指令その2「投げ方すらわからない超初心者に2桁のタチウオを釣らせよ」【ムコイチ】

今回は投げ方すらわからない超初心者との釣行。

無茶振りが過ぎるテーマだと思う。どの程度の腕前か事前にハッキリしていなかった為、実際に釣りをさせてみると、まるでド素人だということが判明。さてどうしたものか・・・・。

海の状態やパターンをチェックしたいので先に沖堤防へ

前回先生役をしたときと同様に私は先乗りし、日中の海の状態やサゴシなんかのパターンをチェックすることに。

サゴシやらツバスやら青物系の小物の釣り方を教えつつ投げ方の確認なんかも出来ればいいなと思っていた。(この時点では投げ方すらわからない初心者だとは知らない)

海の色はまだ若干の水潮感を残しているものの、台風の影響はずいぶん少なくなっているように感じた。浮遊ゴミは殆ど消え、たまに植物系の浮遊ゴミが流れてくる程度。

とりあえずいつものようにメタルバイブでチェック

なんか釣れそうな気がしたのでアワビっぽいカラーをチョイス。

すげー釣れそう。結論から言うと釣れなかったけど。

この時点では西風(横風)が吹いていたがルアーの釣りをする分にはさほど問題なさそう。

真っ直ぐ投げられる人なら十分釣りになる。それにしても良い天気。釣日和。

メタルバイブを投げるタックル組み合わせは前回一躍レギュラー争いトップに躍り出たモアザンエキスパート87ML+ツインパワーXD。

駆けつけ一杯ならぬ、駆けつけ10投してみてメタルバイブには何も反応がないことを確認。

パターンのチェックというのは、どうしたら釣れるのか?も重要だが、何をしてみて釣れないのか?のチェックも重要。なので、10投してみて反応が無かったならそれはそれで重要な情報となる。

とりあえず色々と準備が忙しかったので周りの人の釣りをチラっと横目に見ながら、釣り道具の準備。

なんで準備に忙しいかって今回も自宅でセットしたテンヤを一式全て忘れてきてしまったので、現場でセットすることに。セットするためにはまずテンヤを開封してアレコレして使える状態にまでしなければならない。時間がかかる・・・・。

釣り道具の準備をしている間、近くのジギングのお兄さんがポツポツとタチウオを釣っている。この時まだ13時だ。

前回の記事で私はこの状態を「台風酔い」と呼んだが、この状態がまだ続いているようだ。

あまり好ましい状態ではないものの、何か情報が得られるかもと思い準備を中断し、メタルジグを投入。

メタルジグを操作するロッドはヤマガブランクス バリスティックNANOのMを使用。

PEラインの上限はモアザンEXP87MLと同じだが、明らかにこちらの竿のほうが張りがありジギングには向いていると思った為。予備竿で持ち込んでいたのでちょうど良かった。

リールには15ストラディックの3000Mを使用。以前リールメンテナンスをしてからすこぶる好調。使用したグリスの粘度が低かった為か、少しジャキジャキ感が出たが、巻き心地はいたってスムーズであり、メンテ後は非常に軽い巻き心地になった。

いくつかのジグを投げてみたものの近くの釣座のジギングお兄さんのように釣ることが出来ない。

結局いつものようにジグパラ30gを投入するとあっけなく釣り上げることが出来た。

当ブログでのジグの写真ではいつもジグパラが写っているが、実はジグパラはいつも最後のほうに使っている。

最初はビッグバッカージグみたいに飛距離の出るものや、サムライジグのように動きに定評のあるもの、撃投ジグのように実績のあるものを使っている・・・・。チャンスはきちんと他のジグにも与えている。

