前回の釣行では高い集中力と場所ムラの運に恵まれぶっちぎりの竿頭になることが出来た。
なので、当初は違う沖堤防へ釣行しようと考えていたが、どうもムコイチではここ数日シイラの釣果が出ている様子。
シイラ!?
釣ってみたい・・・ そして食してみたい・・・。
もう少し西へ遠征して神戸方面のほうが良さそうだったが基本的には神戸方面は私の守備範囲外なのでホームエリアで釣れているなら多少渋くてもホームエリア優先。
少し早めに渡堤して夕方までシイラを狙って、日没からはタチウオの釣行となった。
13時便で武庫川一文字に渡堤
今回も武庫川渡船さんを利用し、武庫一へ渡堤。
風は強めの北風(追い風)で風速は6-7mといった所だろうか。
シイラを狙うだけなら早朝にやるのがベターだが、早朝から釣りしてると夜のタチウオタイムまで持たないので午後からの釣行。
早朝ほどでもないにしろ午後でも合間合間に活性が高まる瞬間があるのでその瞬間を狙っていく。
さっそくシイラを狙うべくタックルの準備。
いつもならタチウオタックルをそのまま使うが今回は気合が違う。
持ち込んだのはSHIMANOのボーダレスキャスティングモデルの290HH-TK
リールは16ストラディック4000XGM
290HH-TKボーダレスキャスティングモデルの最初期モデルで、コンセプトとしては磯で釣りをしてる時の合間にキャスティングゲームして青物狙ったりしてみようよ!ってなイメージのロッド。
良く言えば何にでも使える、悪く言えば何にでも中途半端のボーダレスシリーズにおいて中途半端感が最たるモデルだと思う。
290cmなので長めのシーバスロッドぐらいかと思いきや、初期モデルなだけあってボーダレス通常モデルの感覚を強く踏襲しており、磯竿波止竿っぽい調子になっておりとてもジギングなんかは出来そうにない。
要はボーダレス通常モデルを短くしただけ。
しかし、逆にその磯竿波止竿っぽい調子が私の中では巻き物にベストマッチしており、
魚が巻き物にバイトした瞬間のノリの良さ、掛けてからの溜め、やり取りのしやすさはシーバスロッドには全くない感覚で、巻き物だけに限定するならば名竿ではないかとすら思っている。ただ、巻き物以外で使うとストレスしかたまらない。
リールの16ストラディックはハイギアで軽いから使うというだけの理由。ラインローラーがすぐ不具合出るので基本的にはあまり使いたくない。
振り出し竿なので準備も楽だし、持ち運びも楽。
巻き物限定ではあるが、メタルバイブしか投げません!って人には非常にオススメのアイテム。
まずはシイラを狙っていく
とりあえず手軽で気楽なのでメタルバイブを投げて様子を見ることに。
10数投後、簡単にサゴシが1匹。
この時期の武庫一サゴシはメタルバイブ投げてれば簡単に釣れる。
ちょっとしたコツはいるんだけれども、基本的には投げ倒してれば数匹は誰でも釣れるんじゃないかというイメージ。
毎年そうなんだけど、今年は特に豊漁。最近ニュースなんかでも話題になっている海水温の高さや黒潮蛇行の影響だろう。
高い海水温については毎年毎年叫ばれているが今年は特に高く推移している。
その影響もあってかシイラが回ってきちゃったんだろう。理屈で言えば死滅回遊に近い感覚だと思われる。
最初から気になっていたが、じっくり見るとカオス
釣座についた時点で気になっていた。
見えチヌすごくねえ?
