私とタチウオ釣り | ツリタノ!

私とタチウオ釣り

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なんとも小学生の作文風タイトルですが、まんまソレです。笑

自分の記憶整理の為とか、なんとなく思い立ったときに読み返す為とか、単純にヒマだったからとか、シンプルに言えば気分で書き連ねました。

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私とタチウオ釣り

毎年秋シーズンになるとどこの波止も大賑わい。

サビキ釣りからノマセ釣りで大物狙いまで様々な魚種が狙える上に、他のシーズンに比べて魚影が濃く、色んな魚が越冬に備えて荒食いってことで比較的釣りやすい時期とも言えます。

そんな沢山の釣り物の中でも特に人気の高い魚種が「タチウオ」ですね。

近年、SNSやら釣り場やらで、若輩者で分不相応で僭越ながら私に対して「すごいですね」とお褒めの言葉を頂戴する機会も増えました。

実際は本当にそんなにすごいことだとは思っていません。なぜなら私はタチウオ釣りを初めて5シーズン程度の浅い経験しか持ち合わせていない為です。

現在メインの引き釣りなんて、2018年でまだ3シーズン目。

本当の本当に凄くないのですが、誰でも2~3年後。もしかすると明日、「すごいですね」と言われる側の人になるかもしれません。

そうなってもおかしくないんです。実際私がそうですからね。本当紙一重なんですよ。

そう思った秋の夜長(立冬過ぎたけど)。 1人の釣り人の回顧録。

そして「もっともっとタチウオを釣りたいけど全然釣れない。」そんな人へのエール。

※クソ長い上にヤマもオチも無いのでどうしようも無くヒマな人向け

※あえて画像とか一切無しの文字のみで

※意図とかはそんなに無いです。ヒマだったので書き起こしました

1シーズン目【デビュー】

今から遡ること4年前の2014年9月。

「エビ撒き釣りでハネが釣れねえ」

この前年(2013年)に現在の本業であるエビ撒きハネ釣りを知った私は、まだ本業のエビ撒きハネ釣りもド素人の域。

今思えばエサ取りもわんさかいる9月そこそこの時期にハネなんか簡単に釣れねーよとしか思いませんが、経験も知識も無かった私は本気でハネが釣れないことに悩んでいました。

そもそもこの時点ではまだハネの1匹も釣ったことが無かったんじゃなかろうか・・・。

「エビ撒きハネ釣り。向いてへんのかも」と現実逃避気味。

タチウオ?あんまり馴染みない魚やけど・・・

ハネの釣果情報を求めて地元釣具店の釣果情報を見るとタチウオという魚種が。

「ふーん。タチウオか~ちょっと調べてみるかなあ」と調べて見ること数時間。

どうやら関西ではタチウオ釣りは人気があって波止からも狙える魚らしいとのこと。

「確かにテレビの釣り番組を見ているとナントカ一文字みたいな所で釣っとったな」と思い出し、初心者がタチウオ釣りをしやすい釣り場として南芦屋浜ベランダを調べて初めて行きました。

