先日の釣行で8月下旬~10月1日でのタチウオ累計釣数が500匹を突破。
今シーズンは昨年の当たり年を上回る大当たり年となり、序盤からテンポ良く数を重ねることが出来たように思います。
数でもそうだし、釣れ方を見ているととりあえずシーズン序盤の雰囲気が完全になくなった感があるので、来年の自分に向けてここで一旦まとめておきたいと思った次第。(来シーズンにこのブログがまだ残っているか微妙ですけども)
まず今シーズンのタチウオ。例年と比べて
タチウオ釣りに関しては昨年は500匹を超えたところで自分の中で達成感が出たので他の釣りに移行しましたが、今シーズンは思いのほか早く昨年を超えそうで、他の釣りに移行するにはまだ早いかなという気分。
むしろタチウオシーズンはまだまだ始まったばかり。やっと中盤に差し掛かろうかといった所。
そのぐらい今シーズンのタチウオの勢いは凄い。
大当たり年となった要因
釣れ始める時期は例年や、早い年に比べると数週間程度遅かったように思いますが、遅すぎるというほどでもなく、むしろスケジュール通りぐらいのイメージです。
真夏に釣れることのある夏タチと呼ばれるサイズの群れが入ってくるのは明らかに遅かった感じは多少あります。
私の場合、このスケジュールのズレで当たり外れは考えておらず、群れが入って来るのが早いか遅いかだけで、あまり違いはないだろうというイメージです。
台風直撃、ゲリラ豪雨の少なさ
私なりに考えている大当たり年となった要因としては今年は台風直撃が少ないことと、ゲリラ豪雨の被害が少ないことを一番に挙げたいと思います。
台風直撃とゲリラ豪雨が少なかったことで、単純に序盤の数釣り期に釣行回数も増えたし雨水による水質の変化もあまりなかったことで釣り方のパターンも継続して数を重ねやすい状況が例年に比べると圧倒的に整っていたと思われます。
これが私の考える今シーズン大当たり年になった一番大きい要因です。
昨シーズンは週末になると天気が崩れ、平日でも何度も何度もゲリラ豪雨予報で渡船の送り便がストップや緊急引き上げ。
それに比べて今年はシーズンイン直前の台風5号と、直撃した18号以外は大きな影響がありませんでしたしゲリラ豪雨で緊急引き上げなど記憶にありません。
昨シーズン当たり年だったにも関わらず
もう一つの要因として考えているのは、昨シーズンは当たり年と呼ばれていましたが、当たり年にも関わらず前述の通り良い時期に台風直撃やゲリラ豪雨で釣りや漁がなかなか予定通りに進まなかった事で、獲られるはずだった多くの個体が生き延びることが出来たのではないかと推測しています。
昨年大阪湾で生き延びたタチウオが湾の外に出て1年後また戻ってくるかどうかは全く知りませんが。笑
とりあえず私はそんな風に考えています。
海水温、黒潮蛇行の影響
私は水産研究者ではないので海水温や黒潮との因果関係は全くわかりませんし、推測すら成り立ちませんが、全く無関係ではないだろうということだけはわかります。
引用:大阪湾水温速報
図をご覧の通りですが、9月初旬までは例年を遥かに超える海水温で推移していたのが9月から急に水温が落ち込み、その後も台風の影響か低水温で推移しています。
これだけの急激な変化があればタチウオはともかく、ベイトとなるイワシやアジなんかの小魚には十分影響を与えることでしょう。
残念ながら良い影響か悪い影響か全くわからないんですけどもね。笑
海水温だけでなく、黒潮と呼ばれる暖流が今年は蛇行して流れているようで、外海で漁をしている関係者には大いに影響を与えているそうです。
大阪湾のようなワンド形状の海にどれだけ影響があるかはわかりませんが相関関係にはあるだろうと考えています。黒潮蛇行については調べればいくらでも情報が出てきますのでそちらを参照ください。
タチウオ500匹を急ぎ足で釣って、今思うこと
無理して時間つくって釣行回数増やして急ぎ足で釣ってと、色々理由はあるんですが、一つは前述の通りで、昨年は台風やゲリラ豪雨でなかなか予定通りに釣行が出来なかったので、「今年は行ける時は全部行ってやろう」と最初から考えていたことが挙げられます。そこへ大当たり年となったものだから数が自然と伸びたわけですね。
