前回の釣行をTwitterでツイートしたら釣り友のS井君が「良かったらどっか船タチウオテンヤ連れてって」ということなので久々に泉佐野の菊川渡船を予約して船タチウオテンヤ釣行。
今シーズンはなかなかモチベーションが上がってこないので誘われたりすると全然行きやすい。そんな自分の気分とは逆に船タチウオテンヤの需要は年々高まっているようで、どこの船宿も土日はおろか、平日も満員の船宿続出。
やっぱ近年の波止混み過ぎ問題が船に波及しているんだろうか。「金だして快適な釣りが出来るならそっちのほうがマシ」と考える大人が多いのだと思われる。
実際そう思うときも多々ある。
この時期の沖堤防なんかは出船する何時間も前から駐車場で待機して、駐車場開門と同時にサーキットのごとく先着を争ってそこから沖堤防に渡ってまた何時間も釣りして結局釣れたのがスカスカの小型青物1匹とかなんのギャグなのかな?という話もよく聞く。
釣れればまだ良いほうで釣果情報に釣られるレベルの人だとそこまでして丸坊主とかいう惨劇も。というかそういう人のほうが多い。
そんなことに時間を費やせないって人は船のほうが向いてるだろう。今現在の沖堤防よりは遥かに時間効率は良いし、魚が釣れる可能性も比較にならないほど高い。
私もS井君もええ歳の大人なので、今の沖堤防でイチかバチかみたいな波止釣りで貴重な休日を潰すのはもったいないということで今の状況を鑑みると船タチウオテンヤで一致。
なんだかんだみんな熱量が凄い。
だからと言って船釣りのほうが気合が入っていないか?というと実際は全然そうではなく、船釣りでも皆さんの熱量は高い。
今回予約した菊川渡船では釣座が「先着順」
5時頃までに集合して5時半頃に出船という流れなのだけど先着順の釣座なので当然早く来れば目当ての釣座につける。
そーゆーことなので私もちょっと早めに行くか~と、5時頃まで集合のところ、4時半前頃に行ったら、
ほとんどの人みんな来てた。
いやいや・・・5時頃迄に来たらええんやで・・・。すごいな・・・。
少しでも快適に釣りがしたい。少しでも多くの魚を釣りたい。そういう想いがそうさせるんだろう。
毎回こーゆーの見るたびに思うけど、そーゆー点の熱量というかモチベーションというかかける想いみたいなのは多くの釣り人よりも私は遥かに低い。そーゆー所は大きく劣っているなぁと毎年実感。
まー、実際には、何時間、下手すると前日から荷物おいて場所取りして目当ての釣座に入ったからって、、、人よりも多く釣れるとは限らないんだけどね。笑
そんな私よりももっと遥かにエンジョイ勢のS井君は5時前頃に到着。この日の客の中で一番遅い。笑
釣座は一番余った場所で二人並んで準備開始。
菊川渡船は探見丸搭載船なので探見丸の使用が可能。
タチウオってそんなに反応濃くでないことが多いので、探見丸があったからって釣果が伸びるかと言われるとかなり微妙なのだけどあっても困る機器ではないので面倒でなければ持っていたほうが便利。
準備中には菊川渡船から餌のイワシの配給。
これが足りなくなるぐらいたくさん釣れるとええなぁ~。
ちなみに氷も支給されるので餌と氷は持っていかなくて良い。ご安心を。
全員揃うのも早かったので5時半前には出船。
今回は神戸沖ではなく洲本沖周辺を目指す感じの方向。
今シーズンはここまでまだ1回しかやってないし、前回は神戸沖だったので「今日はどうなることやらなぁ」と不安要素がいっぱい。
しかも今回は船テンヤ初挑戦のS井君もいる。渋い渋い日だったら数匹で終わってしまう可能性もある。
洲本沖周辺エリア。大苦戦の前半戦
泉佐野を出船し、1時間ほどで洲本沖周辺エリアに到着。
この日の天候は曇り時々晴れといった感じで絶好の釣り日和。予報では風が多少吹くが船タチウオの場合投げる釣りでもないので多少風が吹いていても波が高くなければそんなに問題はない。
探見丸の電源も入れて実釣開始。
さて、、、今日はどうなるかなぁ?