簡単に。基本的にはド素人でも釣れる魚。

確か時間は夜の22~23時頃だったと思います。

よくわからないので近所の釣具店でタチウオ釣りセットを購入して赤く染め上げられたキビナゴをテレビで見たままの付け方をして海へ投入。

1時間もしないうちに電気ウキがズボっと海中へ消え、消し込んだら即アワセ。

たまたまタイミングが良かったのか一発で針掛かりして初のタチウオゲット。

ハネは苦労してるのにタチウオは思いのほか簡単に。

確かその時は2~3匹程度を釣り上げたように記憶しています。釣ったタチウオをどうしたかまでは記憶にありません。

食べた記憶はないので多分周囲の人にあげたんじゃないかと思われます。

記念すべき一匹目すらまともに記憶がない。その程度の熱量で臨んでいたことがよくわかります。

今と違って釣りは優先順位も低かった為、夜型人間だった私は深夜に釣れるタチウオが都合が良く、深夜のヒマな時間帯を有効活用。

夜になると南芦屋浜へ車を走らせてタチウオを釣りにいきました。

一回の釣行時間はまちまちで、飽きたら帰るって感じだったように記憶しています。

運の良い日で4~5匹程度の釣果がありました。もちろんボウズの日もあったかと思いますが大半の日は何匹か釣れていました。

シーズンも後半にはウキ釣りのコツみたいなものも会得し、当初のようなウキが沈んだら即アワセみたいなことにはなっていませんでした。笑

当時は数時間で数匹。誰と競うこともないし数が釣れても釣れなくても気にしない。そもそもそういう感情、概念すら存在せず、正直それで十分でした。

今思うと、こういう釣り人が一番楽しめてるのかもしれないなぁ・・・。

2シーズン目【ワインド、そして名人の技】

翌年、「去年もタチウオはちょろっと釣ったし今年もエビ撒き釣りの合間にちょろっとやるか」と違う釣法に挑戦。

テレビかなんかのメディアで見たワインド釣法に挑戦。

まだシーズンにも突入していない8月の深夜、南芦屋浜で端から端までワインドランガンした記憶があります。笑

本人的にはいたって大真面目でやっていましたが釣果情報も無いのに釣れるわけがありません。「去年釣れてたなら今年も同じ時期に釣れるやろ」と。

武庫川一文字でワインド

結局やり方があってんのかあってないのか何が悪いのかもわからないまま時は過ぎ、秋シーズンに突入。

タチウオが釣れる釣り場は他にないのかな?と調べた所、武庫川一文字でタチウオがよく釣れるという情報を得ます。

この時、武庫川一文字自体はハネ釣りで1回ぐらい訪れたことがあるのみ。

今ほど入場制限がかかるのが早くなく、平日であれば夕方前に行けば渡堤出来たような記憶があります。

で、武庫川一文字でワインドしてみるも・・・・。はい。もちろん釣れません。結局ウキ釣り。

初心者あるあるですね。「○○使ったら釣れるらしい!」「こないだテレビで見たやり方すれば俺にも釣れる!?」と踊らされたメディアの犠牲者。

結局慣れ親しんだ釣法が一番結果がついてくるんですよね。笑

と言っても、ウキ釣りでもまぁ大して釣れた記憶はありません。ものすごく良い日でも二桁は釣れませんでした。

それでも持ち前の諦めの悪さから、ワインド釣法に一度挑戦したからには釣れないままで放っておけず、何度か挑戦するうちに初めてワインドでタチウオを釣り上げることが出来ました。

ひたすらシャクリ続け、「腕が重い・・・しんどいなこの釣り・・・」と動作が重くなった時、ちょうど良いフォールアクションになったのか、次のシャクリの瞬間ガツーンと大きなアタリ。

地元釣具店オリジナルの安物ワインドセットで初めて釣った一匹。

その日は非常にタチウオの活性も高く、初の二桁釣果を叩き出すことに成功。確か11~13匹ぐらいだったかと思います。

もちろんワインドだけじゃなく、日没後のウキ釣りも併用で。笑

そんなに釣れんの?

この時、たまたま隣の釣座にいたのが武庫川一文字の絶対的エースの某名人。

この当時は顔も名前も知らない人で、しかも釣れ出しは私のほうが早かった。

先に釣った私のほうへ、チラっと視線を向け、目があった瞬間無表情で視線を戻した横顔は今も記憶に残っています。

名人は「今日は30匹以上釣らなあかんのや~」と大きな声で何度か同行者と会話しており

私は心の中で「そんなん無理でしょ。タチウオってそんなに釣れる魚ちゃうやろ」と思い、冷ややかな気持ちで聞いていましたが、日没後ペースを上げてガンガン釣り上げていく様を目の当たりにします。

そりゃーそうです。当時の私レベルの超ド素人がワインドで二桁釣れるかって日なら、ムコイチの竿頭は当たり前に30匹程度は釣れます。今の私でもほぼ確定レベルで可能な事です。

