【船タチウオ】出来ることが増えても意外と結果につながらないこともある【須磨沖・神戸沖】 | ツリタノ!

【船タチウオ】出来ることが増えても意外と結果につながらないこともある【須磨沖・神戸沖】

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この日は元々釣行予定でもなかったけど午前中の天気が曇りで午後から雨。

予定もギリギリいけるっちゃいける・・・?ということで無理やりねじ込み。

前回会得した7:3調子の比較的柔らかい竿でタチウオを「掛ける」ではなく「乗せる」釣りをもっと磨きたいなぁという気持ちも強かったのでヤル気満々。

やっぱ何か課題をもって臨むとただの一釣行でも値打ちが出てくる。

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この日は珍しくトモ。最後方の釣座に。

この日は珍しくクジ運良く、釣座抽選で大トモ(一番後ろ)をゲット。

ほとんど入ったことのない良席。

トモ(一番うしろ)の何が良いってまずオマツリトラブルが少ないことにある。通常、船の釣座ってのは両隣挟まれる形になるので左右どちらかの人とオマツリしやすい。

そういう意味では一番前もトラブルに巻き込まれにくいが一番前は船の構造上ナナメになっていることも多く釣りが結構しにくいし、水面から高さがある場合が多くタチウオみたいに抜き上げの多い釣りでは不利になりがち。

また、風向きや潮の流れにもよるが一番後ろからポイントに侵入していく場合も多々あるので船タチウオ釣りでは一番後ろのトモが良い席とされている。ま、ほとんど入ったことないけど。

船宿によっては釣座は先着順だったりするのでトモに入るために数時間も前から待機する客も多く見られる。

この日は11名での出船。ほぼ満員。釣り自体はめちゃくちゃやりにくいんだけど釣座はトモなので意外となんとかなりそうだ。

あと、なんか人の多いほうが色々と得るものは多いような気がする。サンプルが多いというか、参考になることもあるというか。

普通に釣りするだけなら客は少ないほうがやりやすいんやけどね。

天気予報では午前中曇り。午後から雨

朝の天気はうっすら晴れ。ここから天気は崩れていくらしい。

九州など、場所によっては記録的短時間大雨情報が発令されるような日だったがこの辺の海域は不安定な程度で済んでるみたい。

午前中、天気持ってくれるか・・・?

タックルはもちろんサーベルマスターエクスチューン73M 7:3乗せ調子

この日のタックルはもちろん前回初導入のサーベルマスターエクスチューン73M。

7:3調子の乗せスタイルな竿。

使い始めこそ柔らかさに戸惑ったものの、使い込むうちになかなか理にかなってるなぁと思わされた。今回は威力を発揮するのか?

船中ファーストヒットは・・・・幻に

ポイントに到着。

すでに何艘かの遊漁船ではタチウオを釣り上げる姿が見られる。

それを見て船長も「ほんじゃあここらへんからやろか~」とスタート。

一投目。

なかなかヒドイ複雑な潮ではあるものの釣座はトモだし、私の場合はほぼ全投遠くにキャストして仕掛けを投入するので近くの釣座の人がよっぽどヘタな投入しない限りオマツリはしないだろう。

底から15mほど。

プルンっというアタリ。

即アワセたいのを我慢して我慢して追わせて追わせて・・・聞いて聞いて・・・・。

竿が大きく舞い込んで・・・・

ナイスフッキングー!!!

今日も船中ファーストヒットいただきやなぁ~。

船長も「やるなぁ~」とニコニコ笑顔で話しかけてくる。

真後ろ(船の反対側)のお客さんとオマツリして絡みをほどこうとした瞬間フックオフ。

オマツリバラシってやつである。

うん、まぁ、ある程度ね、お互い様な部分はあるからね、しょうがない・・・。

なかなかしつこいオマツリだったのでほどくのに手間かかってるうちに他のお客さん達から電動リールの音が鳴り響きだした。

はぁ。

ポツポツ。

再開して一投目。

なんとか本日の一匹目をゲット。

その後もポツポツ。

途中それなりに連発する時間帯もあったものの長続きはしない。

釣れ方、テンヤの誘い方なんかにはあんまり再現性は感じない。

さほど広範囲で釣れてる感じでもなさそうなので何度も同じコースを短いスパンで繰り返し流していく感じ。

そういう日はあんまり良くない。釣れない船はずっと釣れないし、単純に魚が少ない証拠でもある。

場合によっては1流し数十分ぐらい?丸々何も釣れないことも度々。

本当にアタリが遠い。何度小さいため息を吐いたことか・・・・。

ただ、単発のアタリで終わるこも度々あるが、割とアタリさえあればそれなりに追ってはきてくれるので丁寧に丁寧にチャンスメイクすることでちょっとずつではあるものの数は重ねられる。

テンヤのカラーやエサについてもそんなに再現性を感じない。

暗い色よりも明るい色のほうがやや良かったような気がするものの、そもそもアタリ自体が遠いのでこれも思い込みの範疇を超えない。

エサもサンマよりはイワシのほうがアタリが出やすかったように感じるが同じくアタリ自体遠いのでなんとも言えない・・・。

そもそもアタリ自体が遠いのでエサ持ち身持ちはあんまり考えなくても良い日。

中盤戦。まぁ思ったよりペースは悪くない・・・?

