ここ最近はオフショアでのジギングにウェイトが傾いていて、前回エビ撒き釣りをした際には「春っぽくなってきたなぁ~調子上向きやこれから期待!」などと考えていたのについつい2週間ほど空けてしまった。
巷の釣果情報はあまりマメにチェックしないのだけど、たまたまチラっと見たらやはり良化の気配がある様子。
オフショアするには風が強そうだけどオカッパリでエビ撒きする分には問題なさそうな風の強さだったのでホームエリアでエビ撒き釣り決定。
いつもより早く現場到着?が、春の足音を感じる
天気予報アプリを見ると、なんと日の出時刻が5時半過ぎ。
ちょっとエビ撒きから離れている間にずいぶんと日の出が早くなったものだ。
日の出時刻が早い分、早起きしなければならないけど、帰る時間も早くなるので良いっちゃ良い。
少し早めに現場到着したつもりだったが既に先行者は3名ほど。この時期になると、もはや何時に来たら一番乗りとかが無い。下手すると徹夜で釣りしてる人だっている。
まだ暗い海面を見ると岸壁にあたる波がほのかに発光している。まだ夜光虫はバリバリに湧いているようだ。あまり良い印象はないが、調子の良いときは赤潮だろうが苦潮だろうが釣れるので見なかったことに。
明るくなってきた5時過ぎ。エビ撒き釣り開始
明るくなってから海の様子を撮影。
一部エリアではスケていると聞いていたが、このエリアは普通に激濁り。
このグレーな感じは水質が悪くてというよりは風や波で濁った感じかなぁと見られる。いわゆる春濁り。
しかしながら暗い時間帯での夜光虫はしっかり目撃しているので水質に関してもそこまで信用はしていない。
この日のエビ撒き釣りタックル
この日の竿とリールは
SHIMANO鱗海スペシャル1号
13ハイパーフォース2500DXGに夢屋スプール。
ちなみにこの替えスプールはこだわりがあって使っているわけではなく、元々のスプールが壊れたのでこちらにしただけ。
日の出時刻の5時半から一気に始まった
薄明るくなった5時過ぎから実釣を開始したものの、30分近くアタリはない。
時期を春だとするならばセイゴあたりが数匹釣れてもおかしくないなぁとは思っていたものの期待外れ。
「こりゃどうなるかわからんねえ」などと思っているとツンっとキレイな前アタリからスゥ~と波間にウキが消しこんでいき・・・・
「あまりにもキレイなアタリ・・・・冬パターンだとするならば慌てず合わせず待つべき・・・・が、春だとするならばもう合わせないと吐き出される可能性も高い・・・・」
と一瞬悩み・・・・結局少しだけ遅めのタイミングでフワっと合わせて
重量感!
掛けた瞬間から大したサイズでないことはわかったが、1号の竿なので竿も大きく弧を描いて気持ち良い。
5時半過ぎ、1枚目。
続けざまにアタリがあるも、キューーーン!と消し込むアタリ。
怪しい・・・・。
次のアタリでしっかり待って待って向こうアワセで掛かるようなイメージで上がってきたのは
セイゴ。
「この時間帯からセイゴが湧くのか・・・・?」と少し不安がよぎる。
が、セイゴはこの一匹で止まり
簡単に2枚目
これを釣ったあたりで常連のN吉氏が現場に到着。すでに10数人ほど釣り場には人がいる状況だったので少し離れた場所に釣座を構えたようだった。
3枚目。6時過ぎ頃。
4枚目
5枚目
6枚目 この辺から何枚釣ったか数えるのをやめた
7枚目
8枚目
時合はまだまだ続く。エビ撒き釣り、春の爆釣劇
エビ撒き釣りがいくら釣れるからと言っても普通はだいたいどこかで一息入るものの、この日はきちんと丁寧に仕掛けを流しさえすればアタリはいくらでも出せそうな雰囲気。
怒涛の連発は止まらない。
少し沖目にあった潮目が護岸に近づいたタイミングで潮が大きくヨレ、仕掛けの馴染みが悪くなったタイミングで、あえてヨレの中に仕掛けを投入し丁寧に馴染ませる。
9枚目
10枚目 仕掛けを投入して撒き餌しようとしたらもう消し込んでた。笑
11枚目
12枚目
9枚目~12枚目は4投連続キャッチ。
一瞬潮目が近づいた瞬間を攻略。周りでもパラパラ釣れていたけど、自分でも納得の手返しの速さ。
釣れる日に差を出すならこういうところがとにかく大事。
やはり少しアタリが遠のく時間帯が訪れるも
潮目が遠のくと同時にアタリも少し遠のく。
この時、潮と風向きは完全に喧嘩しており、これまで滑っていた上潮も風で押し戻されるような状況に。
まだ潮は動いているんだろうけど、風のせいでどの程度動いているのかが判断しにくい。
ただ、この日はひたすら魚影が濃いのでとにかく丁寧に丁寧にやりさえすればアタリは拾える。
ふとエビクーラーを見ると、あまりにも調子よくアタリが拾えるせいか、いつもよりエサの消費量が激しい。