えげつない数の見えチヌである。
私の足元だけたまたま湧いてたのかと思い、少し防波堤を歩いてみると延々と同じ光景。
潮が透けていてよく見えることもあるだろうが、それにしても異常だ。
この日地球では大規模な太陽フレアを観測しており、その影響じゃないかなどと知人とLINEしたりしていた。笑
冗談とは言え、全く無関係とは言い切れない・・・。
このカオス武庫一を動画でも
動画も収めております。
帰宅。あー疲れた。落ち着いたら釣果ツイートするとしてチヌ湧きまくり岸壁動画その1
この状態が延々と続いてた笑#チヌ pic.twitter.com/20f1DiJEsz— kon (@hane_tsuri) September 8, 2017
見えチヌ湧きすぎ動画その2
よく見るとスズキも合流しててカオス#チヌ #スズキ pic.twitter.com/SUSe1VXHA7— kon (@hane_tsuri) September 8, 2017
ちなみに今回はシイラを狙っていたので、落とし込みタックルは持ち込んでおらずこの見えチヌ達を狙うことは出来なかったが、近くにいた落とし込み師に声をかけ、狙ってもらったがほとんど反応はしてくれなかったし、釣り上げることも出来なかった。
観察していると際の着床物を食ってるわけでもなくウロウロと湧いているだけのように見えたので食い気はあまり無かったのだと思われる。一体なんだったのか。
そろそろ本気で武庫川一文字のシイラを狙うよ
メタルバイブを数十分投げていてシイラのチェイスを2回確認。
魚自体の柄が派手なので透け潮とあいまってよく確認出来る。
チェイスまではするんだけど、口は使わない、そして一度チェイスした個体はもう見切ってしまうのか次からは追ってこない。
ということは一発で口を使わせる必要があると感じ、普段は絶対やらないジギングで狙うことに。
なぜやらないか?疲れるからだ。
一発で口を使わせるためになんでジギング?かと言うと、表層をスキッピング(海面を軽く叩いて引っ張ってくるテクニック)させて小さい疑似ナブラを作りつつ魚に判断させる猶予を与えず口を使わせようと考えたため。
潮も透けてるから見切られやすいだろうし、人間がどれだけ高速リトリーブしたって魚からしたらトロい。魚にルアーをなるべく見せずにアピールしたい。
そもそもシイラ釣りって表層でポッパーとかスプラッシュの強いもの使うことが多いし確実に有効であろうと考えた次第。
珍しくジギングした結果
簡単に青物系の小物が釣れまくる。
竿はボーダレスキャスティングモデルじゃジギングやりにくくてしょうがないのでタチウオタックルのシーバスロッド、エクスセンスで30gのジグを使用。強い追い風なので30gでも50m以上のキャストが可能だった。
釣り方が今日のパターンにどハマりしたんだろう。一発でアジャストさせるとはさすが私。笑
表層引きなので、バイトがある時は水面が爆発して、やってて超面白い。
全然乗らないけど。笑
乗ってもジグなんで結構バラす。しかしバラシもそれほど気にならないほどバイトがあり十分に楽しめた。
同じパターンで33cmのデカアジまでゲット。
本気で狙ってジグサビキなんか使えば結構数釣れるかもしれない。
午後からの部では青物系の釣数も竿頭だった様子。まぁそれはオマケにしか過ぎないんだけど。普段やらないだけでやれるんだよって邪なアピールの側面も今日は若干あった。笑
それは認めるが、
結局シイラ釣れなかったし。
そこは実力不足な部分である。それも認めよう。
ここでスマホの充電が切れた。
動画撮ったりいつもより写真多めに撮ったり、見えチヌの件で色んな人とやり取りしたりツイッターしたりしてたら充電が一気に減少。気がついたら5%。笑
緊急連絡用にと思って電源を切ったが結局持たなかった。
釣りをするとき普段時計を着用しないので(時計の形に日焼けするし、袖をまくるのが面倒)時間を見るものが何もなくなってしまった。笑
武庫川渡船では基本的に決まった時間に船が来るのでそれを目安に釣りをすることに。
17時半(多分) そろそろ太刀魚タイム。
普段やらないジギングで疲れたので17時(多分)から30分ほど(多分)休憩。
風も強かったので結構体力を持っていかれている。風が直接肌にあたるとジワジワ体力を削られる。
今回は前回の結果を踏まえ、引き釣り用テンヤを13個持ち込んだ。
基本的には10個でいいんだけど、なんとなくお守りとして3個多めに用意。
タックルを準備し、テンヤを投げ始める。18時頃(多分)いまだ追い風は強いものの、少しは弱まってきた模様。
昼間の見えチヌの件といい、ベイトの多さといい、サゴシの豊漁やシイラの出現など、武庫川一文字はカオスな海と化しており
なんとなくだけど、なんとなくなんだけど。
今日このまま時合があったら大変なことになるんじゃ?
この風のままタチウオの群れが接岸したら、俺何匹釣るかわかんないよ?
