【船タチウオテンヤ】敗北が人を強くさせる。少ないチャンスを確実に獲るために。【サーベルマスターエクスチューン】 | ツリタノ!

【船タチウオテンヤ】敗北が人を強くさせる。少ないチャンスを確実に獲るために。【サーベルマスターエクスチューン】

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竿頭記録が13回連続でストップしてしまった日のこと。

久々の釣行だったのでまぁまぁの寝不足だった為、帰宅して夕方過ぎには寝落ち。

ふと目が覚めると深夜の1時過ぎ。

「あぁよく寝たな・・・・1時か・・・。あれ?これ今から準備すりゃ釣り行けるんじゃね?午前中はなんも予定なかったな・・・天気予報は・・・曇り・・・!行けるやん・・・!!!」

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飛び込みで乗船。新スタイルに挑戦の船タチウオテンヤ

と、言うことで予約せずに当日問い合わせの飛び込み乗船。

前日より客は多く、10人での出船。満員まであと1名。

客が少ないほうが釣り自体はしやすいんだけど、人が多いのは多いので最近意外と嫌いじゃなくなってきた。得るものが多い感じがするというか、練習になるというか。なんだろうな。

7:3調子の乗せスタイル竿を初使用。サーベルマスターエクスチューン73M190。

前回乗せスタイルの釣り方に負けてしまったということで、昨年11月に船タチウオテンヤに初挑戦してからずっと培ってきた即掛けスタイルの限界を感じ、今回7:3調子の、いわゆる「乗せ調子、乗せスタイル」の竿を初使用。

シマノのサーベルマスターエクスチューン73 M190 LEFTを投入。

ちなみに普段使っているゴリゴリの掛け調子竿は置いてきた。持っておくと使ってしまいそうなので逃げ道、退路を自ら断った。今日はこの竿をずっと使わないといけない。

リールはそのまま。19シーボーグ200J。

故障中のレオブリッツ200Jが帰ってきたらレビューやりまーす。

この日も小島~赤松沖で船タチウオテンヤ

今日は須磨沖(神戸寄り)に行くんかな?と思ってたらこの日も小島~赤松周辺(和歌山寄り)でやるとのこと。平均サイズは須磨沖のほうが良さそうだが潮の流れがキツいことが多く、小島~赤松沖周辺で同じような数が釣れるならそちらのほうが無難ではないかという判断だろう。

この日はお客さんの集合も早かったのでいつもより15分ほど早く出船。

小一時間ほどしてポイントに到着。

さて、7:3の乗せ調子竿の実力はいかに・・・・。

乗せ調子の竿なんか使ったこともないし、船タチウオテンヤでは先生もいないので何から何まで我流だし想像と勘だけが頼り。

柔らかすぎねぇ!?これ使いにくい・・・だけど・・だけど・・・

初投入。

着底。

シャクってみる。

竿、柔らかすぎねぇ!?

むしろ今までの竿がバキバキすぎなんじゃないか疑惑もあるがそれにしても柔らかい。

これは経験上、結構強めにシャクらないとテンヤが海中で動かないだろうなぁと一発でわかった。

あと、こんなに柔らかかったらアタリがあってアワセをくれてやってもなかなか力は伝わらないだろうってのも同時に感じた。

ああ、俺には向いてねーなこれ、いつもの竿持ってくりゃ良かった。

柔らかすぎて何やってんのかよくわかんねーし、こんな調子でどうやって掛けるんだよ・・・

というのが一投目の正直な感想。

こういう柔らかい竿の縦の釣りと言えばスローなジギングなんかも一応やっては来ているのでそれのイメージを重ねあわせつつ、、、、

ポンっ

と下から軽めに突き上げてくるアタリ。

体に馴染んだスタイルというのはそう簡単に変えられない。

何かを考えるよりも先に即掛けスタイル発動。

アワセた高さの分だけ思いっきり曲がってアワセのストロークをほぼ全て殺す7:3調子の柔らかい竿。

ほらやっぱりアワセても乗らない!!

アワセが竿の柔らかさで殺されてしまう。これはいけない。

が、「今のはアワセじゃないんだよちょっと大きな誘いなんだよ!」と自分に言い聞かせ、ステイ。

コツコツコツ・・・ポポポンっ

ん?サバかフグがつついてんのか・・・?と思った瞬間大きく引き込まれるアタリ。

これにアワセを入れてナイスフッキング!!

