寒波も来たり木枯らしが吹いたりで完全に冬モードに移行中の大阪湾釣り界隈。
あんなに大賑わいだった各波止も現在ではガランガランのご様子。
人によっては「やっと落ち着いて釣りできるわ・・・。」と漏らす声も聞こえてくる。
とは言えまだまだ季節は移行途中で慎重に釣りモノを選ばないと簡単に貧果で終えてしまう難しい季節。
私もそれは重々承知の上なので慎重に釣りモノを吟味。
さて、なんの釣りをしようか?
本当はエビ撒きハネ釣りがしたいのだけど産卵絡みの本当に難しい時期なのでまだ様子見。そもそも少し季節が遅れ気味に感じる。年明けからが本番か。
海上釣堀はどうか?最近行き過ぎな気がするので少し自重すべきか。
うーん・・・。としばらく思案に暮れた末に思いついたのが船タチウオ。
少々季節も終盤に差し掛かっており日ムラは見られるものの木枯らしの合間をぬって出船したタチウオ船の釣果を確認してみるとどこもボチボチ良さそう。
日によって人によっては50匹以上の釣果を叩き出すこともあるようだ。
シーズンも終盤ということで飽きるまでやっておかないとオフシーズンに後悔しそうなので、ここは一つ船タチウオに決定。
サンマとやらを試してみようか
先日、釣果を確認したところちょっと知ってる釣具店店員さんが60数匹という釣果を叩き出していたので色々と話を伺ったところメインはサンマを使用したとのこと。
船宿から提供される無料冷凍イワシに比べて身持ちが若干良いということで手返しの差で釣果を伸ばすことが出来たそうだ。
なるほどなるほど。手返しの差ってのは波止でも船でもタチウオ釣りにおいては大変重要なことだ。ぜひ試してみたい。
ということで近所のスーパーで買ってきました生サンマ。
1匹100円程度。今年は本当にサンマが豊漁だった様子。
食べるわけでもないので簡単に大名おろしで3枚に。凄まじい脂。
おいおいこれをタチウオの餌にするのか・・もったいない・・・。
丸焼きにして頭からかじりたいんだが・・・・。
脂でヌルヌルになりながらも、使用する際にスムーズに使えるようきれいに準備。
どれほどの効果を発揮してくれるのか・・・?
やってきました洲本沖。
今シーズンは多少の谷もあったものの基本的にはずっと好調な洲本沖。
ずいぶん良い思いをした人も多いのではなかろうか。
夜明けも遅くなったので到着した時点ではまだまだ暗い。薄暗い中実釣開始。
イワシとサンマを交互に使いつつタチウオの反応を確かめる
ぶっちゃけイワシでもサンマでも釣れるには釣れるんだろうけど、どちらのほうがトータルで見たときに優れているのか、使い勝手が良いのか?が知りたいのでなるべく交互に使用。
実釣開始後すぐに船中ファーストヒット。
隣のおっちゃんに「もう釣れたん!?」とビビられるぐらい早かった。
波止でも船でも探すのだけは早い自信がある。ただ、あんまり続かないんだけども。
パターンの残像が残っちゃうんだろうね。切り替え下手というか。
ポツポツ・・・。続かず。
最初はテンポよく数匹拾っていけたものの・・・・
続かない・・・・。
時折電動リールの巻き上がる音が船中に響くものの、単発。続かない・・・。
せっかくセットしたテンヤ達も出番が来ない。
やることないのでタックルの写真でも撮るかと。笑
レオブリッツ200の左巻き。
前回の船タチウオでデビューさせた極鋭タチウオ。
さてさて、極上感度のスーパーメタルトップはこの日その威力を発揮するのか・・・。
せっかくなのでテンヤも色々と試す
正直大差ないのはわかってるのだけど、一応それなりに自分の中で根拠付けてメインのテンヤをそろそろ決めねばならない時期だろう。
今の所ダイワの船テンヤか、ハヤブサのテンヤのどちらかが筆頭候補だけど使用感としてはどちらも一長一短。
わずかにダイワのほうが使用感は良いけど、なんとなくハヤブサのほうが釣果が伸びそうな感じを受けている。
どちらにしようか決めかねているうちはまだまだ自分のスタイルが確立されていない証拠。半人前の証左ってことだろう。
急に好反応。手返し勝負で巻き返せ
船中ぽつぽつの反応が急に好反応になった時間帯があった。
待ってましたとばかりにセット済みテンヤを全投入。
さらにイワシより若干身持ちの良いサンマを重点的に使用することで手返しUP。
ポツポツモードの際には常連のおっちゃんに若干置いていかれている気がしたが、得意な手返し勝負になれば勝機も出てくる。
隣のおっちゃんに「ニイちゃん入れ食いやな・・・」とビビられながらも全開で数を伸ばしていく。
ただ、ポツポツモードのときに全然拾えなかったのでこの時点では恐らく隣のおっちゃんのが数匹上回っている感覚だった。
そして時合は終了
1時間程度で好反応高活性は終了。
急にアタリが遠のく展開に。
強烈に眠気が襲ってくるようなレベルの手持ち無沙汰だったものの、少ないアタリをどう作り出していくのか?
