1~2月は順調に釣れ続いていたのに、例年にないほどの寒波続きで元々大して高くなかった水温も長年釣りをしている人にすら「感じたことがない」ほどの低水温低活性になってしまい3月は波止の釣りはもうサッパリといった様子。
一部では瞬間最大風速的に一瞬何かの魚種が濃くなったりすることもあったものの、基本的には阪神間ではずっと低調気味な3月。
「黙っていてもそのうち釣れるようになる」というのは個人的に強く思っていることだけど、釣れていようが釣れていまいが釣りには行く。
今年の3月は常にボウズと紙一重
つい先日、先輩釣り師のO氏と共に同じ波止でエビ撒き釣りをしたんだけども、案の定渋々。
エビ撒き釣り釣果。
ハネ2、セイゴ1。朝から3時間半。
素針2、バラシなし。
釣り日和だったものの、朝の冷え込みは厳しくて寒かった。釣果も寒い。放っておいてもそのうち釣れるようになるだろうけど、とにかく渋い。大半の方がアタリすらなかった様子。場所を選ばないと簡単にホゲりそう#シーバス pic.twitter.com/iUnVBJNiDH— kon (@hane_tsuri) March 18, 2018
なんとかかんとかがんばって複数釣果に持っていけたものの、その前はホゲっているだけになかなかの恐怖感だった。この日はかなり釣れる気がしなかったので早めの納竿。
とは言え、気を引き締め直すには良い機会となった日だった。
この前日、ここ最近の不調を思い出しながら前年の釣果を確認していた私。
「うわ、3月とかいう厳しい時期にめっちゃ釣りいってるなコイツ・・・。」と昨年の自分に驚かされた。
確かこの時は、釣れようが釣れまいが通い込んで「厳しい時期だからこそ修行になる」とただひたすらにエビ撒き釣りを極めるべく全力で最短距離をひた走ってたんだなと思いだした。
「最近なんやかんや言い訳作って他の釣りしたり、浮ついてたというか・・そんな感じやったかも。」と反省。
釣れようが、釣れまいが、関係ない。釣れなくても課題をもって望めば上達はするし、得るものはある。反省反省。
そろそろ復調しても良いのでは?
そんなこんなでこの日も明るくなる前に現場到着。いそいそと準備を開始。
水温は底をついて場所によっては水温も少し上昇気配。
水温があがってすぐに活性があがるわけじゃないんだけど、そろそろ少しは復調の気配が欲しい所・・・。
そう思いながら実釣前に潮の動きとかウキの馴染み加減をチェックしようかなと一応餌つけてポーンと仕掛けを投入。
すると、薄暗い中、ウキがジワ~っと沈んでいく。
「(暗くてよく見えないけど)水中にゴミがある?それともクラゲ?」と思っていると
ツンツンっ!とウキが沈んでいき、軽めに合わせると手のひらサイズのセイゴ。
前回の釣行でも釣れたサイズ。こいつが朝イチに釣れるってことは春ももう目近。
数投して何回か触るだけのアタリの後、手のひらよりは少し大きいセイゴ。
「たまたまやなくて何匹もいるのか・・・」と小さい春の訪れを感じつつハネの登場を期待。
ここでエビ撒き常連のN吉氏が合流。時刻は6時過ぎ頃。
辺りはもう明るくなってきている。3月ももう下旬になってきているとは言え朝は放射冷却で普通に冷え込む。
準備をするN吉氏を尻目にウキがジワっと消し込み・・・・
スパっと合わせて「ん?ハネきた?」と一瞬思ったものの30cmちょっとぐらいのセイゴ。
時間とキャッチを追うごとにサイズが良くなってきた。次こそは・・・・?
セイゴが止まるとハネが来る?
他の地域ではどうだか知らないものの、阪神間では朝イチにセイゴが混じるとセイゴが止まった後にハネが来るパターンが多い。そしてハネが終わったあとワンチャンスあるかないかでスズキが来ることもある。
セイゴが止まったからと言って高確率でハネが釣れるわけでなく、止まったあと、ただただ釣れないことも多々ある。
そういうこともあって、朝イチにセイゴが多数混じる時は結構焦れる。
しかしこの日は春の訪れをふんだんに感じさせてくれる。
明確な前アタリもなく波間にまぎれてウキがジワジワと沈んで待って待ってからの軽合わせ!
セイゴが続いていたので一瞬「どっちだ!?」と思ったものの、浮かせてくるとなんとか40cm以上はあった。
ピッカピカの魚体。つい先日まで釣れていたガリガリとは違って、恐らく水中のなにかを捕食している模様。
簡単に連発とはいかないものの、丁寧に丁寧にやっていればなんとなく反応が出そうな雰囲気。
この時、朝から早かった潮がさらに動きを強めた瞬間
誘いを掛けた時に沈んだウキが戻ってこずそのままジワ~っと消し込んで
2枚目。
こいつもキレイな魚体。なるほどなるほど。
潮は完全にぶっ飛び、釣りにならない。これも春っぽい?
