【三邦丸】簡単過ぎない日のほうがちょうど良い。そんな船タチウオテンヤ【洲本】 | ツリタノ!

【三邦丸】簡単過ぎない日のほうがちょうど良い。そんな船タチウオテンヤ【洲本】

スポンサーリンク

年末は寒波も到来し沖は時化そうなのでこの日は年内最後になるであろう船タチウオ。

この日も十分に風が強く、波もそれなりに高い予報だったので、釣り友のF氏と共に和歌山屈指の巨大船を誇る三邦丸でお世話になることに。

なんやかんや言って船タチウオが連続しているが、時期モノは釣れるうちに釣っとかないとオフシーズンに禁断症状を発症する恐れがあるので飽きるぐらい釣っておくのが吉。

あとは単純に他にめぼしい釣りが思い当たらなかった。

本当はエビ撒きハネ釣りしたいんだけど12月は毎年鬼門なので年明けからスタート予定。

スポンサーリンク

本日は三邦丸のタチウオ午後便にて

風が強そうな日は和歌山加太屈指の巨大遊漁船「三邦丸」だ!と言うことで、釣り友のF氏と共に訪れた。

加太とは言え大阪からはそれなりに遠いのでこの日は初めて「午後便」なるものを利用。

この日は釣座が50もある巨大船「赤三邦」で出船。

普通の遊漁船なら20人も乗れないが、この船だったら20人ぐらいならガラガラ。

しかも船がデカイので多少の波風じゃ全然揺れない。

それでいてエンジンが巨大なのか?移動もそれなりに早い。電子レンジやポットも完備。トイレも複数個あったりと、ずば抜けて快適な設備と環境を提供してくれる関西を代表する遊漁船。

しかしどうやら午前便の釣果が・・・

ちなみにここ最近ずっと好調だった洲本沖の船タチウオもこの前日あたりから急失速したようで船中全員一桁や、丸坊主なんていう人も続出する状態に陥ってしまっているようだ。

「長いこと釣りやってりゃたまたまそういう日だってあるさ」と私は意に介さなかったがF氏はずいぶんと気にしている様子。

この日は午後便だった為、午前便はどうだったのかなぁ?と三邦丸受付に到着後、午前便の帰着を待って釣果を確認した所、、、、

午前便は全員一桁台と大変厳しい釣果に

震えるわ~。笑

まぁしかし震えつつも「なんやかんや言ってタチウオは気まぐれやしな~」とどこか楽観的な考え方も否定はしなかった。

タチウオ午後便の出船

ゆったり大きな三邦丸受付事務所にて小一時間ほど過ごして常連さんや三邦丸ボスと談笑しつつ出船前の抽選などを済ませた。

談笑中「今日は何匹目標?」と聞かれたので「20匹」と答えたところ、周りからの「20は無理やろ」という空気を感じ取ったが、私の中では「なんやかんや多分いけるんじゃね。悪くとも二桁はいくやろ」と思っていた。

釣座は抽選制で、受付順でクジを引いていって釣座を自分で選択する形。

この日はタチウオ船に関しては釣り客もさほど多くなかった為、抽選はあまり意味はなかったけども。笑

なんせ船が規格外にデカイんでね。

12時過ぎには船に荷物も人も乗り込んで出船前の準備。

縦に長いだけでなく横にも広い赤三邦。作業スペースも広いので準備もはかどる。

もちろん電源も完備しているけど一応バッテリー持っていったのでバッテリー使用。

足元も広々。予備のテンヤがどんだけでもセットできる。

釣ったタチウオは大きめのバケツに放り込んでいって自前のクーラーに移す方式。

少し時間が余ったのでタックルの写真も。

ダイワの極鋭タチウオテンヤSPとレオブリッツ200左巻き。

今シーズンはデビューしただけなのでタックルは何をチョイスすれば良いのか?わからないことがわからない状態だったものの、ちょっとずつ強み弱みもわかってきたところなので来シーズンは自分好みのタックルを揃えることが出来たら良いなぁ。

まぁ、リールに関してはもっと上位機種があるけど、正直これで十分かなぁ。竿は検討する余地がだいぶ残ってる。

本日の餌。この日は特餌を用意

この日は「特エサ」を用意。

説明しよう。

特エサとは「こんなエサも効くんじゃね?もしこれ特攻エサだったら俺だけウホウホのバコバコやんヒャッホーイ!」という邪(よこしま)で大半は下心で構成された浅はかな思考から繰り出されるだいたい失敗に終わるパターンのエサのことである。

この日の特エサはタチウオ。笑

尻尾を使うとかはよく聞くけど身を使うのは聞いたことなかったので使ってみることに。

タチウオってがっつり共食いするし、タチウオの身はぷりぷりしてて皮も硬いので船タチウオで使用されるイワシやサンマよりも身持ちが格段に良いのでは?と思い準備。

はたして結果は?

ちなみに船中では冷凍イワシ1パック10匹が提供される。

10匹では基本的には足りないので自前でイワシやサンマを用意する必要がある。

この日は釣友F氏がイワシを近所のスーパーで調達してきてくれたのでそれを使用。

船宿から提供されるエサに制限があるってのは、それだけ聞けばマイナス点なんだけど「足りないエサを何で補うか?」という思考が促される。

マイナス点であるはずのエサ制限のおかげで他のエサを試す気になったのもまた事実だ。

ということで特エサのタチウオ身とサンマ満載を持ち込み。

12時15分。加太から超広々とした船で出船。目指すは洲本沖。30分もかからずに到着出来るようだ。

右も左も釣り座があいてて本当に快適。

波も高いし船も大きいので時間はかかるのかなぁ?と思っていたが全然普通に余裕の到着。

この日は北東の風がかなり強く、通常の遊漁船だったら相当苦戦するレベルの日だったものの船がでかいので安定。全然揺れない・・・。常識を覆される。

船タチウオ実釣開始

まずはサンマで実釣開始。

イワシよりも若干身持ちが良いってことでパイロットとしてはサンマかなぁ?ってことで。

ちなみにこの日は(やっと購入した)チビラークのデビュー戦。

別に無くても全然出来るけどあったほうが多少楽出来るので・・・。

もっと早々に買えば良かったんやけど思ったより良いお値段するので二の足踏んでた次第。

やっぱりダメっぽいかも?

