台風21号被害の復旧が早かった場所はぼちぼちと営業が再開されはじめ、いよいよまともにタチウオ釣りシーズンに突入かと思われたが海の中はまだ影響が色濃く残るのか、連日挑戦した神戸~尼崎エリアでは芳しくない釣果で終えてしまった。
この日は釣り友達のF氏とNしゃん氏共に仕事が休みで、以前から武庫川一文字あたりでタチウオ釣りをしようという話になっていたが前回の釣行では散々な結果だった為、当日に急遽泉佐野周辺エリアに変更。
地元釣具店やSNSなどの釣果情報によるとサイズはまだまだなものの神戸~尼崎エリアよりははるかにタチウオの魚影が濃いらしく連日好釣果が出ているとのこと。
初めて行く場所なので利用方法や雰囲気など全く未知数ではあるが、誰しも最初は初めてなので今後のためにも経験しておいて損はないかなとポジティブに。
泉佐野一文字「葵渡船」でタチウオ釣り
この日お邪魔したのは泉佐野一文字へ渡す渡船屋「葵渡船」
以前は菊川渡船という名で営業していたようだが現在は葵渡船と名を変えている。
菊川渡船自体はまだ乗合船として営業をしており、人気の高い船のようだ。
乗船場所は泉州周辺の釣り人にはお馴染みの食品コンビナートから出船。
また、港湾施設利用者は駐車場を利用することが出来て、駐車料金は無料。
船は思いのほか大きめで、30人ぐらいなら一度に乗れそうなイメージ。
15時便で渡堤しようとWEBにて乗船時間などを事前に確認して行ったものの、14時半頃現場につくなり船が出船。
「ん?15時便かなり早めに出た・・・?」と戸惑っているとどうやら渡堤自体は人が集まり次第ピストン輸送の様子。なぜなら波止から一文字までものすごく近い。
渡堤はピストンだけど、帰り便は時間が決まってますよって事のようだ。
行くときは集まり次第、帰る時は定刻通り。シンプルに言うとそんな感じ。
船長さんも非常に感じが良い人で、良い印象を受けた。
周辺は台風21号の被害が色濃く残っており、バラバラになった船の一部分やどこから流れてきたかわからない漂流物の残骸などが一部散らかっていた。
15時過ぎ、泉佐野一文字へ初上陸
泉佐野一文字へは15時過ぎに渡堤。
1~6番まで番号が割り振られており、指定した箇所での下船が可能。
番号が割り振られているもののさほど広い防波堤ではないので端から端まで歩いても20分あれば余裕だと思われる。
初めてのことだったのでよくわからなかった我々3人は一番人の少ない場所で下船。
まずはどんな雰囲気なのかな~と辺りを撮影。
台風直撃時にタンカーがひっかかった関空連絡橋が目の前に。
水深はあまり無く、武庫川一文字あたりと比べると2/3程度。30gぐらいのジグなら10ちょいぐらいのカウントで着底してしまう。遠投すればそれなりに水深は出てくるものの、それでも浅いな~という感覚。
この日の潮はまだまだ水潮で、良いんだか悪いんだかどっちとも言えない雰囲気。
しかし、トラブル発生
とりあえず準備していろいろと状況を把握するか・・・・と思ったその矢先。
「う・・・。渡堤してまだ10分やのにちょっとお腹の調子が・・・」
普段は釣りの最中に調子が悪くなることなど滅多にないのだけど今年は悪くなるときがたまにある・・。
急いで渡船に電話すると「次の便もうすぐなんでちょっと待っててね~」とのこと。
普通の渡船屋だったら次は数時間後とかいう話だが、ここの場合はピストン輸送が功を奏し、トイレチャンスが何度も何度もある。
本当によかった。ありがとう葵渡船!!笑
波止まで近いし足場も低いし広いし、トイレチャンスも多いし船長は良い人だしで女性や子供も安心。
ではじっくりと泉佐野一文字の状況を確認していく
トラブルも乗り越えたのでじっくりと状況を確認。
トイレ時に船長に周辺の水深などを確認した所、どうもどこの場所に行ったってさほど水深はかわらず、場所としての釣れ行きも大差はないんじゃないかとの事。
先端灯台周辺だけは少し深くなっているそうだが、深いから釣れるかっつったらそれも因果関係がよくわからないのでなんとも言えない。そもそも先端ってのは基本的に人が多いし、この日も先端周辺は少々混雑気味。
どうしようかと迷った末にF氏とNしゃん氏からは私に判断を一任するとのことだったので
「先端までは行かないが先端近くで空いている場所へ移動」を決断。
さてこの決断はどうなることか。
初めての一文字で場所移動。吉と出るか凶と出るか?