今日も船中ファーストヒット。

な・・・なるほど・・・自分からアワセにいくんじゃない、魚がアワセるのか・・・これが乗せ調子・・・・。

テンヤの操作感についてはまだ正直やりにくさのほうが圧倒的に勝っているものの、この一匹でなんとなく乗せ調子の掛け方が見えた。

同じタナを攻めて、今度は「掛ける」ではなく「乗せる」を意識して・・・連発。2匹目。

この時点で私以外の9名はまだ1匹も釣っておらず、アタリすら無い方のほうが多い様子。

乗せ調子。なるほど・・・確かに・・・これは釣れるはずや・・・。

ほほう・・・・。第一印象は完全に消え去り、なるほど「理に適ってる」と考えを改めざるを得なかった。

今までは「アタリがあるってことはエサを食ってるってことやん?さっさと掛けてまえ」と思っていた、確かに「掛けてまえ」はある程度正しいが「掛け方」の精度、確度には大いに疑問が残る所。それを補うのが「乗せ調子、乗せスタイル」なわけですな・・・。

また、即掛けとは違って乗せの場合はある程度魚との駆け引きをすることになるので、何よりも楽しい。

評価せざる得ない、「乗せスタイル」を・・・。

シマノ サーベルマスター Xチューン テンヤ[SABER MASTER X TUNE TENYA]のグリップ

あと、乗せスタイルとは関係ないけど、サーベルマスターに採用されているこのガングリップがなかなかどうして悪くない・・・。

タチウオテンヤに使用される電動リールってのは電動リールの中では小型ではあるものの普段使ってる両軸リールなんかに比べればデカイし重い。

だからパーミング感、ホールド感もあんま良くないし疲れるんだけど、このガングリップがあることでデカイリールを持たなくて良いしホールド感も高まる。疲れにくくて釣果に繋がりやすいと言える。

これは評価出来る。慣れたら他の竿使えなくなるんじゃないか・・・。

エサはサンマよりイワシ優勢

また、前回から薄々感じていたがエサは圧倒的にイワシのほうが反応が良い。

せっかく塩締めまでしたんだから使わなきゃもったいないと思ってサンマばっかり使ってたけど普通に船宿から無料でもらえるイワシのほうがアタリが多い。

確かに身持ちは悪いがこんなアタリ自体が少ない時期や日ではどれだけチャンスメイクするか?のほうが重要なので素直に反応の良いエサを使うのが吉。

圧倒的に制した序盤。苦戦の中盤。

開始1~2時間であっと言う間にバケツがいっぱいに!!!

アタリ自体ほとんど無い人、アタリはあっても乗らない人、が大半を占める中、少ないチャンスを「乗せ調子竿」で次々にモノに出来た。

そして竿自体が柔らかいので掛けてからのやり取りにも誤魔化しが効く。これは大きい。

今までの硬い竿だと「あ~この突っ込みはキツイ、多分バレる・・・」って瞬間のほんの少しだけ誤魔化しが効く。色々と理にかなってるわ7:3調子の竿。

9時半頃。もう一回バケツいっぱいに。

はっきり言ってチャンス自体は前回よりも少ないように感じる。

他のお客さんの釣れ行きや、竿出してる船長の釣れ行きからもそれは感じる。

チャンスは2~3割少ないように感じるが・・・・が・・・・

少ないチャンスをモノに出来てしまうのは完全に乗せ調子がハマってると言わざる得ない。

釣れ行き的には全然好調とは言えないが・・・この魚影の濃さの割にはかなり良いペースで釣れている

天候はずっと曇り空でたまぁに薄く晴れる程度。風はあまり強くないので蒸し暑さは感じる。

前回は10時以降から数が稼げたが今回はプチラッシュはほぼ無く、後半になればなるほどアタリが遠ざかる精神的にツライ展開に。。。

最終的にタナはバラバラで底から5mで釣れるときもあれば30mのところでアタリが出るとかいう事になってしまい効率も低下。

元々アタリが少ないのにタナまでばらけてしまったら手も足も出ない。

最後の1時間はほぼ拾えず、12時に納竿。

納竿時にくもり空が晴れてきた。良かった良かった・・・。

盆や暑さのピークは過ぎたとは言えまだまだ全然真夏。曇りの日を狙っていかないと釣りにならない。

乗せスタイルに初挑戦の船タチウオテンヤ最終釣果

最終釣果は23匹で竿頭。次頭の方で15匹ぐらいだったかな多分。一番下で5匹。

前回よりもチャンスが少なかったにも関わらず前回よりも釣れてしまった。

完全に釣り方で変わったと言える。

ここでかんちがいしないでおきたいのは竿が変わったからっていうことよりは、竿を変えたことによって考え方、スタイルを変えたって事で、竿変えただけで結果はここまで変わらない。

抜き上げポロリも1匹で済んだし、テンヤのロストは0でミスも少なめ、釣果的には奮わなかったものの内容的には大変充実した結果となった。

「アタリがあったらさっさと掛けてまえ」と思っていたけどまだその先があったとは、なかなかに奥が深い船タチウオテンヤ。

昨日の自分よりも確実に成長出来た実感は何事にも代えがたい。今後も課題を持って臨んでいきたい。

今回の使用タックル

ロッド:SHIMANO サーベルマスター Xチューン テンヤ73 M190 LEFT

リール:DAIWA 19シーボーグ200J-L

道糸:DAIWA UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 2号 300m

リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 70lb.