武庫川一文字でのタチウオ好釣果が続いている。
私だけでなく毎日訪れる何百人というタチウオアングラー達が皆満足げな顔で帰宅の途につく姿がよく見られる。
思えば今シーズンの序盤にはどうなることかとヒヤヒヤさせられたが自然災害も落ち着いて海も馴染んでくれば例年通りの爆発力を発揮することとなった。
さすがに何十匹とかいう爆釣は何週間も続かないものの、それなりに楽しめそうな日が続いてくれることを期待している。
平日でも入場制限がかかっちゃう武庫川一文字
この日は先輩エビ撒き釣り師のO氏の知人O塚氏と共に渡堤。
昼過ぎからの渡堤だったが平日にも関わらず大勢の釣り客が訪れた為、入場制限。
O塚氏の到着と共に入場制限いっぱいになるギリギリぶり。
飲ませ釣りも好調な武庫川一文字ではまだサビキでアジが簡単に釣れるものの、道具を持ち込むのが面倒な人の為に活きアジの販売が開始された様子。
元気な餌アジが数百匹ストックされている。頼もしい限りだ。
好調続きだが、変化もある
この日も晴れ。雨の心配もなく風向きは横風ではあるものの、基本的には釣り日和。
多くの釣り人がレジャーフィッシングに興じている。
海の色はここ数日スケスケだったものの、南風の影響か濁りが侵入中。
まだそこまで濁りまくっていないが好影響とは言えなさそう。
タチウオ好釣果は確かに続いてはいるが、活性は高いものの体感的には確実に個体数が減っておりシーズンベストを更新するような爆釣は確実にもう無いと考えている。
時刻は16時。チラホラと?
時刻は16時を回った。
それまで竿を握らずO塚氏と雑談していただけの私だったが周囲を見渡すとポツ・・・・・ポツ・・・・とタチウオが釣れているような気がする。かなりポツリポツリ程度。
「ん~この時間に釣れるタチウオなんかたまたまの可能性のが高いけどやることないし一応狙ってみるかなぁ」とこの日初めて竿を握ってテンヤを投入。
状況は正直よくわからなかったが、この日必ず一定の答えを出したい課題があった。
超えるべき課題。
そう、前回釣行時の時合前にO氏に「0(アタリすら無し)-5(アタリ多数)」で時合前にリードされてしまった件について。
この状況はよくある。
昨年、釣り友のN吉氏と釣りをした時も、今年O塚氏と釣りをしたときも、タチウオ甲子園予選時にF氏と釣りをした時も。
いつも自分よりも明らかに初級者の人に先に釣られる。
そういう時はだいたい周りと比べても自分が一番遅いぐらい。
でも結局時合で巻き返すから最終釣果は釣り勝つし竿頭か次頭ぐらいにはなるが、それはただ手返しで圧倒しているだけであり内容で圧倒は出来ていない。
なぜ、初級者の方に限って先に釣られるのか?この謎がいまいち解明出来ていなかった。
それを必ず解明したいと。
そう考えていたので明るいうちから早めに竿を出して答えを探すことに。
答えは常識の外
まず可能な限り大遠投して上から下からくまなく探る。
誘い方が悪いのか?初心者特有の動かし方にヒントがあるのか?
やりながら一つの事実に気づいた。
私の中の「タチウオ釣りの常識」が邪魔をしていると。
私自身それなりにタチウオを釣ることもあり、自分の常識=ある程度正解だと考えていたがその常識を一旦捨ててあり得ない釣り方をやってみると・・・・。
一匹目。16時半前
2匹目。連発
3匹目。連発連発。
連投連発。
その後も同じパターンで17時前までに10匹近くのタチウオを釣り上げることが出来てしまった。
思い返せば、数年前の初心者時代。
今の私よりも数百倍ヘタクソだったが明るい時間帯からなぜか自分だけが爆釣したことがあった。あれも今の私からすれば「常識の外」の釣り方をしていたんだろう。
それを今、確かな根拠を元に再現することが出来た。
もう伸びしろなんかほとんど残ってないだろうと思っていたが、また一つステップアップすることが出来た。
時合に突入。完璧な試合運び
時刻は17時。
それまでは「常識の外」パターンでタチウオを拾っていたが
「どこかで時合は来る。その時にパターンが変化するからそれは見逃さないようにしたい」と一投の中に常識の外パターンから時合パターンを織り交ぜながら探り続けると・・・・
「うん。このタナでこのアタリの出方なら時合入ったな」
一発で時合の突入を見切ってO塚氏に「パターン変わったので次からこうしてください」と告げ時合突入。
一発で時合突入を見切ったことで時間のロスなく数を重ねて行ける。
時合の手返し勝負ならそれなりに自信がある。いつも通り淡々と。
それでいながらO塚氏とのタチウオ釣行を楽しむ余裕もあった。
これまでで一番心技体が充実している状態。
テンヤのロストは多少あったもののある程度しょうがない部分なのでそこは目を瞑るとしても
ミスらしいミスはほとんど無く時合前から時合後まで完璧にコントロール出来た。
17時過ぎに始まった時合は18時過ぎには完全に終了。
帰ろうかどうしようか
時刻は19時半。
この日O塚氏は最終の21時便ではなく、20時便で帰るとのこと。
「アタリも遠いしなぁ~、おれも最終便じゃなくて20時で帰ろうかな?」とO塚氏と相談。
でも20時を過ぎてからポロポロと拾える日もあったりするので若干後ろ髪をひかれる。
「よし!あと10分アタリが無かったら20時で帰りますわ!」と宣言。
宣言後、一投で・・・・
21時最終便まで継続が決定(T_T)
で、20時にてO塚氏は帰宅し、私は1時間の残業タイム。
結局その1時間でタチウオは1匹追加するだけとなった。
20時便で帰ればよかったと心底後悔した。笑
パーフェクトゲームの武庫川一文字。最終釣果。
最終釣果はタチウオ44匹。2夜連続ぶっちぎりの竿頭となった。
この日はやりながら「多分人類ではこれ以上釣るの不可能やな」と感じるほどの出来栄え。
もしこれ以上釣られたとしてもせいぜい1~2匹程度の差に留まるだろうなって印象。
タチウオ釣りにおいては師らしい師を持たない故に、我流で成長してきたことの弊害。
自分自身の常識が障壁となって時間帯によって釣り負けてしまうことが多々あったが常識の外を覗くことでまた一つ成長することが出来た。
まだまだ伸び代は残っている。低下気味だったモチベーションもまだギリギリ維持できそう。
釣行後はおなじみ、エビ撒き釣り先輩O氏のお店へ。
タチウオを捌いてもらった時に気づいたことがある。
気づくのすげー遅いけど、なんとなくサイズがアップしている。
今までは指2.5本がアベレージだったものの、今回は指3本のほうが多い。
そう言えば多少粘るやつが多いなとは思っていたが、サイズがアップしていたことには気づいていなかった。笑
今回の夜飯定食は私のリクエストでカラアゲ。笑
めちゃ無理を言って本格和食店でカラアゲ作ってもらった。さすがプロ。めちゃくちゃ美味かった。皮下の油がジュワぁ~っと、そして身も柔らかい絶品。
レギュラーメニューにして良いっすよO氏。
初めて食ったけどワタリガニも美味でした~(^^)
今回の使用タックル
ロッド:DAIWA モアザンエキスパート87ML
リール:SHIMANO 18ステラC3000XG
道糸:YGK G-soul upgrade X8 1.2号
リーダー:サンライン システムショックリーダー50lb.
テンヤ:DAIWA 快適波止タチウオテンヤ
他にもタチウオ釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)