「もうええやろ感」
ここ最近の私がタチウオ釣りにおいて感じている感触。
一時の自然災害連発の頃と比べてずっと気候も安定していてパターンの変化が少なく、結局タチウオの機嫌次第と潮次第。
居れば釣れるし居なきゃ釣れない。数出しても得るものに乏しい日々が続いている。
そんな空気感は名手と呼ばれる常連達にも若干漂っており、「そりゃやる以上はちゃんと釣るけどカリカリに全力出し切ってまではやらんよ」といった空気感。
まったくもって贅沢な話ではあるものの、人とは常に刺激を求め続けてしまう生き物なのだろう。
タチウオ釣り対決。ハンデマッチ。
この日はエビ撒き釣り先輩のO氏と共に釣行。
「もうええやろ感」、ひらたく言えば飽きてきているだけなのだが、他に積極的にやりたい釣りも見当たらないので波止タチウオ釣りを続行している次第。
ただダラダラとタチウオを釣っても意味がないのでO氏の提案により私vsO氏のハンデキャップマッチが催された。
ルールはタチウオの数釣り、私の釣った数x0.65をO氏が上回ればO氏の勝ち。下回れば私の勝ち。状況次第では楽勝するだろうし、状況次第では苦戦するだろう。
日没前後まではヒマなので前回釣行時にN田氏がやっていた暇つぶしを引き継いで30分ほどやってみるもアタリ無し。すぐに飽きてしまった。
日没も近づきいよいよ時合が期待される。この日は快晴だった為、明るいからか時合突入時刻はいつもより遅めだった。
結果。
私40匹。
O氏36匹。
ハンデ採用したら余裕で私の負け。
ハンデ無くても負けそう。笑
O氏はエビ撒き釣りではトップをひた走る天才エビ撒き釣り師ではあるものの引き釣りは今シーズン4回目。
ハンデはともかく、本来ならば私が数でぶっちぎらなきゃいけない。
たるんどるなぁ~・・・・。
たまにはマジメに練習するか・・・
O氏に正味の数で肉薄されてしまったことでちょっとヤル気を回復した私はこの日「自分のスタイルで勝負した結果負けても悔しくないが、たまには違ったイメージの釣り方も練習しとくか・・・」と気まぐれに思いつく。
なんか、「もっと数釣れるやり方。やろうと思えばやれますけどやらないだけですよ」を自分自身に言い聞かせたかったというか、そんな感じ。
O氏とのハンデ対決では自分のスタイルを保持してやったものの、やはり状況の変化や季節の進行によってどうしてもアジャスト出来ない場面が出てくる。そこらへんを自分から合わせにいくイメージで練習しようかと。
この日も良い天気で平日にもかかわらず昼過ぎには入場制限。
タチウオだけでなくノマセ釣りによる青物も好調なことが要因。
私も夕方まではノマセ釣りでヒマ潰ししようと思い、サビキ釣りしてまずは餌アジ確保・・・・と
思ったものの、
餌アジが一匹しか釣れなかったのでノマセ釣り自体が出来ないという失態。笑
普通に余裕で餌アジぐらい確保出来ると思ったのに思いのほか季節は進行しており、日にはよるものの午後からの潮が動かない時間帯なんかには足元サビキで簡単に餌アジゲットとはいかない状況らしい。
もう怒ったぞ(^^)
メジロがスッポリ入るような重たい重たいクーラーボックスに氷たくさん入れて武庫川一文字くんだりまで運び込んで、餌アジが確保出来なかったから出来ませんとかなんのためにいろいろ準備したと思ったんや?