余談ですが、この名人が隣の釣座になったのは今も昔もこの時が最後です。

後日、釣果情報を確認した所、40匹以上を釣り上げた某名人の名前と写真。

「人間業とは思えない・・・」

「釣り方は・・・?なになに?は?ドジョウ?は?は?」

なんや。ドジョウって。引き釣りって。

「ドジョウを餌にして?引き釣りってやつをやれば爆釣?30匹以上釣れんの?」

もちろん次の釣行で試してみました。

もちろん釣れませんでした。笑

初の引き釣りで全くわけがわからず一匹も釣れなかったので、ある程度要領のわかってきたワインド釣法に結局戻る始末。

しかしワインド釣法も所詮ド素人なので大して数は伸びません。

その為、私の中ではタチウオ熱はそれほど上がらず、ある程度釣り方のわかってきたエビ撒きハネ釣りに没頭。

このシーズンはタチウオのことを考える余地はあまり無く、エビ撒きハネ釣りだけをしていました。

ちなみに、この秋シーズン後半頃に当ブログ釣行記では度々登場する、和食店を営むエビ撒き釣り先輩のO氏やエビ撒きハネ釣り会のレジェンドK古氏と知り合いました(^^)

3シーズン目【転機】

私がタチウオと出会って3シーズン目。

この年は「さらにワインドを練習してたくさんのタチウオを釣りたいな」程度には熱量が上がっていました。

もちろん、満員の武庫川一文字で竿頭取るとかそんな大それたことは1%も考えていません。想像すら及びませんでした。

ムコイチでナンバーワンなら関西ナンバーワンという言葉

この年、BS釣りビジョンでとあるタチウオ釣り番組を見ました。

内容は武庫川一文字のタチウオをワインドで狙う、そして初心者向けに色々とTIPSを公開するといった旨の内容でした。

その方はワインド釣りをする人なら恐らく9割以上の方が認知しているであろう超有名人で、丁寧にワインドについてレクチャーを行う中で「武庫川一文字でナンバーワンなら、関西でナンバーワン」と断言しておられました。

「関西でナンバーワン・・・。なんかかっこええな・・・。」

もちろん自分がそれを目指すことなどないだろうし、目指したところでナンバーワンどころか10傑すら無理だろうというのは感覚でわかります。

しかし、やけに頭に残る、やけに心に刺さるフレーズであったことは言うまでもありません。

その有名プロの言葉に好感を抱いた私はワインド熱が高まり、このシーズンはワインドに対する色んな知識を蓄え、色んな重さ、カラーを取り揃えて準備も万端。

私は元々バス釣り上がりの釣り人なので、ルアーなんかを揃えるのは好きだったってのもあります。

そしてしっかりとシーズンに突入するも・・・良い日でやっと二桁。

日によってはワインドの釣り人の中でもマシなほうの釣果を出せるようになってきていたものの、不満が残っていました。

やっぱりこの前年、隣の釣座で名人がガンガンとタチウオを釣り上げていた残像が頭に残っていたんだと思います。

自分だけ釣れた

しかしながらこの前年に一度だけ引き釣りをやったけども全くわけがわからず一匹も釣れずやめてしまった記憶も残ってしまっています。

ちょっと釣り場を変えて引き釣りってやつをもう一度試してみるかぁ~と久々に南芦屋浜へ。

8月の下旬頃だったか、9月の上旬頃だったか。

シーズンも序盤で、湾奥でタチウオが釣れ始めたばかり。夕マズメであるにも関わらずまだ人もまばらで、ある程度は普通に釣りが出来る程度のスペースの南芦屋浜。

日没直前頃にテンヤを遠投。ただ巻き&しゃくりのド素人釣法。いかんせんやり方がわからないので。

しかし、手元にブルブルっと確かな感触。

わけもわからずがむしゃらにリールを巻くとテンヤの大きな針にしっかりとタチウオが。

「ほえ~、引き釣りでタチウオ釣れたで!!!」と心の中でガッツポーズ。

そしてさらに連発。2~3匹ぐらいは連発で釣り上げた記憶があります。

その一瞬だけで時合は終了してしまったものの、目視出来る限りの周りは0匹。

「何で釣ったんですか!?」と隣の人に聞かれたりして気分も悪くない。

ドヤ顔で「ドジョウです」と答えていた記憶があります。笑

これに気をよくした私は次も南芦屋浜で引き釣りを実践します。

シーズンにも突入していたので大混雑。あんなに大混雑するとは思わなんだ。

で、撃沈。

引き釣りしとけばとりあえずタチウオ楽勝で釣れるんじゃなかったのか・・・?前回のは一体・・・?

