【竿編】エビ撒き釣りをこれから始める人向け。道具は何を揃えれば良いのか?【入門】 | ツリタノ!

【竿編】エビ撒き釣りをこれから始める人向け。道具は何を揃えれば良いのか?【入門】

スポンサーリンク

エビ撒き釣りをこれから始めたい人が迷いがちな『エビ撒き釣りに必要な釣り道具は何を買えば良いのか?』をテーマにしてみました。

今回は主にハネ(シーバス、スズキ。以降ハネと呼ぶ)を対象としたエビ撒き釣りの釣りを始める人がどんな竿を買えば良いのかを解説したいと思います。

スポンサーリンク

エビ撒き釣りで私が普段使用している竿

私の場合はSHIMANOの鱗海スペシャル 1.0号の5.3を最近愛用しています。5.3mも必要無いのですが当記事執筆時点で当モデルは5.3mしか設定が無いので(^_^;)

初めての方も1~1.5号の磯竿、波止竿で4~5mのものを購入されれば良いかと思います。

本当によく見かける情報で、「エビ撒きハネ釣り初心者は1.5号の竿で良い」と記されている情報をよく見かけますが、普通の波止でハネを対象にしたエビ撒き釣りでは1.5号も必要無いかな~?と考えています。

磯竿波止竿の号数表記は1号ならハリス1号が最も適してますよという意味で、1.5号ならばハリス1.5号が最も適しているということになりますが、ザラザラの歯があるハネ相手に1.5号竿で1.5号ハリスを使用し最も適したパフォーマンスでやり取りしてると、すぐにハリスが切れます^^; ヘタすると合わせた瞬間に切れます笑

ならば2号や3号の竿にハリス2号3号が良いのではないの?という疑問がすぐに浮かびますが、それも違いまして、

1号程度の柔らかい竿で、1号竿にはオーバースペックの2号のハリスを使用し、2号のハリスなんだけど、ザラザラ歯を考慮して1号のハリスを使用しているつもりぐらいでソフトに優しくやり取りをするのが一つのコツです。

そういった事から、1.5号竿のパフォーマンスを最大限発揮できる程の強さでやり取りする事があまり無いため、冒頭の1.5号も必要ないかな~と考えるに至ったわけです。

なんでわざわざ1号竿に2号ハリスなんてバランスでやるの?という疑問も出て来るかと思いますが、当シリーズの記事を読み進めていけば理解が深まると思うので今の所はそういうバランスの人が多いんだなという理解でOKです(^^)

別に1.5~2号竿で、3~4号あたりのハリスを使って強引にやり取りをしてもらっても構いませんが笑

ただやはり竿は出来るだけ軽いほうが操作性も良くなりますし、疲れないので、1号程度の軽い号数の竿が良いでしょう。

竿の号数1号じゃちょっと不安があるという方は1.2号とか1.25号とかの隙間を狙った設定も各メーカーが出してますんでそちらを選ばれても良いと思います^^

オススメのエビ撒き釣りに最適な竿は?

これから始める人向けなので中級機~高級機(3万円以上)は除いて、3万円以内で買える本当にオススメの竿をいくつか紹介していきます。

全く不満を感じさせないオススメの2機種

SHIMANO RADIX ISO 実勢販売価格2万円前後

DAIWA 大島 実勢販売価格2万5千円前後

の2機種あたりは本当にオススメです。

この2機種の4~5mで1~1.5号を選んでおけばエビ撒きハネ釣りにおいて、どう考えても困ることは無いでしょう。不足を感じることもまずないと思います。あるとしたら好みの差だけでしょうね。

ちなみに外道釣魚については考慮しないこととします。そこを考慮しだすと、それなりの剛竿まで必要になってきますので。

SHIMANOにはRADIXのワンランク上の竿としてRAFFINEという竿が設定してありますが、実は私RADIXもRAFFINEも所有していまして、その2機種だったら別にRADIXでも全然問題ないなと個人的に感じているので少しでも価格の安いRADIXを紹介した次第です。

DAIWAについても大島のワンランク下の竿設定はあるにはあるようですが見たことも触ったこともないのでここでは挙げませんでした。

2万円台はちょっとハードル高いわ。って人向け

竿というのは(メーカーにもよりますけど)価格と性能が比例しやすい工業製品なんで、あまり安いものを使うと安物買いのなんとやらになりがちなので、出来れば最初からそれなりのものを使用してほしいのですが、比較的安価な竿でも十分に使える竿はあります。