少ないチャンスをどうモノにしていくのか?と向き合うにはよい機会だった。
アタリは遠のいたものの、感覚的には魚影は濃いままで、なんとかかんとかアジャストさせれば小さなアタリは出せるし、小さなアタリも上手くやればフッキングに持ち込めることもなんとなく肌感覚で理解することが出来た。
タチウオのいる所を直撃すれば良いわけじゃないし、アタリ全部を掛けにいけば良いわけじゃない。
なんてことはなく、波止タチウオでやっていることと同じのようだ。
やっと船タチウオの入り口が見えてきたように感じる。今シーズンはもう終盤なのでここから磨き上げていくのは難しいが、来シーズン以降に繋がりそうな予感。
で、サンマはどうだったの?
今回初使用だったサンマ。
波止でも船でも大定番の餌ではあるが初使用。実は波止でも使ったことが無い。
使用感としては・・・。
脂すげーな。食ったらウメェんだろうな。多分タチウオよりウメェだろうな。
これがまず第一。マジで。笑
大事なところとしては、イワシより身持ちが良いのかどうかって点。
確かにイワシよりも身持ちはちょっと良いんだけど全然普通に千切れるしボロボロにはなる。
餌巻きの形状から見て、テンヤに巻き付くように装着するのでそれが大きく寄与している側面もある。
あとはやたらと脂っこいのでアピール力というか食い気は誘いそう。
切れっ端とかを足元に落としてしまってそれを気づかずに踏みつけると足元がぬるぬるになってアブナイ。
現時点の評価としては、釣果を1匹でも伸ばしたいのであれば忍ばせておいて確実に損はない餌ではあるけど、事前の準備を考えると面倒なら無くても構わない程度の感覚。
次回からは面倒でなければ持っていくけど面倒ならイワシだけでやろうかなと。
12時。船タチウオ納竿。
12時ピッタリに納竿。1分の延長もない。ぴったり終わった。
少し前までは大船団を形成していた洲本沖も少しずつ船の数が減ってきている。
木枯らし連発だったりで出船出来ずに釣果がわからないもんだから客が集まりにくいってのもあるんだろうね。
船タチウオテンヤ最終釣果
最終釣果は26匹でギリギリ竿頭。隣のおっちゃんが25匹。
たまたま竿頭だったものの、「異次元に上手い人がやれば40匹以上は釣ったんじゃない?」ってイメージ。
やりながらどうも感じたこととしては「アタリは遠のいたけど、居るには居そうなんだよなぁ」という感覚。
これは波止タチウオ釣りでもよく感じることで、そういう時は(本当にどうしようもないこともあるが)何かしらパターンがあってそれを見つけた人だけ拾っていける。
今回の船タチウオもそういうのがあったんじゃねーかなぁ・・・なんて。
まだまだ船タチウオは初心者期間なので引き出し不足だし経験不足なのは否めない。今後の蓄積によって正解に近づけていければなぁという次第。
まだあと1~2回はやりたいなあ。
今回の使用タックル
ロッド:DAIWA 極鋭タチウオテンヤSP 170 AGS
リール:DAIWA レオブリッツ200J-L
道糸:YGKの船PE2号 X4
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 70lb.