そして武庫川一文字で再度引き釣りを試します。

はい。釣れませんでした。

たまたま時合にあたってたまたま釣れたような引き釣りで、また釣れるほど簡単ではないのです。

結局半泣きでウキ釣りです。

一夜の閃き

モヤモヤ。

どうしたら引き釣りで沢山タチウオ釣れるんだろう・・・。と考える時間が多くなりました。

そんなある日。

就寝前、ぼや~っと引き釣りのことを考えていました。

「ん~?もしかして、こうしてああすればもっと良くなるかも・・・?」と、思いつきます。

そしていよいよ思いついたやり方を試します。8月下旬の武庫川一文字。

どんな日だったか全く記憶にありませんが釣果としては引き釣りでは初の二桁釣果でした。

「これは・・・、釣れたと言っていいのか・・・?」

よくわからないまま帰船するとスタッフから「どうでした~?」と聞かれ「10匹ちょっとぐらいです」みたいな返答をしたと思います。

「お!じゃあ売店前で釣果教えといてもらっていいですか?」と。

武庫川渡船の釣果情報にタチウオの釣果を報告するなんて、私には縁がないものと思っていただけにビックリ。

ん?ひょっとして結構釣れたほうなのか?

釣果報告のシステムも流れもよくわかっていなかったので釣果をそのまま報告し、後日釣果情報を見た所・・・

な・・・なんだと・・・ムコイチに通っているとよく名前を聞く名人よりも釣れとる!!!!

もしかしてあの思いつきが核心だったのか!?

いや、まだわからん・・・わからんよ・・・。

あの夜、そう2シーズン目にワインドで私が初の二桁を記録した日、あの某名人は40数匹のタチウオを釣ってみせた。まだわからん。

まさかのいきなり爆釣

前回の引き釣り初二桁釣果が好釣果なのか普通なのか全く判断しかねていた為、あまり日を空けずに武庫川一文字を再訪。

全く同じ釣り方を試してみる・・・

シーズン初の大爆釣日。いわゆるXデーにあたり、投げれば釣れるわあたりっぱなしだわの50数匹大爆釣。

自分でも信じられない釣果を叩き出し、いきなり武庫川一文字での初竿頭。

超大興奮したのを今でも覚えています。

今思えば諸名人もシーズン序盤で準備が足りてなかったか大して数釣る気なかったかのどっちかなんですけどね。笑

割と本気で自分の実力で竿頭取ったとか思ってました。痛いヤツです。

受付前でパレットいっぱいにタチウオをぶちまけて数えている最中にも色んな人に「これ1人で釣ったんか?」や「何で釣ったんですか?」など色んなことを聞かれました。

それまで「釣れない側」だった人間が一夜にして「釣れる側」になった瞬間。

ちなみに、残念ながらこの時はSNSやらの類は一切していなかったので当時の大興奮は私の記憶の中だけのものです。

このように、ちょっとした気付きだけで一夜にして急に釣れるようになってしまうことがあるのが釣りってやつです。釣れない釣れないとお嘆きのあなたも明日突然釣れるようになっちゃうかもしれません。