ほかには、昨年に比べて私の技術が上がったように感じます。
精神的には全く成長をしていないように思いますが、技術だけはいくらか良くなったようで、昨年であれば苦戦していたであろう時間帯でも丁寧に拾うことが出来るようになった感があり、それが上積みの釣数となってあらわれているように思います。
数釣り、釣って釣って釣り合って釣りきって
シーズン序盤では、投げて巻いてればいくらでも釣れる漁のような状態になりました。それは私だけでなく波止にいる誰でもそんな状態でした。
そんな中でも手返しよく釣り上げることが出来て、周囲からは凄い凄いともてはやされてしまい
凄いですねと言われるたびに「この釣りの何が凄いんや?投げて巻いてたら誰でも釣れるやん」「はっきり言って手返しと体力のゴリ押しやで?」と毎日思うように。
実際にこの時はそんな状況で、釣ったタチウオをクーラーに入れるのがどれだけ早いか、ロストしたテンヤを付け替えるのがどれだけ早いか、糸を結ぶのがどれだけ早いか、掛けた後どれだけ早く釣り上げるかなど、本来の釣りの技術からは少し違った所が早い人が数が伸びるような状況で、それを「凄い」と言われるのに辟易していました。そんなこともあり普段は絶対にしないであろう先生役なんかをやってた次第であります。
でもね、目の前に目当ての釣り物が居て、投げれば釣れるって状況なら釣っちゃうじゃない。それが釣り人ってもんでしょう!?
で、クーラーに入り切らんほど釣りきって凄い凄い言われてイライラして、でも目の前にいるから釣っちゃう→ループ→精神状態が迷走 という感じでした。笑
今にして思うと、やはり贅沢な悩みだったなと思います。来年以降は楽しむ事を最優先にしつつも、目の前の1匹1匹をありがたく釣り切ろうと思います。
直近ではそんな状況も完全に落ち着いた感があり、手返しが早いだけじゃ数は全く伸ばせず、本来の技術が求められるような状況になってきており、数釣りの楽しさとはまた違った感じになっています。
大阪湾タチウオの影響力
1年の半分はエビ撒きハネ釣りという、関西のそれも限られた地域でしか愛好者がいないマイナーな釣りをしている私。
その地域だけで言えば大人気の釣法でありますが、数年釣りをやってるとその辺の常連客とは一通り顔見知りになっちゃうような小さなコミュニティです。そこそこ良い釣果を出したところで地元の釣具屋の釣果情報にちょろっと乗るぐらいで大して影響は感じていませんでした。
が、タチウオとなると話は違った。
SNSに釣果を載せはじめるやいなや、ガンガンフォロワーは増え、釣れば釣るほど知らない人からリプライ、DMが来て「みんなタチウオ釣り好きなんやなぁ・・・・エビ撒き釣りの比じゃない影響力や・・・」とリアルにビビりました。笑
釣り場でも全く知らない人に声を掛けられたり、釣りをしているとツイートすれば私を目当てに人がやって来てしまう事も。それからは釣りをしている最中はツイートしないようにしました。笑
ブログにしてもそう。始めて2ヶ月やそこらのどこにもリンク載せてない1個人のブログに毎日毎日何百人もタチウオ情報求めてアクセスしてきているわけです。他の釣りブログがどの程度のアクセス数があるのかわかりませんが、私の内容薄いブログですら何百人も来ちゃうなんてタチウオの影響力は計り知れません・・・・。
あと、そう言えば、今から楽しみの一つなんです。
これから寒くなってきて私がタチウオ釣りしなくなってエビ撒きウキ釣りとかいうマイナーな釣り情報ばかり乗せ始めたらサっと人が引いていくんだろうなと思うと(^^)
釣れ始めから納竿までの釣り方、考え方
来年の自分用にメモとして。また、このブログを参考にしていただいている数少ない閲覧者の方にも。
釣れ出し~時合まで
今シーズンの継続しているパターンとしては、釣れだしの時間は前日とそう大差ないことが挙げられます。
前日が17時から釣れたというのであれば、16時半頃からは可能性があると思います。逆に17時半になる可能性もありますが前後30分を見ておけばとりあえず良さそうです。その時間を過ぎても釣れない場合は、それなりに覚悟してください。笑
多分時合は訪れますが遅れた分時合が短くなっているケースが多々見られます。それが今年のパターンかなという印象。