ただ、なぜかいつもジグパラで釣果が出てしまう・・・。なぜなんだ・・・。

自分でライトショアジギングはヘタクソではないとは思うが、そこまで自信があるわけでもない。釣果の出てる釣り場に行けば普通に釣りにはなりますよってレベル程度。

釣り方がジグパラに合っているのか、ジグパラが凄いのか・・・。

ガチのジギンガーの間ではそんなに評判が良くない気がするし、私も実はそこまで好きなメーカーじゃない。

だけど釣れてしまうから持ってきてしまう・・・。

形はなんの変哲もないように見えるが・・・。

結局ジグではジグパラのみで13時過ぎから小一時間程度やって5匹も釣り上げることが出来てしまった。13時台にジグで5匹・・・・。船タチウオじゃあるまいし・・・・。

結局この時間帯では近くのジギングお兄さんより釣れてしまった。

台風酔い恐るべし。。。。。

まだいくらでも釣れそうだったが準備が忙しいので中断し、準備に勤しむ。

合流。そして驚愕の事実が。

※ここからは教えるのに必死で写真撮ってません

今回の生徒さんと合流し、タックルのチェックから。

エギングロッドにPE1.5を巻いた3000番のスピニングリール。

あと仕掛け用の小物も色々お持ちいただいているが、見たところ(貧弱で)だいたい使えないので今回の仕掛け小物は私のものを使うことに。

じゃあまずサゴシやらツバスやらの釣り方を教えますよ~(ってフリして投げ方のチェック)

投げるの苦手と本人は言っていたが、どんなもんだろう?

持ち方がヘン

ベールの起こし方がヘン

真上に飛ぶ、真下に飛ぶ、右に飛ぶ、左に飛ぶ

そもそも前に飛ばない。本人がルアーをどこに投げたかわからない(見失う)

私「・・・・・(やべえ)」

投げるの苦手と最初に伺ったが、投げられないとは思わなかった。

いや、本人は投げてるつもりなのだろう、投げてるらしき動作にはなっている。

ただ、前に飛んでいない。これはヒドイ。この日武庫川一文字に来ている釣り客の中で一番ヘタクソだと思う。

私は思った。逆にすごい度胸だと。

その度胸に敬意を表し、懇切丁寧に投げ方から教えることに。

時刻は15時前。

目先の釣果は捨てて、将来の釣果に繋げよう

タチウオ釣りの今シーズンのパターンは、「最近のパターンが継続するのがパターン」と感じていて、最近のパターンで言うならば、16時にはタチウオ釣りを始めたいところだ。

どう考えても間に合わない。

今回の判断は私の中で比較的素早く切り分けることができた。ここでキッチリ投げ方を覚えてもらい、目先の1匹や2匹は捨てて将来の何十匹何百匹の為にしっかりと投げ方を覚えてもらおうと。

16時まで1時間投げ方だけを教えて、なぜ投げ方が重要なのか理屈も説明し、やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 褒めてやる山本五十六式に教えていく。

時間がない。ギリギリだ。釣りになるかどうかすら怪しい

若干時間オーバーしたものの16時過ぎにはなんとか前には飛ぶようになったので、次はテンヤのセッティングを説明。

ここで近くの釣座にいた某メーカーのプロが茶化しにくる。

プロ「珍しいことやってるね~ 俺も見せてもらおかな~(^^)」

・・・こっちは必死なんだぜ

メーカープロと多少釣り談義を交えながらテンヤのセッティングを説明。

説明出来たら次は釣り方の説明。時刻は17時前。

周りではガンガン太刀魚が釣れている。

今回は目先の1匹2匹は捨てているが、時合がいつまで続くかわからない。

時間がないので釣り方はほぼOJTで解説。

サクサクっと数匹釣って見せながら狙い方、動作、あたった時にどうするのかなど最低限基本的なことだけ教える。

説明のほとんどは活性の高いタチウオの群れが接岸してくる前提の説明。

自分から食わせにいくようなシブ~い釣りの説明は省いた。

基本的には活性の高いタチウオまかせの釣り方。

この日、幸運だったのは、風が夕方から追い風に変わったことで、まっすぐにさえ投げることが出来れば勝手に飛距離が出てくれること、追い風も少し強い程度で初心者でも釣りは十分に可能なレベルであったこと、活性の高いタチウオの群れが散発的に何度も接岸したこと。に恵まれた。

超最低限のことだけわかっていれば後は勝手にタチウオのほうから針がかりしてくれる。

アタリが遠のいたら私が投げてみて、タチウオが居るかどうか確かめる。今回は最後まで全て1~2投以内にタチウオを釣るもしくはアタリを出すことが出来たのでずっとタチウオが居たことになる。大幸運だ。

超初心者の釣り人。タチウオ爆釣!?