時刻は10時になろうとしていた。

数はだいたい15匹前後くらいだろうか。

本来夏タチってのはペラペラで小さいサイズが多いはずなんやけど今年のは全然違って平均サイズが悪くない。80cmオーバーがアベレージで数匹釣れば90cmオーバーは簡単に混じってくる。

天候は予報通りどんどん悪くなってきた。

もういつ降り出してもおかしくない。

風も朝とは違って暖かく湿った空気感がスゴイ。

周りは大船団。ひっきりなしに引波が届いてくるので、波の高い日じゃないのにずっと船は揺れてるような感じ。やりにくい。

あと、船団が固まっちゃうってことはそこらへんしか釣れてない。またはもはや色んなことを試したが釣れないので船団の中を流すしかなくなっている船宿なんかもある。

あんまりよくない状況であることは間違いない。

リズムが良かったのは終盤

あと1時間ぐらいで納竿ってタイミングでは今日一番リズムが良かった。

うんうん。

しかし、ポロポロと拾いながら頭によぎるなんかモヤモヤした感じ。

モヤモヤすんな~

うーん。なーんか違うんだよな・・・・。

これ、いつものスタイルだったら・・・?

アタリ自体そもそもあまりないがアタリさえ出せれば結構な確率で乗るような気がするこの日。

活性は悪くないけどタチウオの数自体が少ないのは体感的にわかる。

また、釣れるタナも底から5m~35m程度と散らかっており、どこにタチウオがいるのか探すのに時間がかかる日だったことも影響した。

アタリさえ出せれば結構な確率で乗るような気がする日とは言ったものの、単発で「ポンっ」や「プルンっ」程度のアタリだけで終わってしまうことも多く、追わせてキレイな形で針掛かりさせようと思ってもそもそも追ってこない場面も度々見られ、ただの「見逃し三振」で終わってしまう事も多かった。

この日やっていた「乗せ調子の竿による乗せスタイルな釣り方」は自分から積極的に掛けにいくスタイルとは異なり、しっかりとタチウオからの魚信を得て「絶好球を待つ、絶好球を誘う」ようなスタイル。

もちろん待つだけでなく自分から絶好球を作りにいくのもこのスタイルの特徴ではあるがあまりにも見逃し三振が多かった。つまりアタリがあってもアワセることなく終了してしまう。

これ以上ないほどタラレバ論ではあるものの、もし今までのようにアタリがあったら全て何かしらの掛け動作に移行していればもう少し獲れたのではないだろうか・・・という疑いが拭えない。

同じ日同じ状況は二度と訪れないので再現することは叶わないが、「一匹でも多くタチウオを釣るのが目的」であるはずなのにいつのまにか「7:3の乗せ調子竿でキレーに乗せる」のが目的になっているような気がした。これは良くない。

現についつい体が即掛けしにいってしまった場面でもそれなりに乗せることに成功していた。しかしながら竿が柔らかいせいで後手に回る感じも受けた。

まさに一長一短というか、タラレバの極みである。

モヤモヤ最終釣果。

12時。納竿。最終釣果は25匹。竿頭。

オマツリバラシ1、抜き上げポロリ2のミスも地味に痛かった。

次頭で22匹、スソで2匹。釣れてるとはお世辞にも言えないものの釣れてないってこともない感じ。テクニカルだったわけでもないし渋かったわけでもないただただ魚とチャンスが少ないように見受けられる。

一応ギリギリ竿頭ではあるものの、今に至るまで「もうちょっとなんとかなったやろ」感がすごく残っている。

出来ることが増えることイコールたくさん魚が釣れるようになるではない

もうちょっとなんとかなったやろ感。

これの正体についてぼーっと考えてみた。

「いつもの即掛けスタイルだったらあの数々の見逃し三振、いくつか拾えてたんじゃ?」

「いやいや、チャンスが少ないからこそ丁寧に拾っての竿頭って結果かもしれない」

「即掛けスタイルなら獲れた魚もいるかもしれないが乗せスタイルだったからこそ獲れたタチウオだっているはず」

などなど結局明解な答えには至らない。

これ、別に船タチウオ釣りだけに限らずなんの釣りでもよくぶち当たる壁。

出来ることが増え、器用になるにつれ引き出しが増える。

それまで一辺倒だったスタイルで押し通すのではなく、その時々に応じた考えを持てるようになった釣り人が何度も通ってきた道。

出来ることが増えたが故の弊害。迷いが生じて、最悪迷宮入りして沼にはまってしまうヤツ。

この悩みを抱えてしまった場合、タチが悪いのはどんなスタイルを採用するにしても考えに根拠があってやっている点。

自分の経験や技量から根拠のある仮説を元にスタイルを採用するのでいずれの釣り方であってもある意味正解となってしまう。

そして「おかしい、経験上こういう日はこの釣り方であってるはず・・・わからない・・・」となる。何度も何度も他の釣りで経験してきた。

さて今回はどうやって克服しようか・・・克服出来るのか・・・。

船タチウオテンヤの釣り人としてもう一回り大きくなるためには超えなきゃならん壁だろう。

今回の使用タックル

ロッド:SHIMANO サーベルマスター Xチューン テンヤ73 M190 LEFT

リール:DAIWA 19シーボーグ200J-L

道糸:DAIWA UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 2号 300m

リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 70lb.