タチウオの接岸時の動き方は、基本的には右から左から回遊してくるというよりは、ナナメ右やナナメ左方向からベイトを追い込みながら接岸してきて、防波堤にあたって右か左に逸れてどこかで沖に向かうといったイメージです。ナナメに入ってきて、ナナメに離れていく。
これが場所によっては足元で釣れたとか遠投で釣れたとか「俺のいた場所と全然違うやん」となる原因だと考えます。
タチウオは場所ムラを外すと全然釣れないことがあります。場所ムラの予測については殆どギャンブルかなと考えており、基本的には前日を参考にする以外ないと思っています。
時合中
時合はいつ終わるのかわかりません。5分で終わるかもしれないし1時間以上続くかもしれない。基本的には30分持たないものだと思っているので時合中は余裕こかずに手返しに集中しましょう。最終釣果はここで数を重ねることが出来るかどうかで全く変わります。数を出したいなら1秒も無駄に出来ないなと思います。
これを考えているため、私の釣行記では時合中の写真がほとんどありません。笑
前提ですが、タチウオは群れています。1匹だけでポツーンと泳いでいるケースはあまりないものと思います。時合終了後もポツポツと釣れることがありますがその場合でも一桁レベルの小さい群れを形成して泳いでいるものと推測しています。
この群れの大きさ、大小の群れが接岸する回数が時合の長さに比例しているのは容易に予測することが出来ますね。
時合終了後
時合が終わったら基本的にはほぼ釣れないので一般の方はさっさと納竿して帰ったほうが有意義です。間違いなく言えます。
「あと1匹でツ抜け(10匹以上釣果)なんや!」とか「帰っても家に居場所ないんや!」とか「釣れんでもいい!最後まで竿出したいんや!」って方はせっかく釣りに来たので最後まで全力でがんばりましょう。まぁほぼほぼ徒労に終わりますが。
ナナメに入ってきてナナメに離れていくのであれば、まず入ってきたであろう逆側に遠投して残りのタチウオを狙います。私の場合はこれで時合の残り個体を丁寧に拾います。まぁほぼほぼ拾えませんが。
次はその日のパターンを継続してやります。表層早引きが良かったならそれを。中層スロー巻きが良かったならそれを。なぜなら次の群れが接岸して第二の時合が来る可能性があるからです。まぁほぼほぼ来ませんが。
その次は全然違うパターンを試します。大遠投してみたり、左右に釣り客がいないならナナメに遠投して潮上側、潮下側からのパターンを試します。まぁほぼほぼ効果ありませんが。
時合終了後、数を重ねようと思ったら結局モノをいうのは折れないメンタルです。
海に仕掛けを入れてる限り可能性は0ではないので、時合のときと同じように集中して丁寧にやれば運が良ければ小さな群れを拾うことが出来るので、時合終了後は「折れない心」を持って集中してやり切るのが最大のコツだと私は思っています。
あー釣れねーなー、でも仕掛けを海に入れてる限り可能性はあるかな~とダラダラやるぐらいなら納竿して帰ったほうが良いと思います。
テンヤのサイズについて
特に自分用にメモするほどのことでもないですが、一応言及しておきます。
テンヤの長さ
毎回のタックルデータではダイワの快適波止太刀魚テンヤとだけ記載していますが、基本的にサイズはSの通常サイズか、Sのショートサイズを使用しています。
通常かショートかの使い分けはほぼ考えていません。手にとったテンヤが通常かショートかって違いだけです。個人的にはショートのほうが僅かに汎用性があるかなといったイメージです。まぁでも気にしてません。
たまに昨年のストックのヨーヅリリアルヘッドを使用したりしますがこれも何か狙いがあってのことではありません。たまたま手に取ったテンヤがそれだったってだけです。
テンヤの重さ
次に、重さですが、基本的には9割方Sサイズ(15g前後)を使用しています。シーズン序盤ではSSサイズ(11g前後)を使用される方も多いと思いますが私の場合はSサイズ一辺倒です。1-2度、SSサイズを持ち込みましたが結局使わずじまいでした。
シーズン序盤は表層ー上層で釣れるのでSSサイズで十分だしもちろん仕掛けは軽いほうが釣れることも重々承知しています。なので、「SSサイズのほうが釣れるからSSサイズを使う」という方はそれで正解です。