SHIMANO ADVANCE ISO 実勢販売価格1万6千円前後

DAIWA インプレッサ 実勢販売価格1万7千円前後

この2機種あたりであればエビ撒きハネ釣り入門には十分かなと思います。

特にインプレッサのほうは実勢販売価格1万円台にも関わらず、糸絡みの少ない傾斜角のある楕円IMガイドを搭載しており、さらに何とチタンフレームなのでサビにも強いシロモノです。ガイドだけなら高級機にも劣らない物が搭載されています。ワンダホーです。何かとライントラブルに陥りがちな初心者にも優しい竿となっています。

ただし、注意したい点としては、こんなに良いガイドを使用しているのに1万円台という価格は、他でコストを抑えているんだろうなと容易に想像できる点でしょうか・・・(^_^;)

それにしても、どちらの竿もリールシート周り、グリップ周りの安っぽさは否めませんね。

とは言え性能的には申し分なく、今の私が使用してもそんなに不満らしい不満は出ないんじゃないかなと思います(^^)

この辺の価格帯は他のマイナーメーカーもたくさんラインナップされておられますが、初心者に紹介するのに大半の人が聞いたこともないメーカーを挙げるのはどうかと思ったので、この価格までは2大メーカーに絞っています(^^)

まだ高い。もう少し安い竿ないの?

わがままな人ですね。

しょうがない、紹介しましょう。

宇崎日新 PRO SPEC ISO 実勢販売価格1万2千円前後

この価格でありながら大物との勝負も問題なくやり取りできるハイコストパフォーマンスモデル。

初心者の方には馴染みの薄いメーカーかもしれませんが海釣りにおいては根強いファンを多く抱える関西の有力メーカーです。

しかしやはり価格がこれなので一つ一つのパーツを見ると長年使うのはちょっと厳しいかなぁ~・・・という感じは否めません(^_^;)

関西の波止だと地元ということもあってか結構よく見かける竿なので他人とかぶりがちなのも気になる点ではあります。まぁ、それだけ支持されているということかもしれませんが。

とりあえずこれで入門して、使わなくなったら予備竿として保管しておくか、他に何か波止の釣りがやりたくなったときにも使えるので損は無いかと思います。

あと他に何かオススメのエビ撒き釣り向けの竿ある?

変わり種の機種として是非1機種だけ紹介したい竿があります。

SHIMANO BORDERLESS 実勢販売価格3万円前後

SHIMANOによる解説がこちら

ボーダーを超えろ。

魚種を選ばない。釣法を選ばない。フィールドを選ばない。 フィッシングスタイルの境界を飛び超えてきたボーダレスに キャスティング仕様・H3/H4/H5シリーズとガイドレス仕様が新たにラインナップ。 今また、新たなボーダレスワールドの扉が開かれる。 自身と響き合う1本を携え、あの海へ。あの川へ。 解き放たれた釣り人の感性が、 ボーダレスをさらなる領域へと跳躍させる。 さあ、既成概念を脱ぎ捨て、ボーダーを超えて行け。

http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/2748

後半は何言ってるのか完全にわかりませんけどね。

竿自体は良い意味で何釣りでも使えそう、悪い意味で何釣りにも中途半端という印象です。

磯竿波止竿に必ずある号数表記は無く、磯竿で言うところの2号相当のようです。

2号相当ということもあり、調子自体は結構硬く、粘りは先寄りの胴調子(竿の真ん中あたりでよく曲がる)となっています。

なぜこの竿を別枠でオススメしたかと言うと、私自身が1年ちょっとの期間愛用したこともあり良さ悪さをふんだんに解説できるからです。笑 状況は限定されますが現在でも使用する場面があります(^^)

良い点としては、なんといっても軽さが挙げられます。とにかく持ち重り(持ってて重い)しがちな磯竿波止竿ですが、ボーダレスの場合は自重がとてつもなく軽く操作性が抜群に良いですし、とにかく疲れません。