荷物を軽くまとめて徒歩移動すること15分。
外向きエリアへ無事到着。
もう少し歩けば先端灯台。灯台付近には結構人がいるがその手前はガラガラ。
比較的空いているどころか基本的にはほぼ人がいないエリアだったので3人で広く釣り座を取ることが出来た。
メタルバイブやメタルジグなどを投げて潮の動きや水深、海底のクセなどを調査したものの特に注意することもなさそう。水深は移動前よりもほんの少しは深くなったような感じだがせいぜい1~2m深くなったかどうかと言った所。
夕方までじっくりと準備を行い、日が暮れる前の17時半過ぎ。
テンヤに持ち替えてダラダラ投げていると
突然のアタリ
ひったくられるような大きなアタリで、アワセを入れる間もなく勝手に針がかり。
指2本半~3本程度のアベレージサイズタチウオ。
あからさまにマグレで釣れた感じだがこの時点では周辺まだ誰もタチウオを釣り上げておらず幸先よくトップスタート。
一匹目を釣り上げてからはポツリポツリとしたアタリの数だったものの日が暮れてからは高活性化。
今シーズン初めて時合というものを体感。
入れ食いというほどの状況ではなかったもののきっちり丁寧にテンヤを操作すれば誰にでも釣れるだろうなという状態。
引き釣り初心者のF氏も、ほぼ初挑戦のNしゃん氏も良いペースで釣り上げていく。
タイミングによっては私よりも早いペースで釣り上げるときもあったほど。
葵渡船は最終便が22時までで、それまでずっとアタリはポツポツ拾えたので長い時間楽しむことが出来た。サイズは正直いまいちなものの数はそれなりにまとまったので十分満足のいく結果を得られた。
今シーズンは昨年の反省を生かして一回り以上大きなクーラーを用意しておいたにもかかわらず全く意味を成していなかったので、やっと活躍させることが出来た。ちなみにクーラーサイズは25リットル。だいたい50匹で満タンになる。
昨年は16リットルで35匹入れたら満タンな感じ。
今シーズン初のまともなタチウオ釣りが出来て満足
22時の最終迎え便にて食品コンビナートへ帰船。一文字からは10分もかからない。すごく楽。
帰り途中には食品コンビナートドラム缶の上で夜釣りを楽しむ電気ウキがズラっと並ぶ様が見える。壮観というかなんというか。激戦区といった感じ。
泉佐野一文字タチウオ釣行 最終釣果
葵渡船を利用して泉佐野一文字でのタチウオ釣り最終釣果は38匹。
前述の通り、サイズこそ指2~3半と、いまいちではあるものの数はそれなりにまとまったので今シーズンのタチウオ釣りとしては十分に満足の得られる結果。
昨年のような大当たり年なら不満が残るかもしれないが、台風2連発などトラブルが続いた後のことなので竿を出せたことだけでも感謝しなければならない。
帰りは3人で近所のラーメン屋に寄って写真の共有などなど釣りの後のちょっとしたお楽しみ。
久々にまともに楽しめた。ありがとう葵渡船&泉佐野一文字。
今回の使用タックル
ロッド:DAIWA モアザンエキスパート87ML
リール:SHIMANO 18ステラC3000XG
道糸:YGK G-soul upgrade X8 1.2号
リーダー:サンライン システムショックリーダー50lb.
テンヤ:DAIWA 快適波止タチウオテンヤ
他にもタチウオ釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)