今だからわかることとしては、この日は活性も極高く、サイズも比較的良型だった為針掛かりも良かったのでしょう。たった一つか二つのコツだけで釣れてしまいました。

あと、場所ムラもMAX良かったんでしょうね。そんなこともこの時は知りませんが。

いわゆる「誰にでも釣れるタチウオ釣ってるだけの状態」

しかし当時の私にとっては分岐点とも言える夜になったことは言うまでもありません。

釣れたら楽しい、楽しいから釣れる

シーズン序盤だったこともあり、この爆釣を経験したことに味をしめ、同じパターン一辺倒で通い込みました。

同じパターンしか引き出しが無いので釣れる日は釣れるし、釣れない日でもまぁそこそこは釣りましたが日ムラはひどかったように思います。

場所ムラの考察も出来ていなかった(知らなかった)し、時合前、時合が終わってからの釣り方なんてこの時の考えと今の考えじゃ雲泥の差です。そりゃムラが出て当然。

しかしながら釣れば釣るほどある程度自動的に上達していってしまうのも釣り。

このたった一つか二つの気付きだけでほとんど毎回釣果情報に名前が乗っちゃうぐらいに釣れるようになってしまいました。

釣れたら楽しいし、楽しいから釣る。

今までタチウオなんてこんなに数釣れる魚だなんて思ってもいなかったし、まさか自分がこんなに釣れるようになるなんて思ってもみなかった。楽しくてしょうがなかったんですね。

数を釣れば比例して上手くなるし、上手くなりたきゃある程度数釣らんといかん。

目の色変えて一匹でも多く釣ろうと試行錯誤を繰り返していました。

釣りなんてそんなもん。そこそこ釣れるようになるぐらいならコツさえ掴んでしまえばすぐに行けてしまいます。

まぁ、、、、そこから先の領域が遥かに高い。

雲上とも思える程。

忘れかけてた熱い想い

少し話は逸れますが、先日このシーズンの頃に使っていたテンヤを触る機会がありました。

どのテンヤもサビ一つなく、針先はピンピンに研がれており、いつでも使用できる状態です。

現在メインで使っているテンヤのほうが優れている点が多いので当時のテンヤってのはどうしても使う機会は少ないのですが、しっかりとメンテナンスされキレイに保存されたボロボロのテンヤを見ると、当時の自分はいかに1匹でも多くのタチウオを釣りたかったのかが、とてもよく伝わってきました。

4シーズン目【思い上がり】

タチウオ釣りに出会ってから早4シーズン目。引き釣りを始めてからは2シーズン目。

この年はもう前年の爆釣の日々が忘れられなくてシーズン前から前のめりファイティングポーズ。

真夏は基本的に釣りをしないけど、8月の下旬にもなったら夕方はだいぶマシなので意識はシーズン序盤から100%タチウオに全振りです。

前年にはワンパターンだった釣り方も数を釣っていくうちに色んなパターンを自動的に習得。

序盤からガンガン攻略してとにかく数を重ねていきました。前年の爆釣なんて霞むほどのペースでさらに爆釣を重ねていきます。

釣って釣って、その先は・・?

しかし、今思えばあまり褒められたもんじゃなかったなと。

一般的な釣り人よりは確かに数だけはいくらか伸ばせるようになったかもしれない。でもそれだけ。ただそれだけ。

そこに詫びも寂びも無く、信念やポリシー、狙いも課題も無い。釣れる魚をパターンで数釣って悦に浸っているだけ。

私より遥かに経験のある本当に上手い人からすれば「やれやれ」という感じだったでしょうね。笑

まぁこれもまた今思えばですが、そういうガツガツしたヤツが現れるのって、それはそれで良い刺激になったりするんで一概にダメだったかって言うとそうでも無かったのかもなんて思ったり思わなかったりですけども。笑

思い上がりの末

数は釣れども、実際には体力と手返しのゴリ押し。引き出し不足を勢いで補っているだけに過ぎませんでした。

1日のうちにパターンが何回か変化する日なんて全然ついていけてなかったように思います。

「おかしい。俺ならもっと釣れるはず・・・」なんて奥歯を噛みしめる日も度々ありました。

まぁでも当たり前ですね引き出しが足りません。

結局シーズンも後半になる頃にはまた引き出しも増えたんですけど、自分が上手いのかヘタなのかよくわからなくなっていたこともあり、なんか嫌になったのもあるし、他の釣りが思いのほか楽しくなってしまってタチウオ釣りは11月に入る頃には終戦。