この調子でやっているとあと30分も持たなさそうな感じ。こんな日にあと30分で納竿してはもったいないのであと1時間ちょっとぐらいは持たせたいなとエビをケチり始まる。
時刻は8時過ぎ。
風と潮も喧嘩してて撒き餌も同調させにくいし、とりあえず一旦冷静になろうと、
撒き餌をせずに刺し餌だけを流してみると・・・・。
ツンっ・・・・。
ツツツつツン・・・・・。
じわ~~~とウキが沈み・・・・。
13枚目 撒き餌せんでも食うんかい・・・・。
その後もひたすら丁寧に。撒き餌は抑えつつ。
14枚目
あの手この手を駆使し、流すコース、撒き餌を打つ位置を考えながら
ウキが高速で消し込み・・・セイゴかな?と思ってあわせたら思いっきり締め込まれ。笑
40センチのグッドサイズキビレ。
時刻は9時。さすがに息切れしてきた感はあるもののそれでもひたすら丁寧にやることでアタリは拾える。
撒き餌の量が少なくなったことも影響しているだろう。
ここで貴重なアタリを拾うも、アワセ切れ
冬と春が混在する難しいタイミング
陸上では紛うことなき春の時期なんだけど海中はまだ低水温期を脱して数週間といった所。
個体によってはまだまだ回復途中にあり、アタリの出方も厳寒期さながらの渋いアタリから、完全に回復した春満開のアタリの出方まで様々。
その為、アワセのベストタイミングが「今は厳寒期だから遅め」とか「今はハイシーズンだから早め」ということにならず、飲まれたり、薄かかりだったりと色々。
ということで軽く飲まれる状況も多かったので針の結び変えは頻繁にやっていたつもりだったけどもハリスにダメージが残っていたのか、残念ながらこの日初のアワセ切れをやってしまった。勿体無い。
やり取り最中のハリス切れとかはある程度しょうがないものの、アワセ切れは自身の不注意や未熟さによるところが大きいと思う。
気を取り直して終盤戦。
この時間帯になると地元釣具店の巡回なども行われており釣り人も多数訪れていることもあってか大賑わい。
いたるところで竿が曲がっている。
潮も風もゆるんで来て雰囲気がなくなってきたけど15枚目
もう残りエサもいい加減限界で、「真面目にやるならあと1~2投かなぁ」という状態に。時刻は9時半前。
「よし!2投、真面目にやって1枚でも釣れたら納竿ね!」と決めて1投目。
スコーンとウキが消しこんで16枚目。笑
一投分エサを残して余裕の納竿。笑
春の大爆釣のエビ撒き釣り最終釣果
最終釣果はハネ16、セイゴ1、キビレ1。波止全体で見てもぶっちぎりの竿頭となった。
アタリも多かったので感覚的にはもう少し釣ってたかな?というイメージだったけど素針が多かったせいか。
16枚は今年一回やっていると記憶しているので今年の最多タイとなるだろうか。さすがに厳寒期に比べると体力のある個体が多いのでやり取りの難しさを加味すると今日のほうが大変だったかも?
こんなことありました
ハネ16枚+キビレ1枚をぶらさげたストリンガーを持ち上げるのは大変で、ストリンガー切れるんじゃねーの?という感覚も久々だった。
この時に隣で釣りをしていた方が「すごいっすね・・・お見事です」と苦笑しながらこの日初めて声をかけてくれた。
服装も装備もバリバリな感じだったので「まぁボチボチ上手いんやろな」とは当初から思っていたが、やはりなかなか上手な方で、私が納竿時点では恐らく10枚は届かないものの7~8枚は釣ってるかな?という感じ。釣果も所作も周りと比較して頭一つ分は上手いだろう。
やり取りなんかも手慣れている様子だったので、経験値もそれなりにあるだろうなと容易に想像できる。
で、特に顔見知りでもないのでお互い素知らぬ顔で釣りを続けて最後の最後に
「お見事ですね」って爽やかに。
いや~。すごい。俺には無い。その姿勢。
思ってても思ってなくても 言えない。
素直に認められない。笑
同じことがあったとするならば、俺は無言で奥歯ギリギリいわせて「次は見とけよ・・・」って心の中で捨て台詞吐いてるイメージ。笑
「その余裕」見習うべきところだなぁと強く思った次第。
今回の使用タックル&釣行メモ
メモ:実釣時間4時間半、素針5、針外れ1、ハリス切れ1(あわせ切れ)おさわり5。タナ5メートル前後。ふかせても這わせても良さそう。ハリスの長さもアワセタイミングも冬春混在。非常に気難しい時期。どちらでも対応出来るような曖昧で柔軟な釣り方を。
ロッド:SHIMANO 鱗海スペシャル 1号 5.3m
リール:SHIMANO 13BB-Xハイパーフォース 2500DXG
道糸:サンライン テクニシャンNEO 3号
ハリス:東レ トヨフロン スーパーL 2号
ウキ:自作棒ウキ 0.8号
針:がまかつ ふかせグレ 7号
他にもエビ撒き釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)