実釣開始後、船長の指示タナ通りにきっちり攻めても、広く丁寧にネチネチ探っても反応は返ってこない。

アタリが無いので船長も小移動を繰り返す。

船を付け直す度にタチウオの群れや海中の変化を探しながら船をつけているらしき挙動。

「やっぱ今日は簡単じゃなさそうやな」と船の動かし方からも感じる。

何度か付け直してもらうもやっぱりアタリは無い。

付け直しが多いので(多分)うみねこもエサをたかりにくる。

場所を移動する際には多くの客がテンヤにエサを付け直すので海にエサが放り込まれる。それをうみねこが狙うわけだ。

この日は波風高く出船している船が少ない為、終始ずっとうみねこにエサをたかられ続けた。

出船してから1時間経つも、まだバケツには水しか入っていない・・・。

とにかくアタリが遠い。

ちょっと気分変えてみるかと、タチウオの身をセットしたテンヤにチェンジ。

すると・・・・。

ポーンと軽く持ち上げるアタリ!!!

ビックリ大合わせするもフッキングせず。

「違う違う・・・慌てんな・・・なんでもかんでも合わせりゃいいってもんじゃない・・・」

自分に言い聞かせて・・・

次のアタリをカウンターで捉えて待望の一匹目!

特エサのタチウオ身が効いたんか!?身はまだまだ十分使える形状を保っている。

特エサが効いたのかなぁ?と思っていたけどもそうでもないらしく、船中で電動リールの巻き上げられる音が聞こえ始める。

隣の釣座のF氏も「やっぱおるよなぁ?」と何度かアタリらしきものが来ているようだ。

そこからは特定のタナでのみアタリが増加し、ポツポツと拾えるようになってきた感じがするが、どうもF氏のほうがアタリが多そう。

なぜだろうなぁ?タナは情報提供しあっているので同じような所を攻めているはずだしなぁ・・・。

エサ変えてみるかぁ。

餌をイワシにかえたらアタリ増加

特エサとかただの妄想だった模様。

今日も普通にイワシが一番アタリが多い。もはや用意してきたサンマなど手にも取らない状況。

なんやかんやイワシが一番手堅いのか・・・。

その後はさらに活性が上昇し、タナと餌さえ間違えてなければポツポツ拾える展開。

アタリが増えればガンガン餌がボロくなる。

アタリが増えれば増えるほど手返しが欲しくなるから身持ちの良いエサを使いたくなるけど

身持ちが一番悪いイワシが一番手堅いので、手返しとエサの選択のバランスは難しい。

サンマやタチウオやドジョウみたいな身持ちの良いエサでアタリが出せるならそっちのほうが良いけど、気づかないうちにイワシのほうがアタリが多いなんていう状況に陥っていると周りに遅れをとってしまう。

だからと言って最初から最後までイワシでやってると手返しで負ける。

この辺の状況判断は経験による引き出しが大きくモノを言いそうだ。

午後便は17時頃に帰港なので16時半には納竿。

アタリは増加したもののなんだかんだ言って餌があまった。

サンマもタチウオも悪かないけどねぇ~。日によるだろねぇ~。

ドジョウ一辺倒で良い波止タチウオとはまた違った趣があるよねぇ。

余ったエサはうみねこに提供。

よく野良猫にエサはあげないでくださいってのを見るけど、うみねこはエサあげて良いんだろうか・・・?わからん。

三邦丸 船タチウオ最終釣果

午前便のお客さんは全員一桁ということでどうなることかと思われたがF氏と二人で32匹。

私個人は17匹でなんとかギリギリ船中竿頭となった。目標の20匹には届かなかった。残念。

この日は仕掛けを投入して微速巻きしとけば勝手にアタリが出るほど簡単でもなかったし

それでいてどうしようもなくアタリが遠い日でもなく

簡単すぎず難しすぎずちょうど良い面白さの日だった。こんな日がなにげに一番楽しめる。

大漁は大漁で面白いんだけど、テクニカルな日の面白さは格別だ。

さらに、数伸ばすだけなら浅はかな考えなど捨てて最初からイワシでやってりゃ良かったんだけど、それも一度自分で経験してみないとわからないことなので、それはそれで来シーズン以降の良い経験の蓄積となった。

この潮回りがたまたまダメなのか?それともこの後は渋くなる一方なのか?

もうあと1~2回ぐらいはタチウオと遊びたいところなのだけど、年があければいよいよ本業のエビ撒きハネ釣り開幕の予定なのでスケジュール的にはこれもまた悩ましいところ。

いや~しかし和歌山加太の巨大遊漁船「三邦丸」あれだけの波風でも全然快適に過ごせるなんて素晴らしいの一言。関西屈指の超人気船宿なだけありますね~

またお世話になりたいな思える船宿。

今回の使用タックル

ロッド:DAIWA 極鋭タチウオテンヤSP 170 AGS

リール:DAIWA レオブリッツ200J-L

道糸:YGKの船PE2号 X4

リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 70lb.