早かった潮はさらに強くぶっ飛び始め、歩くスピードとさほど変わらないか、むしろちょっと早いぐらいの飛び方に。
こういうときは無理にやらずに少し休憩しても良い。
垂らしたウキとストリンガーが潮に乗ってしまう状態。これで撒き餌をしても今のタナの深さならまず同調させるのは至難の業。やらないほうが吉。
ちょっと休憩中に本日のタックル。
ココ最近連投だったがまかつマスターモデル2から、シマノ鱗海スペシャル1号に持ち替え。
別にマスターモデル2でも良かったんだけど、気分を変えたかったというのが1番大きい。
それにこの竿の場合はマスターモデルに比べてパワーは劣るので掛けた後のやり取りは非常に楽しい。これで1匹1匹とのやり取りを楽しみたいなという意図。
リールは13ハイパーフォース2500なんだけど、いつだったかの時にスプールが破損してしまい自力では直せなさそうだったので夢屋パーツを購入しスプール交換済み。
なんとなくドラグの出が気持ち悪いんだけど、LBなのでドラグはほとんど使わないので別に良いかな。
釣れない時間が長く続くも・・・・
ぶっ飛んでいた潮は十数分もすると落ち着きを取り戻し、程よい流れを経て1時間後、
完全にビタ止まりに。
時刻は9時過ぎ。風は微風で、潮もビタ止まり。
釣れる気がしない・・・・。
早上がりしたい病発作が出そうだったもののなんとか持ちこたえながら続行。
潮が止まっているので仕掛けはさほど操作せずとも自分の前をキープ。
「釣れる気がせんっすわぁあああ」とN吉氏と雑談していると・・・
ウキがチョコンっと反応し、置き竿していた竿を急いで手に持って軽く誘いをくれてやると・・・
時間差でスっとウキが消し込んで・・・・・
3枚目。
やはり、アタリが遠のいた時は雑談に夢中になるなどして殺気を消すと良い。笑
この後も当然続くわけもなく、さらに30分が経過。
この日絶不調のN吉氏に待望のアタリがあるも素針。
「あ~もったいない!それいただきますね!」と半分冗談半分本気で言いつつ仕掛けを投入。
一発でN吉氏のハネを強奪。笑
4枚目。
これでN吉氏完全に心が折れてしまい、10数分後納竿。笑
私はもう少しだけ残業するも、アタリが一度出ただけで追加することは出来なかった。
タナを大きく変えて試してみた後のアタリだったので、掛けることは出来なかったものの、それはそれで大きな収穫。
春の訪れエビ撒き釣り。最終釣果
この日の最終釣果はハネ4、セイゴ3。
周囲では10数名ほどのエビ撒き釣り師がいたようだがハネ1匹の人が1名のみと、毎度の事ながら9割以上の人が丸ボウズという寂しい結果に。
個人的には春の訪れの兆しの兆しぐらいは感じたものの、まだまだ低活性の様子。
釣れたハネに変化がある?
この日釣れたハネをリリースしようと写真を撮っているときにも感じたこと。
ハネのコンディションが良い。
先日までのガリガリではなく、明らかに「脂が乗っている」感じの魚体。
もちろん、撒き餌のエビが胃の中にパンパンに入っていることもあるだろうけど、胃が膨らんだだけではここまでの太さは出てこない。
それもそのはず、バチ(虫)が抜けている模様。
仕掛けを流している時に水中のゴミと一緒に偶然バチを釣ることが出来た。
まだまだ低活性とは言え、順調にシーズンは進行しているみたい。
今回釣れたハネのコンディションの良さの正体。こういう高栄養価な餌が海中に出始めているということ。春の訪れはもう目近。
水温は底をついて上昇気配。
しかし水温が下がっていく時と同様、水温が下がったからと言ってすぐに活性が下がるわけじゃないし、水温が上がったからと言ってすぐに活性があがるわけじゃない。
水温や雰囲気自体は1ヶ月遅れる程度で済むが、活性まで含めると2ヶ月遅れぐらいまでを想定する必要がある。焦る必要はない。黙って釣りしてりゃそのうち嫌でも釣れるようになる。
今回の使用タックル&釣行メモ
メモ:実釣時間5時間、上撒きのみ、素針2、バラシ無し、おさわり2。タナ6を起点に前後。終了間際には5でも反応あり。タナが変わってくる時期に差し掛かるので注意したい。暖かくなったと言っても朝は寒いので防寒、ホットコーヒーは準備。まだ冬の釣りをやり切る。
ロッド:SHIMANO 鱗海スペシャル 1号 5.3m
リール:SHIMANO 13BB-Xハイパーフォース 2500DXG
道糸:サンライン テクニシャンNEO 3号
ハリス:東レ トヨフロン スーパーL 2号
ウキ:自作棒ウキ 0.8号
針:がまかつ ふかせグレ 7号
他にもエビ撒き釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)