また、リールシートにスクリューシートを採用しておりリールもがっちりとホールドしてくれるのでリールのガタつきがありません。

個人的にありがたかったのは、2号相当の硬さとボーダレスという名の通り、なんの釣りにでも使えるように中途半端に仕上げた為、穂先が磯竿よりもかなり太め硬めに出来ていることで、磯竿にありがちな穂先折れの心配が大幅に軽減したことです。よっぽど雑に扱わない限り穂先が折れることがありません。磯竿の場合は仕舞う時、車に積む時、穂先に糸が絡んだ時など本当にちょっとしたことで穂先が折れてしまいますが、ボーダレスの場合は大丈夫でした。

次に、見た目がちょっといい。セパレートグリップになっているのでぱっと見はルアーシーバスやエギングのロッドみたいな印象です。ガイドも傾斜のあるIMガイドを搭載し糸絡みも少ないし、竿を伸ばす時のガイドラインもきちんと記されており竿を真っ直ぐにセッティングすることが容易で、仕様だけ見れば高級機に肉薄するレベルの仕上がりになっています。

しかし良い点ばかりではなく、悪い点も確かに存在します。

2号相当という硬さからくる、やり取りのしずらさが一番に挙げられます。

ハネのザラついた歯にやられないようにソフトに優しくやり取りする必要のあるエビ撒きハネ釣りでは致命的とも言えるほど硬いように思います。

手首を使い、肘を使い、肩を上げ下げして膝を曲げては伸ばし曲げては伸ばし、レバーを出して出してリールを巻いて巻いてと、とにかくやり取りを丁寧に行わないとハリスが簡単にやられます;^^) さらに竿が硬いことで、合わせた瞬間に竿とハリスが衝撃を吸収しきれずアワセ切れが連発することも多々ありました。

逆に言えばこの竿を使うことでやり取りのコツを会得することも可能ではありますが、これから入門する初心者の方には少しハードルが高いかもしれません。

この硬さについては良いほうに作用することもあります。足元に障害物がある場合などで十中八九そこに潜ろうとする魚を強引に引きずり出す時ですね。この場合は2.5号や3号の太いハリスを使用する条件だったりですが。そういった釣り場ではいまだにこの竿が大活躍しています。1号程度の竿では強引にやり取りするのはちょっと無理があるので^^;

他に少し困った点と言えば、仕舞寸法の長さにあります。

私が愛用した型は495-Tというモデルなのですが仕舞寸法が133cmもあり、よくある磯竿のロッドケース135cmサイズだとロッドケースの厚さや角度でほんの少し竿先がハミ出てしまうことがあり、145cmサイズのロッドケースの使用を強いられました;^^) この点は地味に困りましたね。

ちなみにこの竿のあらゆる中途半端さが大変気に入っており、私自身も設定違いで3本所有しています笑

エビ撒き釣りに最適でオススメな竿の総括

ついつい長々と語ってしまいましたが、仕様等をまとめると以下の通りとなります。

  • 1~1.5号の磯竿や波止竿と呼ばれる竿であること
  • 4~5m程度の長さであること
  • 出来るだけ軽いものが良い
  • 糸絡みの少ないIMガイド搭載のものが良い

さらに補足をすると、調子(竿の曲がり具合)は胴調子(竿の真ん中あたりが良く曲がる)のものが良いですね。ハネの場合はしっかりと竿が魚の引きを吸収してくれるほうがよりソフトにやり取り出来ますので(^^) わからなかったら釣具屋の店員さんに「胴調子のもの」と指定すれば良いでしょう。

竿の長さについても、自分の通う釣り場によっては使いやすい長さが異なってくることがあるので、その点については柔軟に考慮してください。足元に荒い根や障害物がある場合などは長めの竿で引き離して竿の粘りを生かして耐える必要があるでしょうし、何も無い所なら4m程度の短め竿のほうが軽いので使いやすいかもしれません。それもよくわからなかったら5mの長さ買っておけば無難かなと思います。

以上で【竿編】エビ撒き釣りをこれから始める人向け。道具は何を揃えれば良いのか?【入門】を終えます。

引き続き他の道具についても紹介していきますので是非参考にしてみてください。

いつか「自己満足の世界!エビ撒きハネ釣りにオススメの高級機はこれだ!5万円以上編」とかやりたいな~笑

その2も公開しました(^^)