おう?わかっとるか?ムコイチよ
ということで今日はただの練習のつもりだったがタチウオに八つ当たり決定。
せっかくでかいクーラーボックスなんだからそれに見合った数入れてやる。
覚悟しとけよタチウオ共。文句は釣れないアジに言ってくれ。
15時にテンヤで練習開始
のっぴきならない事情により、ほかにやることが無いので15時にはテンヤで引き釣りスタート。
この日は最近お気に入り、ワイヤーリーダーを使用した仕掛け。
「ワイヤーリーダーを使用すると食いが悪くなる」という、まことしやかであり且つ説得力のある都市伝説があるが、今シーズン私がいろいろとテストした結果ワイヤーリーダーを使用してもほぼ変わらんのではないかという結論。
「タチウオって歯がするどいでしょ?だから切れない仕掛け使うんですよ」という完璧であり且つ合理的な答えにたどり着いた。
ただし、ワイヤーリーダーに付属のスナップは基本的に貧弱なモノが多く、指3本~4本を数時間で50匹60匹釣ろうと思ったらちょっと頼りない。
ある程度しょうがない事情かもしれない。釣具メーカーの開発に携わる人間に数時間で波止から50匹60匹釣る人間が何人いるかって想像すればすぐにわかることではある。
このスナップ貧弱問題は波止用テンヤを販売しているほとんどのメーカーに言えることで、テスト不足であることは明白。異論は受け付けない。
その中でも今回使用しているワイヤーリーダーは(高いが)他と比べれば品質も安定しているので採用。
時刻は16時ジャスト。トップスタート
この日は晴れではあるものの雲は多く、良い感じのローライト。
おそらく釣れ出しはいつもに比べると少し早いだろうなとイメージしていたら16時ジャストに1匹目。
周りを見る限りではタチウオを狙っている人もあんまりいない為、トップスタート。
そもそもパターンなどここ2週間ほど変わっておらず、それをトレースするだけ。
全く同じパターンでポツリポツリと拾える。
結局17時頃までに10匹程度を拾うことに成功。
最近の傾向だと17時~18時の間のどこかで時合に突入し、その時合は1時間程度しかもたない。
その予想もピタっと当たって17時過ぎには時合突入。
釣れ方もずっと一緒。
「もうええやろ」と思うまで攻略し尽くしたここ最近のパターン。同じことをただ淡々と繰り返すのみ。
そしてこちらも予想通り18時頃に時合は収束。
何から何まで事前にわかっているようなスケジュール。
そして時合終了後には、最近プチ流行?の「ワイヤー式トレブルフック」のアシストを装着したテンヤを初めて使用。
結局メインフックにフッキングしたけど。笑
使用したワイヤーアシストフックはカツイチから発売の「ワイヤーダブルアシスト」
タチウオ釣りにも使えるよなぁと思ってストックしていたけど使っていなかったものを使用。ワイヤーにトリプルフックを取り付けただけの素人が手作りしましたみたいなアイテムとは違って専用のフックを使用しており使用感も悪くないが、正直要らんなぁという結論。
この方式のアシストフック有無が理由で釣り負けることは無いと断言出来る。
あ、モノ自体は本当に良いものですよ。ワイヤー式のアシストフック欲しかったらこれ買っときゃ良いと思います。値段もこの手のものの中では安いし高品質。
時合終了後。本格的に練習開始
時合までは今シーズン完璧に攻略済み。
どんな釣り人が来てもそう簡単に釣り負けることは無いだろうし、負けても数匹以内の差に収まるだろうなって感触。
問題は時合後。
時合後に数を重ねることが出来ないから、一部のド級名手に10匹以上差をつけられちゃったりする。ここはヘタクソであることを自覚して練習。
自分のスタイルを捨てて、「タチウオを自分に合わせさせるのではなく、タチウオに自分から合わせに行く」
18時の時合終了後、練習やりはじめはおっかなびっくりで探り探りやるものの、コツを掴んでからはポロポロと拾っていける。
18時半を過ぎてからは普通に釣りをしている釣り客にはアタリが全くなくなってしまったようで19時、20時の便で8割ぐらいの釣り客は帰ってしまったようだ。
練習すれば結果はついてくる
時合中とまではいかないが、18時に時合が収束して、その後2時間で20匹程度は拾うことが出来たと思われる。
釣り客のほとんど居なくなった夜のムコイチで淡々とタチウオ釣りを練習。
ブツブツ独り言こぼしながらああでもないこうでもない。
ノマセ釣りのために持ってきた大きめクーラーもタチウオで7割程度埋まった。
20時半近くになった頃にはパターンも解読してプチ連発状態に。
最終便は21時なので20時40分頃までやりきった。最後の一投で1匹のタチウオを釣り上げ満足の納竿。
この日の受付番号は100番。キリが良いとなんとなく気持ちが良いね。
重たい重たいクーラーを持ち運んでなんとかかんとか帰りの船に。。。。
たまにはマジメに練習した武庫川一文字タチウオ最終釣果
この日の最終釣果はタチウオ71匹。
ぶっちぎり竿頭ではあるものの・・・・
すごいすごいと言われがちなのだけど、そもそも最終便までやってたのは2~30人程度だったし、何度も言うように名人連中がそこまで数を出しにいっていないので数字のインパクトはあるものの本当にそこまで凄いことをしたわけではない。
ヤル気になったら同じぐらいもしくはこれ以上の釣果を出せる人は武庫川一文字には何人かいる。
あと、場所ね。一番に場所。二番に手返し。釣果の要因の中で「実力」は順位低い。
今回はたまたま場所が良かっただけのこと。
この日もエビ撒き釣り先輩O氏の店へ寄り道。夜ご飯定食。
イクラ醤油漬けマジで最高でした~(^^)
今回の使用タックル
ロッド:DAIWA モアザンエキスパート87ML
リール:SHIMANO 18ステラC3000XG
道糸:YGK G-soul upgrade X8 1.2号
リーダー:サンライン システムショックリーダー50lb.
テンヤ:DAIWA 快適波止タチウオテンヤ
他にもタチウオ釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)