まだ投げ方は全然おぼつかないし、広い釣座を確保しなければ両隣の人に迷惑をかけるレベルであったが、今日は強めの追い風。多少横に飛んでも軌道修正される。幸運だ・・・・。

そもそも両隣は私か、メーカープロ。多少ヘンな所に飛んできても問題なく対処できる。幸運だ・・・。

あとはもう簡単。活性の高いタチウオ達が勝手にテンヤの針にかかってくれる。幸運過ぎる・・・。

最初はおっかなびっくりで釣り上げてもらっていたが、途中からは「釣れた」ではなく「釣った」という形も増えてきて最終的にはクーラーパンパンになるまでタチウオを釣ってもらうことが出来た。数で言うと30-40匹程度。

結局クーラー重すぎで持てないので渡船屋に半分置いてくる始末。笑

この釣果は波止全体にいた数百人のタチウオハンターの中でも相当良かった方の様子。

たいしたもんだね~。

投げるのもままならない時はどうしたものかと思案にくれたが、

今回は海に助けられた。

私が凄いんじゃない。海が凄いのだ。

ちなみに私の釣果は日中にメタルジグで釣った5匹と、手本で釣って見せた10匹前後に留まった。合計で多分10-15匹ぐらい?

今日の感じだったら日中から最後まで全力でやりきったらどうなっていたことか。

帰宅の途中そんなことを考えたが、多分(多分ね多分。タラレバだしね。)「今シーズンはもうタチウオいいかな」と思うか「タチウオ釣りはもうしばらくいいや・・・」と思うか「あーまたやっちゃった。目立ちたいが為に数出しにいったわ、浅はかだわ~」と自己嫌悪に陥るかどれかだったと思う。

今日が先生役で良かったなというのが今の気分。

超初心者にタチウオ釣りを教えてみて感じたこと

超初心者に釣りを教える機会なんて実際はそうそう無いので、今回は逆に私が色々教えられた事も多い気がする。

投げ方なんか私の場合物心ついたときには身についてたし、わからないことがわからない状態なんて釣り人生において殆ど無かった。

人に教えることで、自分も学ぶ。

考えを言語化することで自然に整理される。

そんなわかりきっていた事も、実際に体感すると貴重な財産かもしれない。

最近釣りを楽しめていなかったこのタイミングで、こんな釣行。

何かの因果ではないかとすら感じた。

釣りを楽しめたか?&総括と反省

私はたいして釣りをしていないので釣り自体は楽しんでいないものの、いつもとは違う視点で釣りを楽しむことは出来た。それなりに満足している。

完全に海に助けられた形だが、最終釣果数だけで言えば全体の中でも秀でた数字が出た。

しかしこれは私にとっては嬉しくもあり少し残念である。

それは「引き釣りなんていうのは今日投げられるようになった初心者でも、コツだけチョロっと教えたら数百人がタチウオ狙っている波止全体でも秀でるような数が釣れてしまう」ことだ。もちろん今日のような好条件が重なった時に限られるが、その好条件は今回の初心者さんだけでなく波止にいる釣り人全員にもたらされていたはずだ。

ちなみに今回は場所ムラは波止全体でほとんど無く、全域でムラ無く釣れていた。根拠は釣果情報が示している。

さらにテンヤは特別なカスタムなど施さず、市販品の状態で使用。餌のドジョウも渡船屋受付で買った普通のドジョウだ。

それらの様々な点と点をつなぎあわせて考えてみる。やはり嬉しくもあり、残念でもある。

また、多分ないと思うけど(天狗になってるわけじゃないんです念のため一応です)

私も教えてもらいたいというリクエストは基本的にはお断りしています。今回は最近の釣りを楽しめていなかった事を発端とした何か得られるものがあるのではないか?という期待感から。

私はこんな釣り教えられるよ!だから教えて!っていう釣りの情報交換みたいな対等な立場での話なら歓迎します(^^) 私がただただ上から目線で教えるだけの関係は遠慮します。

基本的に、私は人に物を教えるほど大層な人間ではありません。

今回の使用タックル

ロッド:DAIWA モアザンエキスパート87ML

リール:SHIMANO ツインパワーXD 3000XG

道糸:YGK G-soul upgrade X8 1.2号

リーダー:サンライン システムショックリーダー50lb.

テンヤ:DAIWA 快適波止タチウオテンヤ

他にもタチウオ釣りシリーズがあるので興味のある方はどうぞ(^^)