どうしようかなぁ。
「ぶっちゃけもう飽きるほど釣ってるし飽きるほど行ってるんだよな・・・」
それが今回の釣行前日の気分だった。
続けて、「エビ撒き釣りもぼちぼち釣れとるようやしそろそろそっちに手を出したいが・・・」と、自分のことでありながら、なんだか煮え切らない。
「いやぁ・・・・船タチウオテンヤ、なんだかんだ言って季節モノやし、釣れてるうちにやっておくのが無難よなぁ、、、こないだハイスコア出したとこやし、今伸び盛りっぽいし感覚忘れんうちにやっておくほうが後悔せんわなぁ。。。」
結局船タチウオテンヤ行く
と、言うことで、お馴染みの泉南樽井漁港「長安丸」へ。
前回の釣行ではがっつりと船酔いしてしまったので今回は万全を期しての釣行。
冒頭の理由もあるけど、この船宿では乗船の際にスタンプカードに押印され、スタンプが貯まると船代が無料になるサービスがある。
実は今回全部貯まったのでそれ使えばタダだったというのも大きな理由。
ちなみに竿頭を獲得すると別途スタンプをいただけて通常よりも早く貯まる。
昨年11月から始めて早4ヶ月。シンプルに乗船回数も多かったが思いのほか竿頭率が高かったので通常よりも数回分ほど早くスタンプが貯まった。
午前中は凪の沖釣り日和。本日は全開で行く所存。
この日、沖は午前中に限り凪で釣り日和。
冬場は何かと風が強くなりがちな日が続くので、凪の日は貴重。
この1週間はどの船も爆釣モードだったので数週間前のような閑散とした雰囲気はなく、ハイシーズン並の船団が形成されていた。
この日は当初から全開で行こうと考えていた。
色々試すとか試行錯誤とかせずに、ただただひたすら数を重ねるだけのつもり。
船タチウオテンヤを始めて数回目ぐらいの頃に、今と同じく爆釣モードの状態で本気を出したことがあった。
その時から数えること数ヶ月。あの頃と比べてどの程度成長したのか?何もわからずただひたすらがむしゃらにアタリがあったら全て掛けにいってた自分と比較してどのぐらい精度確度が研ぎ澄まされたのか?それを確認する為の日。
また、この日は乗船時から「今日は何匹釣ってくれるんでおまっしゃろなぁ?」という船宿陣営からのやんわりとした空気も感じていたので、それも燃料。
薄明るくなった頃に実釣開始
実は結構まだ薄暗い時間に実釣開始したんだけども前述の理由により暗いうちは時間が惜しくて写真は皆無。
ちょっと落ち着きの出てきた7時半頃に撮影。
この日の釣座は船長のすぐ横。胴の間。始めて入座した釣座。
最近の爆釣モードで釣り客も多かったので前も後ろも人がいて入るとこがなかったんで船長の横。笑
朝イチは船中ファーストヒットを取ることは出来ないどころか、数匹程度他の釣り客にリードされるようなペース。
アタリはあるっちゃーあるけど奥ゆかしいというか、小型のジャレ噛みがメイン。
水深70mに対して30mであたるが、45m程度でも微妙にアタリがあって、45mのほうが魚探の反応は濃い模様。
「たぶん45mのほうが本体で、そっちでアタリが出だしたら本番っすね」と一丁前なことを船長と話しながらポツリポツリ拾って一流し目はさほど伸びず。
朝7時半頃の時点では竿頭タイ程度か、数匹リード程度の感覚だったように思う。
が、なんだかんだ通いこんでいるだけあって予想は当たり。
30m以内のアタリは完全に消え、45-50m程度でアタリが増加する頃になったら
劇場開幕。
空のバケツも
余裕で満タン。
はぁ・・・これを午前中いっぱい続けるのか・・・と若干気が遠のいたが、今日はどのぐらい数が重ねられるのか?がメインテーマなので手が抜けない。
最大サイズの発泡スチロールが登場
写真を撮る暇があまり無いほど手返しを重視。
9時頃には備え付けの発泡スチロールがすぐいっぱいになりそうだと思った船長が「一番でかい発泡出すわ」と。
奥が通常サイズの発泡。手前が最大サイズ。
普段は邪魔になるのでよっぽど爆釣じゃないと出てこないサイズ。通常サイズの倍は入る。
船長曰く「100匹は入るわ」とのこと。
「100匹釣れるもんなら釣ってみな」という挑発にも思えたがさすがに三桁は厳しいのでは・・・まぁいけるとこまでいってみますけど・・・。
引き出しを全て開けて持てる全力を尽くし掛けまくる
今まで色んな人の技を見て盗んだこと、自分で気づいたことなど全ての引き出しをあけて全力で。
ぶっちゃけ写真を撮る数秒が惜しい。
ちなみにこの日のメインエサは手返しを考えてサンマがメイン。
イワシのほうがあからさまにアタリが多い日なんかも度々あるので手返し手返しばっか考えてると痛い目みたりするエサなので一辺倒にならないように注意したい。
10時前頃。半分近くは埋まっただろうか・・・。
これを満タンにするのはさすがに厳しいか・・・。クーラーボックスで言えば50リッタークラスを少し超えるぐらいだろうか・・・。
エサの巻き直しも忙しい。この日は船の前でも後ろでもなく中間の釣座なので(トラブル防止の為)投入中の巻き直しも大胆に行えない。
順序よく、効率よく、優先順位を常に考えて最善の1手を取り続けないとペースが落ちる。
