タチウオキングバトル2019 セミファイナル 言い訳の余地無し。完敗。 | ツリタノ!

タチウオキングバトル2019 セミファイナル 言い訳の余地無し。完敗。

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2019タチウオキングバトル。私が参加した予選は9回を数える。

当初は「1~2回・・・、多くても3回出てあかんかったら諦めるかぁ」と思っていたが出るたびに惜しくも予選通過出来ずとか、結果的に差がついてしまったけど途中まではトップだったとか後ろ髪をひかれるというか、「なんとかなりそう感」がずっとあったので結局予選を通過するまで半ば意地で参加し続け、もう予選の泥沼にずっぽしハマりつつもほとんどドサクサ紛れぐらいの形で予選を通過した。

この日のためだ。

11月10日。タチウオキングバトルのセミファイナル。

準決勝の舞台は和歌山は加太の三邦丸で開催。

MAX50人で釣りが出来る巨大遊漁船を複数挺有した関西屈指の船宿としても有名。

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今回のセミファイナル参加にあたって

セミファイナルについては最初から言い訳がましくなってしまって大変申し訳ないのだけど予選を通過出来たことで内心8割方満足してしまっている自分がいた。

なぜなら予選を通過するのに9回かかるようなレベルで太刀打ちできるとは全く思わなかったので。

その日その日のタチウオの機嫌やシーズンごとのパターンによってはもちろんチャンスはあるかもしれない。ただそれによって訪れるチャンスなんてのは私だけでなく皆平等に訪れる。

1回ないしは数回参加しただけで予選を通過してくるような猛者に対していくら自分の得意なパターンだったとしてもそう簡単に通用するとはどうしても思えなかった。

ましてや今シーズンは決勝常連や優勝経験者までもが予選の沼で苦しむような気難しい日が続いている。船タチウオ歴1年の私程度でこれ以上を望むのはおこがましいのではないかとすら思っていた。

しかし予選を通過した以上は全力を出して、生き残るにしろ負けるにしろ、今自分に足りないものや、他者との差を明確にすることでいかなる結果になろうと得るものしかない。

タチウオキングバトルセミファイナル釣座の抽選から出船まで

当日の受付開始は朝の午前4時。予選を通過した順で受付を開始していき釣座の抽選

クジの結果はしろさんぽう船の23番釣座。

なんせ参加人数が多いので船を4艘出船させる。

この日は巨大船ではなく通常サイズ(それでもちょっと大きい)の白三邦にて出船。

釣座は左舷の前の方。出来れば前にしろ後ろにしろ角が良かったがそれを引き当てるのには日頃から相当徳を積んでいないと難しいだろう。私の日頃の徳?言うまでもない。マイナスだ。

受付を済ませると「これをもらうために予選通過してきたと言っても過言じゃない」というセミファイナルステッカー。

これを貼って船タチウオ行くと「お!あの人セミファイナル出場した人か~少なくともヘタやないな」ぐらいの反応は得られる。

受付終了後は各人出船する船の前で待機。

まずは一番最初に出船する白三邦の私達から乗り込み開始。

他の大型遊漁船とは違って普通サイズの白三邦なのでいつも船タチウオをしている通りの準備。

「たしか三邦丸は探見丸使えたよな~」と思い用意をしているとなんと「白三邦は探見丸ついてません」とのこと。

他の船より不利に感じがちだけど、船ごとの上位が決勝に進出できる仕組みなので有利不利は基本的に無い。

ちなみに白三邦だけ人数が少ないので決勝にすすめる人数も少ない。他の船は5名だけど白三邦の場合は3名。でも人数で割合を計算すると白三邦だけほんの少しお得な割合なのだそう。

とは言えね・・・あのキツイ予選を通過してきた猛者達。結局みんな上手い人なのでどの船乗っても厳しさは大差ないのではないかなというのが正直な感想。

戦いの火蓋が切って落とされる。

5時。出船。

他の船よりも速度も遅い白三邦が一番最初に出船。

三邦丸をよく利用する方はご存知かと思うけど途中ポイントにいくまでに水道を抜ける箇所がある。この日は特に潮が激しくぶつかっていてちょっと危険すら感じるレベルの荒波。

