきたので総括したいと思います。
結局買いかどうか?って話になりますね。
私個人の判断としては、「買えるんならアリだとは思うけど、これじゃないといけないことはない」という判断ですね。
正直これに手をだそうと思うような人はそれだけでそれなりの腕前はお持ちだと思われるので、ミドルクラスの竿でも十分に魚を獲ることが出来るでしょうし、
既にある程度の腕前があることからマスターモデルにしたことで価格差を埋めるほどの伸びしろがあるかと言うと、残念ながらそうでもないでしょう。
所有欲を満たすとか、現存する竿でこれ以上のものが無いから言い訳をなくしたいとか、そういったメンタル部分での動機が1番大きなモノになると思われます。
もちろん普通に、普通以上に良い竿だとは思うので買えるなら買って損はないだろうなという感触は十分にあります(^^)
以上。がまかつマスターモデルⅡ口太を購入して使用してみたの記でした!