テンヤのロスト、オマツリ、トラブルを乗り越えて手返し手返し
アタリの多い日はどれだけ気をつけてもテンヤをロストする。
例えばタチウオが噛み付く角度が悪かったとか、タチウオ同士が同じようなタイミングでテンヤにバイトしてきて片方がリーダー噛んじゃうとか。どうしても避けられない。
この日はテンヤを2個ロスト。
それでも以前に比べれば、アタリの数の割にはロストも減った。十分に成長したことを実感できる。以前の私ならばもう4個はロストしているだろう。
オマツリトラブルは隣の船長と朝に1回。もう片方の隣のおじいちゃんと中盤頃に1回。
救いは両隣とも上手い人だったので私がおかしなことさえしなければほとんどトラブルには見舞われなかった。
ただ、まぁ、私があまりにもペースよく釣っていくので隣のおじいちゃんはかなりペース乱されていたように思う。
おじいちゃんが1匹釣るまでに私がだいたい2~3匹釣るペース。
この日「何をどうしたらそんなにアタリがあってそんなに掛かるんや?」と何度も聞かれた。
見る限りではそもそも船タチウオテンヤ釣りのスタイルが全然違うようなのでどうしようもない気もしたし、何より私の釣り方自体の源泉が「半ば体力と手返しのゴリ押し」なので年金世代の方にはまず真似出来ないように思う。馬鹿にしているとかいうワケではなく、これはもう本当にどうしようもない。
何より、この日は小型のタチウオがメインだったにも関わらず、私の合わせるリズムがたまたまハマったのか針掛かり率がかなり良い。
もちろん場面によっては「のらねぇええええ!!」と悶絶することもあったが全体的に見ると優秀な確率に収まっていたように思える。
そういったこともあり、納竿1時間前。11時頃には8割程度埋まってきた。
もはやほぼ作業である。
バケツもすぐに満タン。
電動リールを持つ右手が若干悲鳴をあげはじめていたが、なんとかかんとか無理をして・・・・。
急失速。この1時間がもうちょっとシャキっとしてれば・・・
しかしここから急失速。
朝はローライトだった天候も時間が進むにつれてハイライトに。
そればかりか緩かった潮も11時を回る頃には上潮が大きく滑りだして2枚潮。
仕掛け投入時も放っておくと道糸がどんどん出ていってしまうので一度仕掛けをしっかり立て直す時間が必要になってきた。
また、このタイミングでアタリも遠くなってしまいペースダウン。
投入時間が長くなってしまった上、アタリも遠い。
かといって時間も残り少ないので付け直しも頻繁には行われない。
「ん゛~~~~アタリ遠くなってもたなぁ~。。。。竿頭であることはほぼ確定的っぽいけど、3桁は正直ちょっと無理ぽいな・・・。あとは何匹伸ばせるかだけか・・・。」
と最後の30分、1~2匹しか拾えず大失速で終了。惜しい・・・。
12時ぴったり。延長戦無く終了。
全力全開。どれだけ成長したのか?最終釣果
全力を出し切った最終釣果は
85匹。ハイスコア達成!
ちなみに、この日は私だけでなく最高記録だった人が続出。
なんだかんだ言ってそのぐらい魚影は濃かったし、活性も高かった。
船長のコース取りもクリティカルだったものと思われる。
日、船、人、それぞれが最高クラスに良かったといえる。
乗船者全員の釣果はコチラ。
もはや市場。笑
帰宅後、他の船の釣果を確認すると・・・
帰宅後、夜のこと。
この日の私の釣果がどの程度のものだったかなぁ?と釣行中見かけた船の名前を片っ端から検索して釣果を確認。
私が調べ得る限りでは同じエリアで操業していた遊漁船では78匹までの釣果を確認することが出来た。半数以上は不明なのでもっと釣った人ももちろんいる可能性も全然否定できない。
中には有名タチウオ釣り大会の上位入賞者、経験者の名前もちらほらと見られ、瞬間最大風速とは言え、その方々よりも数を重ねることが出来たのは大きな自信につながった。
まぁ、実際どんだけ本気だしてやってたかもわからんし、同じ船にのってないので参考記録でしかない。
しかしながら船タチウオテンヤを始めてやった時から数えて早4ヶ月。結構なペースで通ったことによって成長したことも実感することが出来た。
ただ、客観的に見たときの自分の評価「ヘタじゃなさそうだけど大して上手くもない」は変わらず、まだまだ体力と手返しのゴリ押し感は否めないので状況に応じて釣り方を変化させ、いかなる状況でも適切にアジャスト出来る精神力と引き出しを持ち得た時にその評価を上方修正させたい。
まだ詫びも寂びもなく、課題もテーマもなく、ただただ数を重ねて悦に入っているだけの状況ではあるけど、ハイスコアを大きく更新出来たことを今は素直に喜びたい。
今回の使用タックル
ロッド:DAIWA 極鋭タチウオテンヤSP 170 AGS
リール:DAIWA レオブリッツ200J-L
道糸:DAIWA UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 2号 300m
リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 70lb.