本業のエビ撒きハネ釣りや青物狙いのノマセ釣りにシフトしてしまいました。

5シーズン目【現在地】

やっと2018年現在に追いつきました。

このシーズンは当初「なんか今年は色んな釣り物がダメか、1~2ヶ月遅れのスケジュール」を肌で感じていたのでタチウオはあんまり期待していませんでした。

さらに言うと前年飽きるほど釣ってるのでモチベーションもそこまでは高くありません。

また、自分の限界の所までほぼほぼ近付いている感じが頭のどこかにあったのか、「テッペンとったるで!」みたいなノリもありませんでした。

結局釣りたくて釣りたくて震える

で、やっとシーズン入ろうかって頃に自然災害多発。興をそがれたことで、鬱憤がたまります。

これで「待て」を食らったことで逆にヤル気が復活。そんなにタチウオタチウオって頭じゃなかったのに、いつの間にか「タチウオを釣りたくて仕方ない」状態に。笑

だいたいここらへんの釣行でモチベーションのスイッチが入った感じ。

誰かと釣りをすると気づくことが多い

このシーズンは今までと違って単独釣行ではなく、誰かと釣行することが多かったことが特徴で、「え?こんなタイミングで釣れんの?」「うそ?そんな釣り方で釣れんの?」と今まで未開だった引き出しをたくさん開けることが出来たのは大きな収穫と言えます。

そりゃまともに時合さえ来てしまえば結局数では釣り勝つものの、局面は常に変化していることを強く意識させられる良い機会が本当に多かった。

これらのことから、「私のタチウオ釣りがやっと一周回ってきた」のを感じたことを覚えています。

一般的な釣り人よりも多少数は釣れるようになっても、局面ではド素人に負けちゃうことが多々ある。まだまだ知らなかったパターンや釣り方は存在し、経験したことのない状況は毎日訪れる。

自分は、全然ヘタじゃない。だけど頂点はまだ遥か雲上にある。

上には上がいる。しかし自分の強み、そして弱みもわかってきた。いまだに毎回新しい発見がある。タチウオ釣り始めて5シーズン。

やっと一周してきたなぁ。と。

8合目からが大変なんだよ

ここからが大変なんでしょうね。笑

これからどれだけのものを犠牲にし、引き換えに何が得られるんだろう?と思うことがあります。

今シーズンになってやっと、これまで散らかっていた点と点が結びつきはじめた実感があります。

今なぜ釣れていて、今なぜ釣れていないのか。これがおぼろげながらわかるようになって来ました。今になってやっとです。

凄い凄いと言われても、実際頭の中はそんなもんなのです。いまだに「こういう時どうしたらええんやろ・・?」って毎回思ってます。笑

次シーズン【答え合わせ】

この作文を投稿するにあたって、一つのきっかけがありました。

今シーズンは関西波止タチウオ釣りNo1アングラーを決める「第一回タチウオ甲子園」が開催されました。

結果は前回の投稿で報告した通り、2位。

個人的な実感としては「1位を逃した」というよりは「2位になることが出来た」という実感のほうが強く残っています。

正直まだまだおっかなびっくりでやっている所です。毎回毎回華麗に状況をアジャストさせる名人達には引き出しの数で遠く及びません。それは今シーズンこれでもかってほど思い知らされました。

それでもタチウオ甲子園決勝のあの夜、1位に1匹まで迫れるだけの釣りをしたことも事実です。

2シーズン目、ド素人だった私の隣で過去に大爆釣をして見せた名人が本気を出した夜に、あと1匹で手が届く所まで。

今シーズンの波止タチウオ釣りは残された時間がもうほとんど無いのでここから新たな攻略を見出すのはいささか難易度が高いのですが、来シーズン以降はこれまでに得た点と点をじっくり結びつけて、丁寧に答え合わせをしていきたいな、いければなってのが今の気分です。

まだ締めるにはちょっと早いんですけどもね、今シーズンも元気にタチウオと遊べたことに感謝。