私の場合は、途中で風向きが変わったり潮の速さが変わったりしてSSサイズでは対応するのが難しくなった時にテンヤを変更したり、対応せねばならない可能性を考えてSーSSサイズのテンヤの両方にドジョウをセットしておくのが面倒だから最初からSサイズだけでやってる次第です。
あと理由として挙げられるのは、SSサイズだとテンヤが軽いのでテンヤを操作している感があまりなく、「釣った」より「釣れた」感が私には強いので好んでは使いません。これは苦言とかではなくただの好みの問題です。
今シーズンはSサイズではアタリが出せないけどSSサイズならアタリが出せるって状況にまだ直面したことがありませんので余計にSSサイズの出番が無かったというわけですね。そういう状況に出くわしたら迷わずSSサイズを使います。
今のところは「SSサイズのほうがアタリ出せるだろうけどSサイズでも別になんとかなるわ」って状況までですね。
あえて使うテンヤにはなるべくこだわりを持たないようにしている
長さだとか重さだとか、メーカーとか種類とかにはなるべくこだわりを持たないようにしています。
私のようにまだ未熟なうちに特定のものにこだわりを持つのはただの決めつけ思い込みの範疇であると思っているので、確たるものを得られるまでは「このメーカーのこれしか使わない」というのを決めないようにしています。
私の技術もまだまだ未成熟ですし、波止からの引き釣りというジャンル自体もまだまだ開拓の余地が残されていると考えています。
もっとメーカーさんも力入れたら良いのにな~もったいないな~と思うばかり。
ここまでの反省点など
ここも来年の自分用に今思うことや反省点など思いつく範囲で。
一般の方には意識が高すぎてドン引きする内容ですが、なんのジャンルでもガチ勢ってのはこういう事に熱量注いでるんです。
ブレずに自分を保つ
今シーズンはあまりの影響力にちびってしまい、まだまだいくらでも釣れたのに、途中で数釣ることをある程度放棄してしまった。
これは前述の、「手返しだけのこれの何が凄いんや」という思考から来るもので、ハッキリ言ってただの贅沢な悩み。来シーズン以降は凄いと言われても真に受けず、淡々と自分の釣りを展開するように。
勘違いしない
人より多少秀でた釣果が出せても、ただそれだけ何も偉くない。されど釣りだけど、たかが釣り。かんちがいしないように。
別にいくらでも釣ろうと思えば釣れるけどあえて課題を課して数を出しにいかない釣り人や、数を出しにいくことに価値を見出していない釣り人もたくさんいる。私が知っているだけでも数名。自分より技術の優れた釣り人などいくらでもいるということを忘れないように。
あと、今シーズン序盤は忘れ物が目についたが、今にして思えばただの驕り。入念な準備から釣行は始まっている。前提が抜け落ちるような程度の意識しか持ち合わせていなかった。
条件は皆同じ
場所ムラや釣法の差については如何ともしがたいし、絶対に埋められない差が出るが、そのほかについては波止にいる釣り人が全員同じ条件で釣りをしている。配られたカードで戦うしかない。
今シーズンのタチウオはこれからシーズン移行
今シーズンのタチウオは序盤戦を終え、秋シーズンに移行していくものと思われます。
おそらく、序盤のような何十匹の爆釣劇はほとんど見られないのではないかといった印象です。
私の中では第一幕が終了して第二幕が開幕するといった感じ。
一部の波止では明らかに餌となる小魚が追い込まれて溜まっている状態になっていて、日によっては爆釣状態になるかもしれません。湾奥の奥で水深があり普段はキビレとボラ天国になっているような形状の波止は要注目です。
しかし、潮通しの良い沖堤防なんかでは安定はしているものの爆釣とまでは至らないという感じで一進一退ではないかと思います。(予想)
数は釣れなくなるもののサイズはこれから期待出来るようになるので、人によっては逆にシーズン開幕ぐらいの感覚ではないでしょうか。
まだまだ1~2ヶ月は楽しめるのでぜひタチウオ釣行を楽しんでもらえたらと思います(^^)
このブログでもまだまだ引き続きタチウオ釣行記をアップしていくつもりなので今後共よろしくお願いします。