あまりの激しさで何度もケツが浮いた。そして「これで何人か酔いつぶれてくれへんか?」と考えたがやはり猛者達。皆涼しい顔をしている。

ポイントに到着すると先に他の三邦丸船が待機済。

各船一斉に赤三邦の合図でスタート。

さぁ・・・。やりますか。

序盤は良いリズム。船中ファーストヒットとかはさすがにとれなかったものの、見える範囲では私が数匹釣るまで1匹も釣れていない人もそこそこいたように思う。

なぜか船タチウオの場合はいつも幸先が良いんだよなぁ。波止だといつも釣れ出しは一番遅いぐらいなのに。なんなんだろうね。

開始1時間程度の序盤戦はロケットスタートとは言えないまでもほぼほぼトップペースでスタートできた。

この日は風も強く波も高い為、他の遊漁船も洲本沖ではなく比較的潮のおだやかなこの赤松沖のポイントで竿を出している様子。

パターン崩壊。早い脱落。

そして魔の中盤戦。

完全にアタリが遠のいてしまった。私だけでなく他の人の竿も全然曲がらない。

たまにポツリ・・・ポツリ・・・とさすがに誰かが釣るものの船中ラッシュ!みたいな状態には全くならない。

船に乗っている釣り人のレベルから見てこの状態であれば仕掛けを落とした先にタチウオがほとんどいないんだろうなぁと言った所。

それでも竿頭ペースの人は1匹、2匹程度なんとか拾っているようだった。これほど厳しい状況でもひねり出してくる。

凡ミスに気づかず試合終了。

最後の1時間。

急に船中アタリが増えはじめた。

私も最初何度かアタリがあったが針掛かりすることが出来ずに同じタナで続行。

他の人はガンガン竿を曲げているのに私だけなぜかアタリが遠い。

なぜだ・・・?わからない。タナは全く同じところでやっているはずだし、大きくおかしなことはしていないはず・・・・。

お、、、おかしい・・・・。何度も探っては何度もタナを取り直す。

「リールのカウンター壊れてんじゃねーか・・・?」と疑い出す始末。

そして終了の合図。

「はぁ・・・地獄のような1時間やった。あんなにみんな竿曲がってたのになんで俺だけアタリなかったんや・・・・。」

と仕掛けを巻き上げてくると・・・。

エサが8~9割無くなっておりアタリなんか出せる状態ではなかったことが判明。

ただの凡ミスである。

普段あまりエサをやられてしまうタイプでは無い上に、身持ちの良いエサを使用していたことがアダとなってしまった。エサが無くなっている可能性について完全に脳みそから消え去っていた。ド素人級のミス。

普段であればエサがなくなる前にタチウオを掛けてしまえるので「エサなくなってるかなぁ?」という思考に至るルーティーンというか考えるクセというか。全くなかった。迂闊だったという他ない。

とは言え。とは言え。

じゃあエサが無くなっていることに凄く早く気づけたとして?どうだっただろうと冷静にシミュレーションしてみても・・・多分数匹足りない気がする。

うまくいっていたとして結局どうだったかわからんけど私がド素人級の凡ミスをこの大事な舞台でやらかしたのは事実だし、何を言っても取り繕うことは出来ない。ミスはミス。ただ私が愚かだっただけ。

この直後はモヤモヤが消えなかったというか、不完全燃焼というか、自分の大失態が受け入れられずにいたが今このエントリーを書いている冷静な状態であれば言える。

自分が甘かった。と。

まぁそれに終盤の船中ラッシュの時にそれなりに釣ったとしてもやっぱ多分数匹足りない気がするのでどっちにしろ・・・って思うね。やっぱ。笑

初参加のタチウオキングバトルセミファイナルは船中下から数えたほうが早いぐらいの大惨敗。完敗。言い訳の余地無し。弁明する資格無しの完膚なきまでにと言えるほどの敗北で終了。

帰港後はあいさつもほどほどに次の目的地へ急いで向かったのだった・・・

次回へ続く・・・。

今回の使用タックル

ロッド:SHIMANO サーベルマスター Xチューン テンヤ82 MH180 RIGHT(左巻き用グリップに交換)

リール:DAIWA 19シーボーグ200J-L

道糸:DAIWA UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 2号 300m

リーダー:サンライン SYSTEM SHOCK LEADER NYLON 50lb.