そんな予感がしていた。
日中にはまばらだった釣り客の数も、夕方になるにつれて激増し、300人以上は太刀魚釣りに来てるだろうなといった感じ。
そして武庫川一文字太刀魚の時合が始まる
17時半頃(多分)、1匹目。
※充電なかったので写真はないけど、いずれにせよ撮る暇ありませんでした。
まだ完全に日が落ちていないぐらいに1匹目。
遠投とも言えないぐらいの少し遠目の距離。フォールカウントも10しないぐらい。
「この透け潮、この明るさで10カウント未満で食ってくるなんて、相当食い気あるなこれは。」と、すぐに感じた。
1匹目を釣り上げてからは連投連発。
日が落ちるに釣れてフォールカウントも浅くなっていき、19時頃(多分)には0カウントで引いてこれば良いレベルに。
前回と同じぐらいの猛烈な時合で、投げれば当たるし当たれば乗るのタチウオ漁。
前回と少し違ったのは、ヤンチャなタチウオが多いようで、ケミホタルに噛み付くわリーダーに噛み付くわで時合の忙しい時間にもかかわらず結構テンヤのロストやライン切れで時間を使わされた。
この日はテンヤを3個ロスト。うち2回はケミホタル部分からやられた。相当活性が高い証拠である。
とは言えそういったものも想定済みで、交換作業もイメージ出来ており、素早く交換を行い手返しよく釣りが出来た。
時合は一旦落ち着いたもののここからがショータイム
19時半過ぎ(多分)には時合が一旦落ち着いたので、ダメージのたまっていたリーダーやスナップ、テンヤを一度全て交換。
ケミホタルは噛まれまくって液漏れ寸前。
リーダーはよくこれで釣りしてたなってボロボロ具合。
時合の時は投げてれば誰でも釣れるが、最終的な数を目指すのならば、時合が終わってからが本番。なんの釣りにしたってそう。むしろここからが楽しい時間である。
誰でも釣れる時間とは違い、ある程度テクニカルな状況となり、この状況にどうやってアジャストさせていくかが腕の見せ所であり楽しい部分。
釣れない人は釣れないし、釣れる人は釣れる。私が釣りの醍醐味としている所だ。
時合が落ち着いてしまった要因としては先程まで緩慢だった潮が大きく滑り出したことに起因するように感じた。
ただタチウオの活性自体はそれほど落ち込んでいるように感じなかったので、魚影自体はまだ濃いと判断。
これらの事から、潮が滑ったからテンヤの操作が自分の考えている動きとギャップが出来て喰わなくなっただけだと断定。
この滑り潮を勘案、利用しつつテンヤを操作し、時合ほどとは言わないものの、数投に1匹は釣れるペースで数を重ね、渡船の最終便が来る数分前まで釣り切った。
今回は「もしかしてたまたま自分の前だけタチウオ湧いてんじゃねーだろうな?」という疑問をある程度払拭する為に、最終便前に船着き場近くまで大移動を行っており、移動後も15分程度で4-5匹程度キャッチすることが出来ていたので、「完全に私の前だけ湧いていた」という事ではないことを確認済み。
最終便の時間においては、近くの釣座の方にわざわざお声かけをしていただき、不安なく釣りをすることが出来た。大変感謝している。
渡船屋に戻り、最終の釣果を集計
時合の時には釣った数を数える余裕すらないほど釣りに集中しているので、いつも数は渡船屋に戻ってから数えている。
釣具を片付けている間に渡船屋の方がわざわざ数えてくださって、
最終釣果
引き釣り タチウオ52匹
ジギング サゴシ9匹、デカアジ、ツバス。
となった。
※写真が撮れなかったので釣行後、釣りの先輩がやっている料理屋に持ち込み、大きなシンクで撮影(^^) えらいことになってますな。笑
くたくたに疲れていたので2時間ほどダラダラさせてもらい、そのあと帰宅。
結果は出せたか?&総括と反省
結果は出せたと思います。十分に。
釣った数もそうなのだけど、強い風にもめげずに根気よく集中して出来たのは大きな成果だと思う。
つい先日までの私なら「あー風つえー やりにくいわー 釣りならんわー ほら釣れへんわー」と早めに投げやりになっていたが、丁寧に当たり前ことを当たり前にやることが出来た。
一応各渡船屋の釣果情報を見る限りでは2番手がタチウオ15-16匹程度なので、2番手に3倍強の差をつけて今回もぶっちぎりの竿頭となることが出来た。
ちなみにこの日は平日にも関わらず多くのタチウオハンターで賑わっており、各渡船で合計すると300人以上のタチウオハンターが太刀魚を狙っていた。
17時半(多分)から21時の最終便までで52匹なので単純に計算して4分に1匹釣ったことになる。この時間にはタチウオの口からテンヤを外す時間や、テンヤやリーダーの交換、入り切らない釣ったタチウオを袋に移す作業や、船着き場までの移動時間も含まれている。
よくやりきったなと少し褒めてあげたい。
反省点としては、シイラを釣ることが出来なかったことだろうか。
黙ってても毎年接岸してくるタチウオと違って、このエリアでシイラが釣れることなんて数年に一度というレベルなので、これはモノにしたかった所。
最大の反省点としては。ケータイの充電は大事。ということにほかならない。
今回の使用タックル
ロッド:SHIMANO エクスセンスS810ML/R
リール:SHIMANO ツインパワーXD 3000XG
道糸:YGK G-soul upgrade X8 1.2号
リーダー:サンライン システムショックリーダー50lb.
テンヤ:DAIWA 快適波止タチウオテンヤ
他にもタチウオ釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)