とりあえず1投目は底まで落としてタチウオのいるタナを探す作業。
着底、数m感覚でシャクったり止めたり、タチウオの反応を見る。
底から10mぐらいで「ポンっ」と仕掛けを何かがつつくようなアタリ。
何度かしつこくその周辺を探ってみたもののつつかれるだけで全然針掛かりまでは至らない。
なんでかなぁ~?と仕掛けを回収してみるとどうやらフグっぽいかじり跡。
「ん~、タチウオいないんじゃね?」とかS井くんに愚痴ってたら他の釣座から鳴り響く電動リールの音。
どうやら、いるにはいるらしい。
いるにはいるらしいが私には今の所訪れない。そうこうしているうちに隣のS井君にもタチウオヒット。初挑戦の人に先に釣られてしまった。
そうかと思ってたら私も針掛かりしたもののすぐに針外れ。からの、掛けたものの巻き上げ途中でいつのまにかバラシ。など数度ミス。
んなことしてたらS井君2匹目ゲット。初挑戦の人に2匹もリードされてしまった。
いまだ1匹も入らない私のイケス。
さらにミスを何度か続けているうちになんとかかんとか1匹目。
このタイミングではS井君が3匹目を仕留めており、「あれ?これ初挑戦のS井君に大差で負けるパターン?笑」という雰囲気すら感じていた。
ただ、この序盤に関しては一応タチウオいるにはいるっぽいけどアタリは基本的に遠く、再現性も私には見い出せなかったので一応船中ポロポロ釣れるものの連発という感じは皆無。
実釣開始後2時間ほど経って、7~8匹程度。
とりあえずなんとかこの時点でS井君と並んだか少し上回ったかなぁという感じ。船中で言えば2番手か3番手ぐらいじゃねーかなぁという感じ。
ちょっと雰囲気出てきた?中盤戦
この日は9時頃に下げ干潮。
「多分今日は干潮回って潮が満ちてきてからが本番やで~後半に期待な~」とS井君には早い段階で伝えていた。が、実際どうなるかは半信半疑だったけど、干潮の時間頃になると船も大きく移動。水深100mを超えるエリアへ。船長も同じようなこと思ってたのだろうか。
この時間頃には風が強くなってきて風波は高くなってきたが涼しくてちょうどいいぐらい。笑
波止だったら風強すぎてやりにくいぐらいだと思うけど船だとあんまり関係ない。
移動後はアタリ増加。
そして平均サイズも大幅にアップ。
小さいのももちろん混じるけど船中メーターオーバーサイズが続出。
指4本前後がガンガン混じる。人によっては120センチはありそうなドラゴンクラスも。
これぞ船タチウオテンヤの醍醐味。ラッシュ。
時刻は10時半。この日の納竿は12時頃なので残された時間はあと1時間半。
この時間頃から一気にラッシュ突入。
水深は100~120m前後で、相変わらず潮は早いので仕掛けを落とす時間はかかるものの狙いのタナまで落としきれればアタリはいくらでも作り出せる。なんなら仕掛けを落とす時間のほうが長いぐらい。
この時は活性も異常に高まっていて、途中でタチウオに食い上げられて仕掛けが何度も何度も止まるような状態。船タチウオテンヤをやっていて一番脳汁出るパターンの時間帯。
今回の平均サイズが波止で釣れるようなペラペラとは違うため、すぐにクーラーに入り切らなくなってきた。
このクーラー、武庫川一文字とかポーアイ沖で釣ったタチウオだったら70匹前後入れたことあるのになぁ・・・・。
この時に面白いのは、アタリ自体は多いものの、針掛かりさせるのはかなりシビアなタイミングを要し、S井君もアタリは多発しているのに掛けたタチウオの半分程度ぐらいしか抜き上げに成功出来ていない。船中バラシが多発。
昔の私だったらこのバラシ地獄にど真ん中で行くんだろうけど昨年後半から丁寧に針掛けするようにしているのでバラシは比較的少なく済んだ。
足元のバケツにもクーラーに移動前のタチウオでいっぱい。
しかも平均サイズが良い・・・。肉肉しくてガッチリした魚体。まさに船で釣れるタチウオならではの体格。
納竿20分ぐらい前には「もうクーラー入り切らんのでやめときますわ~笑」とS井君。
初挑戦で20匹仕留めてクーラー入り切らんとは贅沢な話だし、見事と言えるし、これだけサイズの良い日にあたった運も天晴。
12時。納竿。
とりあえずバケツからクーラーに移動させてみたけどキレイに入れ直さないとクーラーに入り切らん。本当にサイズが良い。
買ったら3000円以上はしそうやなぁ~って個体が何匹も混じった。たまらん。
帰りも1時間で帰港。
いや~楽しんだ楽しんだ。S井君も大いに楽しめたみたいで大満足の釣行だった。
今回の船タチウオテンヤ最終釣果
今回もなんだかんだ上手いこと釣り出来たみたいで満員の船中で竿頭。
船テンヤ初挑戦のS井君も大健闘で20匹。体感的には船中平均よりはずいぶん多いような気がする。さすがやね~。
多少小さいのも混じるものの基本的には指3本半以上のサイズが大半で、まさに「船で釣るタチウオつったらコレだよね!」という立派なタチウオだらけ。
もし全部市場やスーパーで買ったら3~4万円以上はしそう。
釣果がぼちぼちまとまったこともそうなんだけど、今回は前半のアタリ死ぬほど遠い再現性全く無い所からの、潮が変わっていきなり状況一変のラッシュ。水深、潮の速さなど船タチウオの面白さ難しさがギューっと凝縮されたような日だったのは最高に面白かった。
今シーズンは波止で釣れるタチウオは今のところまだまだ全然ペラペラのロリロリサイズばかりのようなので「まともに食えるタチウオが釣りたい」という方はぜひ船タチウオテンヤお試しください(^^)
今回の使用タックル
メイン
ロッド:SHIMANO サーベルマスター Xチューン テンヤ82 MH180 RIGHT(左巻き用グリップに交換)
リール:DAIWA 19シーボーグ200J-L
道糸:DAIWA UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 2号 300m
リーダー:ナイロン 50lb.
サブ
ロッド:DAIWA 極鋭タチウオテンヤ SP EX AGS 192
リール:DAIWA レオブリッツ200J-L
道糸:DAIWA UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 2号 300m
リーダー:ナイロン 50lb.